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コーヒーと音楽 Vol.61

Nick Drake - Pink Moon

追記:貼り付けていた動画+歌詞は削除しました(2022/08/21)

今日はこれ以上の曲はないでしょう。4月の満月はピンクムーン。

1971年に録音、72年に発売されたNick Drakeの3枚目にして最後のスタジオアルバムがPink Moon。そのアルバムの一曲目が今回紹介する曲のPink Moonです。

Nick Drakeは現在大変な状況下にあるミャンマーで生まれ、イギリスで育ったミュージシャンです。

↓以前も彼については紹介したことがあります。


彼が一人でつくりたかったアルバム。

録音したスタジオが日中は予約が入っていたため、このアルバムは夜中に録音されたもの。しかも2日間で。

できあがったマスターテープをニック・ドレイクは自分で腕に抱えてIsland Recordsへ行ったといいます。

前作2作もあまり売れず、この作品も批評家からはポジティブな反応がなかったようです。それが、現在ではフォークの名盤とされているのだから不思議です。

このアルバムを録音した3年後の1974年に26歳という若さで彼は亡くなってしまいました。

目を閉じて1971年、Island Recordsへとマスターテープを抱えて歩くニックの姿を思い浮かべます。どんな気持ちだったんだろう。

誰がなんといおうと、自分が良いと思ったものが良い。

ニック・ドレイクも見ていたピンクムーン。見ると願い事が叶うといいます。見えるといいな。

火曜日。皆さん、良い1日を!

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ソクラテス(B.C. 469 - 399) 問答法によって真理を探究したギリシア最大の哲学者。民心をまどわす者として死刑を宣せられ、この日毒杯をあおいだ。

 もし私が罪なくして殺されるならば、正義を無視して私を殺した人々に、この行為の恥がきせられるであろう。なんとなれば、不正が恥であるならば、正義にそむいた行為がどうして恥でなかろう。しかしながら、人が私の正義を知ることもできず、私に正義を示すこともできないのが、私にとってなんの恥であるか。私は昔の人々でも、不正を加えた者と加えられた者とでは、後の人々にたいして決して同じ名を残していないのを見ている。私もまた人々の心に残り、たとえいま死んでも、私を殺した人々の受けるのとは異なる心づくしを注いでもらえるのを知っている。(クセノフォーン「ソクラテースの思い出」)

桑原武夫 「一日一言」(岩波新書)より



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