コーヒーと音楽 Vol.34
Shirley Scott & The Soul Saxes - I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free
眠っていたレコードの中の一枚。いつどこで買ったか全く覚えていない一枚。多分、これを買った当時、僕はこのレコードの魅力を理解できていなかったんだと思います。
Shirley Scott(シャーリー・スコット)はアメリカのジャズ・オルガニスト。今回の曲 I Wish I Knew How It Would Feel To Be Freeは1969年発表のShirley Scott & The Soul Saxesに収録されています。
このアルバムはShirleyの作品の中でも評価の高い1969年の作品。アメリカの1960年代といえば公民権運動です。この曲は当時を代表する曲として名を馳せました。
カバー曲で構成されているこのアルバムには、ビートルズやキャロル・キング、BBキングの作品も入っています。その中で、とりわけ僕は今回取り上げた I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free が好きです。
I wish I knew how it would feel to be free.
自由ってどんな感じか知りたいわ
人間は様々な制約や抑圧、思い通りにはいかない現実と向き合わなければなりません。誰しも思ったことがあるであろう気持ちが、I wish I knew how it would feel to be free 。
この曲には詞もついているのですが、Shirleyのこのバージョンは、歌がないが故にメッセージ性を高めているようで好きです。時として言葉がすべてを表す訳ではない。
↑このアルバムにはKing Curtis が参加しています。本当に不思議なことにこの間紹介したWilson PickettのI'm In Loveのサックスも彼でした。偶然なんです。自分でもびっくり。
↓ I Wish I Knew How It Would Feel To Be Freeの作曲者はBilly Taylor。これまた不思議なものです。彼は10年前の昨日、2010年12月28日に亡くなっています。Billyが届けてくれたのかな〜。
↓Nina Simoneが歌う I wish I knew how it would feel to be free も大好きです。
毎日空を見上げています。そこには自由に飛び回る鳥たちが。
毎晩星空も見上げています。そこには大昔から数多の人々の願いが込められた輝きが。
見上げる気持ちの中には I wish I knew how it would feel to be free が入っています。でもそれだけじゃない。それを上回るhopeの気持ちが入っています。
火曜日。コーヒーを淹れよう。西に向かって飛行機が飛んでいきます。
皆さん、良い1日を!
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