確認し、声を聞き、自信に繋げる
控えめな自信。
これを持てた事は大きくて。
お店をやってる人は少なからず持たなければいけない事だと思います。
そう、いけないのです。
というのは、心が折れてしまうので。
控えめな自信を持ってはいても、不安が無くなる事はなくて。これは多分前に書いたな。
よっぽどの成功者以外は常に不安が付き纏うと思います。
飲食店の良さは現金商売という所。
この良さというのは経営の部分を指し、キャッシュフローのわかりやすさです。
ただ、現金商売の悪い所は、日々の成績が出てしまう所で。
一ヶ月、終わってみればいつも通りという事が多いけど、日々の売上の浮き沈みは心も浮き沈みさせ。
今では大分慣れてきたけど、それでもたまにくらってしまうんです。
この前、常連さんがほとんど来ないまま午前が終わり、午後も鳴かず飛ばずという日がありました。
急に暑くなったとか、給料日前だとか、6月は例年暇だから。と、色々な言い訳を用意するんですが、そんなのは意味無くて。
言い訳を用意した所で報告する所は無く、売上が無ければ潰れてしまう現実が目の前にあり。
はて、僕は何かしてしまったんだろうか。
と、内側に理由を探します。
対応を間違えただろうか、美味しくないものを作ってしまったんだろうか、何か嫌な事があったのだろうか。
これらに答えは無く、聞ける事もないから解決も出来ない。
まさに八方塞がり。
項垂れる頭、締め付けられる胸、停止する思考。
全身で気持ちを表現するんですが、そんな所をお客さんに見られる訳にいかないので、どうにか顔ぐらいは上げていて。
さて、どう解決しようか。
と、思った時にする事は一つ。
ラテを作るんです。
普段、自分用はマグカップで作るんですが、きちんとお客さんに出すやつに変え。
はたして、自分が提供しているものは大丈夫なのか。
その確認。
まあ確認した所で結局はいつもの味で、「うん問題ない」と思う事が毎度のことで。
これでお客さんが離れるのだとしたら、お手上げだと思える。
なにより、これを求めてわざわざ来てくれる人がどれだけいると思ってるんだ!
と、大きな援軍を持ち出して、どうにか正気を保ちます。
自分だけの評価ではなく、客観的にも問題無いと言ってくれてるではないかと。
これが控えめな自信で、これが続けられる理由で、モノが大切な理由。
お客さんが来るか来ないかは水物で、暇な日の翌日に混雑なんてザラ。
だから一喜一憂しなくていいんだけど、そこは人なので感情の浮き沈みは避けられない。
そんな時は確認し、声を聞き、自信に繋げる。
その時に聞ける声が少ないから、お店を始めて数年は不安になりやすくて。
だから、そんなお店に行った時ほど、「美味しかった」の一言をかけれる人が増えればなと思ってます。
いや、別に長く続いてるお店でも増えればいいな。
現に僕も不安になる時があるし。
お世辞で言う必要はないけど、もし思ったのなら言ってあげてください。
その声の積み重ねが、控えめな自信に繋がるので。
控えめな自信があれば、折れずにすむ人もいるので。
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