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店主の考え

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#経営者

手数料で潰れるのではない

昨日の派生的なやつ。 常連さんがコメントをくれました。 "飲食店が手数料で潰れる"と、なら現金でいいじゃないか。 良いお客さんだ。 さすがうちの常連さんだ。 でも、僕はこれを微妙だと思っているのです。 定期的にこの手の嘆きはニュースになり、最近だとこんなのがありましたね。 この手のニュースが流れる際、コメントは二つの派閥に分かれます。 同情派と批判派 手数料を取られてかわいそう派と、そんなんで潰れるなら潰れてしまえ派。 僕はどちらかと言えば後者で。 手数

定義されるものでもなく、評価される事でもなく

幸福論とは。 と、書いたけど、大層なことではなく。 「各々が勝手にやればいい」と前に書いたんですが、それが全てで。 誰かに定義されるものでもなく、誰かに評価される事でもなく。 各々が幸福になる事を目指せばいいだけなんじゃないかと思うのです。 お店で話していると、相手が求めてる幸せの違いに気付きます。 「一般的に」や「常識的に」という言葉は何も意味がなくて。 出世、結婚、家、車、時計やその他諸々。 100人が100人、これが幸福って事は無いんです。 金なら!

考えること

人一倍の努力が必要なのか、今の位置でいいのか、道を外れるのか。 僕は何かをする時にこれを考えます。 これは物心付いた時からそうで、勉強は小学生の時に諦め、サッカーを中学で辞めたのもそう。 努力云々で追いつけない人がいると、僕は諦める。 小学校の同級生だった友人は天才で、「教科書を一度見たら覚えるんだよね」という言葉を聞いた時、「よし、勉強はやめだ」となりました。 サッカーは神奈川という土地柄のせいで沢山のプロクラブのジュニアがあり、彼らは狭き門をくぐり抜けた選抜され

持ってる人だけの議論だと

「幸せってなんなの?」 「まず、自己効力感。でもそれには限界が来るから他者と比較してしまう。ただ、それをすると苦しくなるから、昨日の自分と比べるのはどうか」 *自己効力感:自分に価値がある、自分の可能性を認知してる事 「他者と比較なんてしないからなー」 他人と比べる事で得られる幸福もあるけど、それだと苦しくなる時がくるから、他人と比べなくていい自分をどう作るかがポイント。 という事を話し、返ってきたのが「比較しないからなー」という言葉。 『能力主義と幸福論』という

担う役割

「外国人増えたでしょう」 常連さんによく言われるのですが、そんな事はなくて。 近隣のコーヒー屋さんと比べると圧倒的に少ないと思います。 入りづらさ、分かりづらさ、僕の英語スキル。 様々な要因があると思うんですが、一番は看板だと思っていて。 (ブランド力とも言える) なんでこんなエリアに店を出してしまったのか。と、ちょっとした後悔があるんですが、それはそれは人気店ばかりがありまして。 その名が海外にまで轟いている所もあり、そこを目指して日本に来てる人もいるぐらい。

耐えられるモノ

ラテを作るんです。 あまりにも不甲斐ない一日になりそうだったので、自分が作ってるモノをきちんと飲もうと。 ちゃんと量り、ちゃんとしたカップで、ちゃんと向き合って。 そんな事をしていると、常連さんが入ってきて。 「カップで飲んでるなんて珍しいですね」 「ちょっと確認したくてさ」 「いつもと変わらないですよ」 「俺もそう思うんだよ」 こんな他愛もない会話が出来るのが大切で、ちょっと救われました。 7年半と一般的には長く続いてる部類に入るとは思うんですが、それはあ

確認し、声を聞き、自信に繋げる

控えめな自信。 これを持てた事は大きくて。 お店をやってる人は少なからず持たなければいけない事だと思います。 そう、いけないのです。 というのは、心が折れてしまうので。 控えめな自信を持ってはいても、不安が無くなる事はなくて。これは多分前に書いたな。 よっぽどの成功者以外は常に不安が付き纏うと思います。 飲食店の良さは現金商売という所。 この良さというのは経営の部分を指し、キャッシュフローのわかりやすさです。 ただ、現金商売の悪い所は、日々の成績が出てしまう

