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手数料で潰れるのではない

昨日の派生的なやつ。

常連さんがコメントをくれました。

"飲食店が手数料で潰れる"と、なら現金でいいじゃないか。

良いお客さんだ。

さすがうちの常連さんだ。

でも、僕はこれを微妙だと思っているのです。

定期的にこの手の嘆きはニュースになり、最近だとこんなのがありましたね。

この手のニュースが流れる際、コメントは二つの派閥に分かれます。

同情派と批判派

手数料を取られてかわいそう派と、そんなんで潰れるなら潰れてしまえ派。

僕はどちらかと言えば後者で。

手数料がもっと下がればとは思いますし、最終利益が10%前後しか残らない中、約3%も手数料でもっていかれる痛さは分かります。

それでもなお、そんなんで潰れるなら潰れてしまえ派で。

だって、自分で選んだんじゃん。

手数料だって導入前から分かっていたし、その計算は全く複雑ではなく。

なのに、手数料が高すぎて、、、みたいなのは、いまいち理解が出来ない。

愚痴るのはいいけどね。腹は立つだろうから。

でも、それで潰れるは言い過ぎで。

手数料分の値上げをするか、キャッシュレスをやめるかの選択すればいいのです。

手数料で潰れるって言う所は、別の理由で潰れるんじゃないかな。

値上げをしたらお客さんが減る、キャッシュレスをやめたらお客さんが減る。

だから身動きがとれなくなってるんじゃないかと思うんです。

これはお客さんとの信頼関係が構築出来てないという事で。

そのツケが回ってきたのでしょう。

うちが現金のみを貫けるのは、僕の意固地な性格がそうさせるのではなく、お客さんを信頼しているからです。

こんな事で離れるはずがないと。

通ってくれてる人はもちろん、これを読んでる人も僕の性格を分かってくれていて。

「あいつに何を言っても変わりそうにないからな。でも、お店には行きたいな」

そう思ってくれてるから、お札を握りしめてでも来店してくれるんです。

あの光景は笑えます。

平和な国、日本。

ただ、これはタイミングが良かったからで。

お店を開けた8年半前は現金のみが主流でした。

だから、その頃から来てくれてる人は違和感なく払ってくれるし。

新規のお客さんには言い方は悪いですが、「現金が嫌ならうちに来なければいい」と、突き放す事が出来るのです。

これを言えるのも、築いてきた歴史があるからで。

お客さんに言うべきではないかもしれないけど、本音かな。

どうしても来てほしい、どんなお客さんでも来てほしい。

8年半でそこからは脱却したのです。

だから、強気の現金のみ。

これが、シーラカンスたる所以。

お店が潰れるのは手数料ではなく、経営者が判断を間違えたからです。

それを認めたくないから、敵を探して同情を誘っているんです。

厳しいかもしれないけど、どの経営者も同じ事を言うんじゃないかな。

どうでしょうか、皆さん。


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