Turn on, but I still……

 タイトルは、若干の英語と空耳を交えながら、こんな感じで。
 7月7日。七夕になった。2日後は、小学生時代のいじめっ子と4年前にたまたま横浜でやったナイツの独演会で会った好きだった人の誕生日だ。
 織姫と彦星は、逢えたのだろうか。こんな曇り空で、雨も断続的に強くなったり、弱くなったりで、調子を崩して、どんよりしてしまう。
 Skoop on Somebodyの「Amanogawa」を聴きながら、浮遊感を味わいつつ、これを書いている。
 今の仕事も、3ヶ月しっかり休まず働いているが、任期があるので、近い将来のことを見据えて、業務に取り組まなければいけない。好きな仕事ではあるし、何処かで誰かの役に立っている、と思いながら、仕事をしている。しかし仕事以外でも、今後自分にとって役に立つことを、しなければならない、という固定観念が返り血を引きずった亡霊のようにつきまとう。何かに参画したいと思うのだが、仕事とプライベートのバランスが取れず、また悪い方向へ行ってしまわないか、不安になる。不安は魂を食いつくす。おまけに再び感染症の増加に伴い、身動きが取れない。早く特効薬が欲しい。
 自分にとって、今何が大切なのか、を洗い出し、その範囲で、出来ることを、伸ばしたり、楽しんだりすることが大切だと思うようにしたい。

 最近、本をあまり読めていない。季節というものは、どうも厄介だ。変化するから、自分を含め、人々の体調を壊していく。暑さ、気温の変動、雨、湿気により、疲労が蓄積し、ストレスも若干ある。
 その上、どうも溜め込んでしまう。SOSを出せず、また内へ入れすぎて、鬱憤が溜まり、癇癪を起さないか、不安になる。自分で何とかしないといけない、誰も助けてくれない、と思わないようにしたい。

 話は変わるが、最近、若年層のテレビ離れの加速が進行している、とニュースサイトに書いてあった。色々理由は考えられるし、コンプライアンスと謳い、そればかりが先行し、面白くなくなった。「傷つけない笑い」が横行して、正直気持ち悪さをその場で植え付けている。
 時々感じるのが、暴力であっても、笑いは起きるし、その中でも、美しさはあるし、主義・主張を貫き通し、表現の自由を掲げたりする。とんねるずなんて、暴れてナンボで、それで笑いをとり、エンタメ界を牽引してきた。北野武監督も、本職の漫才で、毒をまき散らし、映画でも、『ソナチネ』や『HANA-BI』、『Dolls』、『アウトレイジ』シリーズで、暴力と美しさを描いていた。大島渚監督も、社会にメスを入れ、間違ったことや疑問に思ったことを暴力や性を交えながら、表現していった。ファスビンダーやゴダールも、政治や暴力、思想を交えながら、良質のレガシーを残していった。ゴダールは、まだ存命だから、残そうとしているのかもしれない。
 いまはYouTubeがあるから、それにとらわれているような気がする。YouTuberも、なんか芸能人気取りでいけ好かないし、調子に乗っているから、毛嫌いし、目を逸らしている。大量生産で安っぽいし、代わりはいくらでもいる世界だから、盛者必衰のように見えて、あまりよろしくないような。
 マスコミュニケーションが間違った情報で、人々の不安を煽るから、それもあるんじゃないか、と思う。それと関係あるかどうか分からないが、自分は、今はあまりTwitterで呟いていない。不特定多数の人と自分を比較してしまい、「嗚呼、なんで自分は現実の友達が少ないのか」とか、「どうして人を愛せないのか、信頼出来ないのか、自信がないのか」と思ってしまい、目を逸らしている。以前の失敗を意識しすぎて、迂闊に変なことを発現することが出来ない。

 エンタメ業界も切羽詰まっている。ロックインジャパンは、中止になるし、東京も920人感染したらしいから、また緩くて形骸化した戒厳令でも出すんじゃないか、と思う。それなのに、東京オリンピックは、「無観客かどうか」で強行開催しようとしている。焼け野原でやる、死に掛けのオリンピックなんて誰が観たいのか。正直、皆で応援するのが、自分の性には合わない。同調圧力だと思ってしまう。多様性を掲げておきながら、矛盾しているような気がする。

 もうこうなったら、映画を観るしかない。映画は頭脳を解放し、一瞬ではあるが快楽と感動を与えてくれる。先人達の素晴らしくて、美しい映画作品・遺産くらいしか、今は目に入らない。低俗なバラエティやワイドショーは、見る気が起きない。とりあえず、今は仕事をしているから、その点では安堵の気持ちがある。

 明けない夜はない、と思いながら、とりあえず、果てのない闇の中を歩いている。
 昨日、乗換の駅で笹の葉が飾ってあった。恐らく今日までのものだと思われる。短冊を書いた。その短冊には、「早く感染症と災害が無くなりますように」と書いた。叶うかどうか分からないけれど、とりあえず一歩ずつ前に進む。

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