かゆみ学#8~かゆみ研究の歴史Part2~
~本記事は以下の記事の続編です~
2. 動機となったあるきっかけ
自らの手でかゆみ研究を行うことのなった倉石先生はまず、コンパウンド48/80という物質をマウスに投与してみることにしました。
当時は、
「マスト細胞(=皮膚に存在する細胞)の脱顆粒により放出されるヒスタミンがかゆみを引き起こす」
という考え方が常識であり、このコンパウンド48/80はマスト細胞の脱顆粒の研究に頻繁に使われていたことから、試してみたそうです。
すると、マウスが投与した部分を掻き始めたことか