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休みと楽しみは常にあったほうがいい

「この後、ライブなんです」

閉店するちょっと前に来てくれたお客さんがいまして。

閉店前という事は、大抵の方が仕事終わりなんです。

仕事終わりという事は、疲れている人がほとんどで。

帰るまでのエネルギーを補給する為に寄ってくれてます。

でも、「この後、ライブなんです」と仰られた方は、幸せそうで。

仕事終わりは終わりなんだけど、本当に仕事をしてきたのかってぐらい、明るくて元気で。

「あーこんな人は良いなー」と思ったのです。

何か楽しみがあれば、それを目標に頑張れる。

お客さんを見ていると、こういう人が多い。

元気を無くしてる人は、その目標が無くなってる場合が多い。

やはり、目の前の楽しみというのは、生きていく上で大切なんだと思う。

ずっとうちの店に来れなかった人も、仕事に忙殺されていて、来た時にはいつもと違ってたもんな。

休みと楽しみは常にあったほうがいい。

そんな事をお客さんに話してたら、僕の話になって。

「福永さんはどちらもないけど、どうしてるんですか?」と。

確かに僕には休みが無いし、旅行!デート!みたいな分かりやすい楽しみは無い。

でも、それはこの仕事をする前からで、何かを楽しみに頑張るという事は無かったと思う。

一人が好きで、予定が埋まるのが嫌いで、本が読めて、映画を観られればそれでよくて。

そうなると、毎日楽しめるんです。

家に帰ればいいだけなんで。

それが今も変わらず。

仕事が終われば、そそくさと帰ります。

歩いて帰るんですが、その時はラジオを聞いていて、これがまた楽しくて。

このラジオを聞く為に、お店に来てるんじゃないかと思えるほど。

傍から見れば、かわいそうな34歳かもしれないな。

でも、日々楽しんでます。

ただ、「こんな生活がおすすめですよ」とは口が裂けても言えなくて。

こんな生活が楽しめるのは、この仕事だからだと思っていて。

好きな人が来てくれて、話せて、また来てくれて。

これは多分、恵まれている。

普段、趣味や楽しみが無い人に、何か探すんだ。

と、いきなり言っても多分難しく。

じゃあ時間をかけてゆっくり探しましょうと言ったとしても、「目の前の楽しみが大事」と言ったばかりなので説得力がなく。

どうしたもんか。

そうか、うちに来るのを楽しみにしてくれればいいのか。

毎週のように通ってくれたり、同じ曜日同じ時間に来てくれると、流石の僕でも顔を覚えられるので。

何かを見つけられたらなと思います。

結局は営業みたいな文章になってしまった。

でも、目の前の楽しみがある人の幸せそうな顔を見ちゃったからな。

うちがそれになれたらいいんだけど、ちょっと荷が重いし。

何か探しましょう、見つけましょう。

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