不安と控えめな自信

モノって大事で。 心に訴えかけるビジネスモデル。毎日休まず朝から晩まで。 と、冗談半分で言いつつ、実際そうだから冗談とは捉えられず。 推し活が飲食店にも来るはずで、それはモノじゃなくて人につくはずだとは思っていて。 そんな事を過去に何度も書いているんですが、冒頭で書いたようにモノって大事で。 というか、書くまでもないと思っていましたが、勘違いしてる人や勘違いされそうなので少し書こうか思います。 うちは美味しいカフェラテを提供しています。 と、アホみたいなストレー

モノって大事

仕事と私事が一緒になってるだけなのです。 文字ならではの表現が好きで。 しごととわたくしごと。 言葉にすると味気ないけど、文字にするから意味がある。 伊坂幸太郎さんは、コンビニとは書かず、コンビニエンスストアと書き。 森博嗣さんは、コンピュータなど、語尾に長音符号をつけない。 これは意味というよりこだわりか。 そのこだわりには作者それぞれに理由があって。 ただ、今日はそんな話を書きたい訳ではなくて。 昨日書いた、誰かの為に店を開ける。 というのは、多分何回

仕事と私事

目の前の一時的な逃避や快楽に手を出さずにすむ。 タバコを吸わず、お酒も飲まず。 一時の快楽に憧れつつも、次の日の為の睡眠時間が欲しくて。 一日中ゲームをしていたいという欲もあるけれど、それよりも今は大事なインプットに時間を当てたくて。 そんな人生の何が楽しいのかと問われると、言い返す事は無いんだけど。 説明しても分かってもらえないだろうし。 ゼロゼロ融資の返済が出来ず、そのまま倒産をする会社がかなりの数あるみたいです。 これは僕には出来ない事で。 今を生きる為

心の負債

不安なまま進んでいく怖さとストレス。 僕が苦手としている事でして。 お店の経営なんかよくやってるなと思います。 不安も怖さも拭い去る事が出来ず、常にストレスがかかるのに。 ただ、指を咥えてこの状態を受け入れている訳ではなく。 少しでも軽減する為に動く事は出来て。 それが昨日書いた外注だったり、毎日営業する事だったりします。 もっと言うと、投資だったり、noteだったりも不安を解消する為にやっています。 僕の行動原理は、いかに心の負債を少なくするかで。 今のと

それでも払う理由

お金を払って成長する機会を失っているのです。 こんな事を書いておきながら、税理士さんには頼っていまして。 毎年少なくない額を納めています。 なぜか。 一年目は会計ソフトを使って自分で確定申告をしました。 そこで感じた事。 不安。 出来るっちゃ出来るんです。 でも、正しく出来てるかが分からなくて。 その後、続々と送られてくる国からの書類は分かりづらく、書き方も難しいものばかり。 (わざとやってる?) そして、税務調査では7年前まで遡る事が出来るので、あやふ

削る努力と得られる経験

夢を描けなければ、削る努力もしないお店なんじゃないかと思う。 これが潰れるお店だと思います。 夢を描く事は僕も苦手なんですが、未来の計画は立てていまして。 それがあるかないかで、生き方は変わると思います。 ただ、今日書こうと思ったのは削る努力のほう。 「もう、お前の苦労話は聞きたくないんじゃい」 と、思っても少しだけお付き合いください。 削る努力が必要だと思ったのは、お金を払えばいくらでも楽をする事が出来るからでして。 それが必要な経費なのか、楽をしたいが為の

再現性のなさ

名実ともに足りてないのです。 よくもまあこんな事を書いたもんだ。 そんなお店に行きたがる人なんているのだろうか。 いや、そんな人なのに7年半続いてるのは何故なんだと気になる人もいるか。 どっちに転ぶだろう。 多分、どちらでもないが正解な気がする。 この言葉一つ何かが大きく変わる事はない。 名実ともに足りてないは自分が一番よく分かっていまして。 経営の話では身を削ってるだけと書きましたが、文字通り削ってるだけなのです。 昨日までは冷房代すらケチってたからな。