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ドキュメンタリーに心打たれるようになった。

自分のルーツって何だろう? 

この間『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』というドキュメンタリー映画を視聴した。世界各国を巡る旅を収録したものかな?と思ったのだが全く違った。

『バックコーラスの歌姫たち』でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したモーガン・ネヴィル監督がヨーヨー・マの音楽的ルーツと、彼が【音の文化遺産】を世界に発信するために立ち上げた「シルクロード・アンサンブル」に迫るドキュメンタリー。本人のインタビューや幼少期からの貴重な映像、J・S・バッハ「無伴奏チェロ組曲」など名曲の演奏シーン、世界中の音楽仲間たちとの熱いセッションを通し、文化の垣根を越えて新しい音楽の可能性を追求する彼のエネルギッシュな生き様に迫る。
amazon より

芸術(音楽)は哲学的。

「シルクロード・アンサンブル」(音楽団)の音楽家の1人ひとりが常に自分に問い続けている姿が私には印象的だった。

「自分は何者でどう世界に適応すべきか?」
「自分の役割とは?」
「音楽の役割とは?」

「故郷とは何かと考える。友達や家族がいる場所?
育った場所か、それともそこで死にたいと思う場所?」 

メンバーそれぞれが住んでいた国もキャリアも奏でる楽器も違う。多様性を認めるってお互いに学び合う姿勢にあると思った。彼らはそれぞれのバックグラウンドは違うけど、音楽という芸術でつながっていた。楽しそうに奏でる姿に惹き込まれる。

音楽の世界は狭いわ。何かに興味を持ち見つけたいなら 注意深く見回せば、必ずすぐそばにある

自分が育った文化や伝統を重じる

自分のルーツを大事にし、伝えていく姿勢が見られた。彼らはお互い違う事情で(音楽を追求したい、内戦の影響で離れざるおえない…)母国を離れ、帰国した時は国がついていけないほど変化している。文化を重んじる=母国や地域に詳しい、そういうわけではないのかも知れない。

ここで自分のルーツとは何だろう?と思った。私は生まれた時から日本にいて、日本で育っている。親戚は日本にはいない。おまけに私はベトナム語が話せない。ベトナムを知れば、家系を辿っていけば何か感じるものがあるのだろうか?

この映画を見て浮かんだ問いについてゆっくり深めていきたい。

最後に「シルクロード・アンサンブル」のメンバー1人がヨーヨー・マに対して思ったことを書き残しておきます。

誰もが成功を手にしたい
でも彼はまず自然で心に正直かどうかを優先しているんだ

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