コーヒーにまつわる道具 Vol.15
ハリオ - ネルドリップ ろか器
自宅でコーヒーを淹れはじめる方々の多くはペーパードリップから入ると思います。僕もそうでした。コーヒーを淹れてみよう系の本に目を通せば、間違いなくペーパードリップが紹介されています。
そして同時に気になる存在になるのがネルドリップです。フランネル(布生地)で淹れる、この方法の僕のイメージは「コーヒー通の人がひと手間かけて淹れる、素人は手を出さない方がいい系」でした。
オシャレそうなカフェ、もしくは頑固親父の喫茶店で出されるこだわりの一杯はネルドリップ。そんなイメージです。
それが故に、普段なかなかじっくりコーヒーを淹れる時間と心の余裕がない自分にとっては「ペーパードリップ」でいいやとずっと思ってきたのです。
例外はありました。ちょっと前、実は自分でネルドリップ用のネルフィルターを作ったのです。
↓この記事で詳細は書きました。
ただ、このネルフィルターはあくまでもペーパードリップの紙フィルターの代わりに試作したもので、いわゆる巷にある柄つきのネルドリッパーとは仕様が違います。
でも、やっぱり市販のネルドリッパーで試してみたい欲望に負けました(笑)。
ネルドリッパーも選択肢はいくつもあったのですが、ハリオであれば間違いないかなと思い、ハリオから販売されている3〜4人用のネルドリッパーを購入。
↓イメージ通りのネルドリッパー。
↓使い始めは糊がついたネルを煮沸とあったので鍋の沸騰したお湯の中に入れました。
次は実際に使用する段階なわけですが、ペーパードリップとの違いがここにあります。
なぜネルドリッパーには柄がついているのか。当たり前ですが、柄を待ちながらネルドリッパーにお湯を投下するためです。
これはペーパードリッパーとは異なります。僕がいつも使うV60やKONOのドリッパーはどれもコーヒーサーバー等の上に乗っけてお湯を投下するわけです。↓こんな感じで。
柄を持ちながらお湯。ここで僕の中のグデグデ君がささやきます。「それ、めんどくさくない?」「持ってるの大変じゃない?」
その声を聞いて、ふと閃いたんです。「コーヒーと道具 Vol.05」で取り上げたボダム社のフレンチプレスが眠っていたなと。使えそうな予感。
↓ボダムのフレンチプレスを久々に出してきました。9月にアイスコーヒーをつくったのが最後、冬眠していました(笑)。
↓予感を頼りに、フレンチプレスの上にネルドリッパーを。
↓予感的中!サイズぴったり。このためにボダムよ眠っていたのか。
↓ミルで挽いた豆を入れます。
↓そして、いつもと同じようにお湯を投下したら、できあがり。
味の方は、うん、おいしい!まろやかです。まろやかと感じる油分が多めに抽出されているのでしょう。
もしかしたら、この使い方はネルドリップの良さを生かせていないのかもしれません。でも、特に悪い理由という理由も僕にはわからないので、とりあえずこのスタイルで試していきたいと思います。なによりコーヒーはおいしいので。
最後に書いておきたいことがあります。それは、ネルドリップの後片付け。
これですね、思っていたよりも簡単でした。というのも、ネルが硬めなので、そのままネルをゴミ箱にひっくり返せばコーヒーのカスが落ちてくれます。
↓こんな感じで、ポイっと。
そして、ネルに付着している細かなカスを水洗いするだけ。それが終わったら容器に水を張って、ネルドリッパーを漬けて、冷蔵庫へ。
これなら冷蔵庫にスペースがあって、毎日のようにコーヒーを淹れる人は苦になりません。僕の中では、後片付けが結構面倒くさそうなイメージもネルドリップは強かったので、これは嬉しい発見でした。
ということで、ネルドリッパーを買ってから、なんとほぼ毎日ネルドリップでコーヒーを淹れるようになってしまいました(笑)。
あとは使用済みのネルを水に漬ける際のちょうど良い容器が見つかれば、ネルドリップがメインになってしまうかもしれません。
なかなかネルドリップに手を出せずにいる人も多いかと思います。ぜひ、これを機にトライしてみてはいかがでしょうか?ペーパードリップとはまた違った、コクとまろやかさに気づくコーヒーが淹れられるはずです。
土曜日。穏やかな気持ちで空を見上げて深呼吸。
皆さん、良い1日を!
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