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かゆみ学#2 〜かゆいとは何かを考える〜

1. 「かゆい」って何?

かゆい」って一言で説明するとなんでしょう。

かゆいと感じる時ってどんな時だろう?
自分に問いかけてみてください。

ここで気づくのは、かゆみは感じるもの
つまり感覚ということです。

そして感じると
私たちは即座に引っ掻きます

では、なぜ引っ掻くのでしょうか。

答えは簡単です。
かゆみは不快だからです。

引っ掻いたら気持ちいのは
この不快さが消えるからなんですね!

よって、かゆみの研究界隈では
かゆみは
引っ掻きたくなる衝動を生む不快な感覚
と、定義されているんですね!


2. 「かゆい」って何のためのもの?

ここで、新たな疑問が生じます。

なぜ人はかゆくなるのでしょうか?

すこ~しかっこよく言うと
かゆみの生理学的意義はなんだろうか?


もちろん、かゆみを感じるのは
人が生きていくために必要な感覚だからであります。
ですが、不快な感覚は果たして生きていくために必要なのでしょうか?
(なんか哲学っぽくなってる??)

「かゆみ」と似た不快な感覚に「痛み」があります。
人はなぜ痛くなるのでしょうか。

これは考えれば難しくないと思います。
痛みは人体への危険信号なのです。

極端な例を言えば包丁で指を切ってしまった時
痛いと思えるから指が無くなる前に包丁から手を離すことができます。

では、かゆみも人体への危険信号なのでしょうか?
…正直ピンときませんよね。

確かに、蚊に刺されるとかゆくなりますが
別に死には至りません(笑)

そもそも痛みという危険信号があるのに、それに加えてかゆみまで必要なのでしょうか。


実は、「かゆみが何のための感覚なのか」という議論には
未だに答えが出ていません

今まで偉そうに語ってきたくせにクソみたいなオチですみません(笑)
ただ、これがまたかゆみ研究の面白いところなんです。


昔は、
かゆみは痛みの弱いバージョンだ!
などと言われていました。

確かに、そういう側面もあります。

これらのメカニズムは共通しているところもあるほか、

現に引っ掻くのは
かゆみを痛みで上書きしている
ということですから。

しかし、近年の研究で
実は痛みとかゆみは全く別の感覚である
ということが示されつつあります。
(詳しくはまた別記事で)


かゆみの正体を探りつつも
まずは特効薬を作れるように
研究を頑張っていこうと思う日々でございます。。。


(良かったら前回の記事もご覧になってください☟)



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