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店主の考え

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#経営

尾を引いてしまうだろうな

放火魔はいつ来るか分からないからさ。 昨日、こんな物騒な事を書いて。 SNSで燃えていた件もありますし、いつ火がつくかは分からないのです。 何よりも怖いのは、こういう事が起きた時に、「もういいや」と思ってしまわないかで。 僕ですら何度も思った事があるので、それが心配なのです。 オーナー兼プレイヤーの悪い所。と、最近よく書いていますが、「もういいや」もそれに当たります。 心無い言葉、心無い行動。 それらを目の当たりにすると、虚しくなるのです。 何の為に、誰の為に

だから長さ、目指せ老舗

じゃあ店の評価ってなんだ。 と、考えると、長さかなと思っていて。 昔、『長距離の価値』という事を書いて、それと似てるんだけど。 一昔前は食べログがあって、直近だとインスタのフォロワー数だったのかな。 皆が共通認識してる評価ツールがあったと思います。 でも、それらの権威性が無くなり。 理由はハックされたからだと思うんですが、一度失った信頼は取り戻せず。 じゃあ今は何? と、考えると、明確な何かが無くなったと思います。 レストランにはミシュランがあるけど、カフェ

心の負債

不安なまま進んでいく怖さとストレス。 僕が苦手としている事でして。 お店の経営なんかよくやってるなと思います。 不安も怖さも拭い去る事が出来ず、常にストレスがかかるのに。 ただ、指を咥えてこの状態を受け入れている訳ではなく。 少しでも軽減する為に動く事は出来て。 それが昨日書いた外注だったり、毎日営業する事だったりします。 もっと言うと、投資だったり、noteだったりも不安を解消する為にやっています。 僕の行動原理は、いかに心の負債を少なくするかで。 今のと

それでも払う理由

お金を払って成長する機会を失っているのです。 こんな事を書いておきながら、税理士さんには頼っていまして。 毎年少なくない額を納めています。 なぜか。 一年目は会計ソフトを使って自分で確定申告をしました。 そこで感じた事。 不安。 出来るっちゃ出来るんです。 でも、正しく出来てるかが分からなくて。 その後、続々と送られてくる国からの書類は分かりづらく、書き方も難しいものばかり。 (わざとやってる?) そして、税務調査では7年前まで遡る事が出来るので、あやふ

削る努力と得られる経験

夢を描けなければ、削る努力もしないお店なんじゃないかと思う。 これが潰れるお店だと思います。 夢を描く事は僕も苦手なんですが、未来の計画は立てていまして。 それがあるかないかで、生き方は変わると思います。 ただ、今日書こうと思ったのは削る努力のほう。 「もう、お前の苦労話は聞きたくないんじゃい」 と、思っても少しだけお付き合いください。 削る努力が必要だと思ったのは、お金を払えばいくらでも楽をする事が出来るからでして。 それが必要な経費なのか、楽をしたいが為の

再現性のなさ

名実ともに足りてないのです。 よくもまあこんな事を書いたもんだ。 そんなお店に行きたがる人なんているのだろうか。 いや、そんな人なのに7年半続いてるのは何故なんだと気になる人もいるか。 どっちに転ぶだろう。 多分、どちらでもないが正解な気がする。 この言葉一つ何かが大きく変わる事はない。 名実ともに足りてないは自分が一番よく分かっていまして。 経営の話では身を削ってるだけと書きましたが、文字通り削ってるだけなのです。 昨日までは冷房代すらケチってたからな。

動機であり、信念であり、思想でもある

カフェに中休みが無いのはそういう事なのか。 大発見みたいな書き出しですが、ふと思ったのです。 昨日、自分で書いた文章を読み直していて、誤字脱字であったり、過不足がないか、リズムが悪くないかと確認していました。 悪くない。 と、やはり自惚れる事もあるんですが、その時に思ったのです。 この時間、全然お客さんが来てないぞと。 平日はお昼のピークタイムを過ぎると、静かになります。 昨日は16時以降、各時間に3人づつしか来なくて。 そんな日は珍しいんですが、これなら閉め

