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一人の時間は暇ではない

昨日、閉店時間のちょっと前に来てくれたお客さんがいまして。

「この後リモート会議なんです」と。

「この後ですか?遅くないですか?」と、僕。

「22時を過ぎる事もありますよ」と、お客さん。

それはそれはお疲れ様です。

これしか言える事がなかったんですが、迷惑な会議だなーと。

このお客さんは日中寝ている訳ではなく、あくまでも先方の都合のせい。

「人の時間をなんだと思ってるんだ」と、代わりに一喝したいぐらい。

僕はお店が閉まると、そそくさと帰ります。

常連さんがいようが、何があろうが、帰ります。

仕事は仕事。

平日だと11時間もお店にいるので、早く帰りたいんです。

帰って何をしたいかと言うと、いつものように映画を観るか、本を読むかで。

この時間の大切さを理解出来ない人がいて。

映画を観る、本を読む。を、暇な時間だと思っている人がいる。

「それならご飯行かない?」と、誘ってくる人もしばしば。

あのな、言っておこう。

我々、一人時間謳歌属孤独種は、この時間が一番の楽しみなんです。

何を観ようかと日中は考え、帰る時にはそれを観る為に帰るんです。

よく、ご飯の時に言うじゃないですか。

「もうラーメンの口だから」とか。

あれと一緒で、もうその日はその目になってるんです。

それをあろうことか、暇人呼ばわりしないでもらいたい。

さらに言おう。

誰かと一緒じゃなきゃ楽しめない人に忠告だ。

この目になっているという事は、2時間の楽しさが確約されているのと同じなのだ。

それを暇だと勘違いし、ご飯に誘うという事は、この2時間を超える楽しさを提供出来るという事なんだな。

その覚悟があって誘っているんだな。

それほど話さなきゃいけない事があるんだな。

問いたい。

そして、覚悟してもらいたい。

我々の楽しみを超えるのが、どれほど大変な事なのか。

大人数で大きな声をだせれば楽しいと勘違いする種族ではないのだ。

一人が寂しいなんて思いもしないのだ。

ちょっと落ち着こう。

誰かと笑い合うのが楽しいのも分かる。

でも、それと同じぐらい一人で静かに過ごす時間が必要で。

そんな時間は仕事が終わってからしか作れないから、その時間を邪魔しないでもらいたくて。

と、何でこんな事を書いてるんだ。

まあいいか。

映画を観る時間、本を読む時間は暇ではない。

これだけでも分かってもらえたらと。

それぐらい、「この後会議なんです」と、聞いた時にイラッとしたんです。

一人の時間があるから、誰かとの時間を楽しめて。

その時間があるから、一人になりたくて。

このバランスが崩れると、マジでとんでもなく鬱になり、誰とも話したくなく、外にも出たくないという症状に陥ります。

一人が好きを、舐めるな。

斜に構えて言ってる訳でもなければ、孤独に酔いたい訳でもない。

ただただ必要な時間なんです。

なので、夜の打ち合わせはちょっと控えてもらえたらと思うのですが。

届け、この方の担当に。

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