【短編】 いつか、きっと――。 【妹シリーズ 書き下ろし】
仕事を終えて家に帰ると、いつものように妹がお腹を空かせて待っていた。
俺の仕事は終わる時間が不定期なので、早く帰れる日はいいが、遅い日は普通に23時を回ってしまうこともある。
そんな俺に、妹は、
「こんな時間にご飯食べると、太るよぉ……」
と文句を言ってくるのだ。
それに対して俺は、作りおきをしておくことを提案したのだが、「嫌だ」と断られてしまった。
その理由は、こんな感じだった。
「だから、俺が遅い日はご飯の作りおきをしておくから、それをチンして食べろっ