見れて、聞けて、話せる。

自分を満たす為の消費よりも、誰かから受け取る感謝のほうが満たされる。 昨日、こんな事を書いて。 自分の言葉を引用しといてなんだけど、我ながら聖人君子なのかと錯覚しました。 こんな良い事を書いていたのか。 (自惚れ) 冒頭に書いた言葉は本当に思っている事で、これは進化心理学的にそうみたいです。 利己的な動機は、利他的な動機よりも弱い。 走れメロス。 カフェの仕事をしていると、この考え方が強化されます。 というのは、お客さんに直接感謝をされる事が多く、コミュニケ

一人の時間は暇ではない

昨日、閉店時間のちょっと前に来てくれたお客さんがいまして。 「この後リモート会議なんです」と。 「この後ですか?遅くないですか?」と、僕。 「22時を過ぎる事もありますよ」と、お客さん。 それはそれはお疲れ様です。 これしか言える事がなかったんですが、迷惑な会議だなーと。 このお客さんは日中寝ている訳ではなく、あくまでも先方の都合のせい。 「人の時間をなんだと思ってるんだ」と、代わりに一喝したいぐらい。 僕はお店が閉まると、そそくさと帰ります。 常連さんがい

『面倒』という部分と、『出来る』という事

新年度が始まり、お客さんと新人について話す事が増えました。 毎年人が入れ替わる。 今の僕には無い事なので、それが少し羨ましく。 そんな話をすると、「人を雇ったらどうなの?」と言われまして。 すぐに、「人が一番のストレスなので嫌です」と答えてました。 お前がさっき羨ましいって言ったばかりだろうが。 と、この人は思った事でしょう。 すみません。 昔から団体行動が苦手な訳ではないのですが、一人でいたほうが気が楽で。 ぼんやりとストレスという言葉を当てはめたのは、仕

休みと楽しみは常にあったほうがいい

「この後、ライブなんです」 閉店するちょっと前に来てくれたお客さんがいまして。 閉店前という事は、大抵の方が仕事終わりなんです。 仕事終わりという事は、疲れている人がほとんどで。 帰るまでのエネルギーを補給する為に寄ってくれてます。 でも、「この後、ライブなんです」と仰られた方は、幸せそうで。 仕事終わりは終わりなんだけど、本当に仕事をしてきたのかってぐらい、明るくて元気で。 「あーこんな人は良いなー」と思ったのです。 何か楽しみがあれば、それを目標に頑張れる

見て、考え、想像する。が、出来ない。

質問や会話について。 うちには沢山のグッズが売っていて、プライスキューブを置いていたり、金額を貼り付けたりしているにも関わらず、聞かれる事があります。 「これって売ってますか?」と。 お店の外にはOPENという看板、扉も開け放し、そこからは音楽も聞こえてきて。 テラスにはお客さんが座り、楽しそうにドリンクを飲んでいる。 店に入ると僕がいて、正面にはエスプレッソマシンが鎮座している。 それなのに聞かれる、「やってますか?」と。 売ってるし、やっている。 見て分か

人の気持ちの重み

その結果も経営者によって考え方が違うんだけど、続けられてるという事実は重い。 昨日、こんな事を書いて。 これはお店をやってから思った事でした。 さくっと稼いでさくっと撤退の素晴らしさ。 流行の移り変わりの速さに対応するには、これが一番効率が良いと思う。 頭では分かってる。 一発当てるのも才能だと思う。 ただ、この人達と同列に扱われるのは少し嫌で。 ちょっと前のタピオカ屋の乱立とかが分かりやすい。 お金の為でしかない。 お客さんの事が歩く野口に見えていた事だ

お店に立ち続けた結果

様々な理由でお店に立ち続けた結果、どうなってるか。 お店は7年ちょっと続いている。 飲食店は結果が全てだと思っていて。 その結果も経営者によって考え方が違うんだけど、続けられてるという事実は重い。 瞬間最大風力が凄かろうが、全盛期の店舗数が多かろうが、今どうなってるかが大切だと思っていて。 お店を続けていて感じるのは、僕以上にお店の事を大切に思ってる人が多いという事だ。 これには驚いてる。 僕が「もうそろそろ、、、」とか思っていても、許してくれない。 誰の為に