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かゆみ学#3 実は痛みよりかゆみのほうがツラいんです

いきなり質問です!

あなたがずっと悩まされる病気になるなら
痛みに悩まされるか、かゆみに悩まされるか
どちらの病気がいいですか?

まあ、どちらとも嫌だと思いますが。笑

しいていうなら
「かゆいほうがまだマシなんじゃない?」
と、思うかもしれません

だってそうじゃないですか?

痛いのって嫌じゃないですか、シンプルに
僕ホントに痛いの嫌いなんですよ(伝われ)

ですが、この質問には明確な答えがあります

皆さんはこういうシチュエーションになった時
絶対にこう答えてください

痛い病気の方が百倍マシだ!

と。笑

にわかに信じがたいかもしれませんが
実際の患者さんが
そう言っているので
本当なんでしょう

これはよくある話で、
末期のがん患者の方に処方することのある、
強い鎮痛薬のモルヒネを投与したら

痛みは治まるんですけど
今度はその副作用としてかゆみがでます

少し詳しい話をすると
モルヒネは主に脊髄のμ受容体に作用して鎮痛効果を発揮するのですが
このμ受容体は痛みとかゆみを逆方向に調節するため
こういうことが起こるんですね

モルヒネを処方された患者さんは結局
そのかゆみに耐えられなくなり
痛いほうがマシだからモルヒネをやめてくれ
と頼むわけですね

納得いただけたでしょうか?笑

実は感覚の研究界隈でもハッキリと、かゆみは
痛みより不快な感覚
と定義されているんです、
だから明確な答えなのです。


まあ、僕は
それでも痛いほうが嫌なんですけどね。笑


僕の研究を応援して頂ければ幸いです!