野球選手はいいことを言う


 はーい、テツガク肯定です。

 昔、テレビか何かで野村克也さんを知った時。
 その考え方、姿勢に魅了されました。

 主に、野球に関心がない人に。
 どう野球の面白さを伝えるか。

 それをよく考え、実践してきた方だと。
 今でも私は思います。



 私が野村克也さんを知る前、ちばあきおさんや水島新司さんの作品に触れ。
 幽かに野球への関心が傾いていた頃に。
 野村監督として楽天の監督に就任されたのは。
 今思えば、私にとっては幸運でした。


 野球選手はとてもいいことを言います。

 最近もいいことを目にしました。

 自分の人生に関係ない人が言っていることを気にしたって
 何の得にもならない

 この言葉で目が覚めました。
 まさに、おしゃる通りです。

 私の人生に全く関係のない野球を気にしたって。
 なんの得にもならない。

 誰々が三冠王を獲ったとか。
 どこが優勝して、どこが最下位だったとか。
 誰々がリベリアの国家予算級の契約を手にしたとか。

 私の人生にはなんの関係もないことで。
 もっと言いますと。
 この世界なんて、この私には一切関係のないことです。

 今、この世、地球ってデス・スターが滅んでも。
 この私には全く関係のないことです。
 みんながみんな、ピーター・パーカーである必要はありません。

 関係のないことです。
 忘れてしまいましょう、こんな滅び行く世界など。
 無理にライトサイドが言う、ダークサイドと戦う必要などありません。

 いったい、それがなんの得になるんですか?

 最近は素直にそう思います。
 昔は好きな選手と一緒に頑張っている、という具合に思っていましたが。
 今ではそう思える選手はいません。

 もの凄い数字や凄い偉業などを成し遂げますが。
 今の私からすれば、ただの他人のオナニーに過ぎません。
 もちろん、私がすることだってオナニーでしょう。



 ただ、不思議だったのは。
 ちばあきおさん、水島新司さん、野村克也さんがしたこと。
 それは、あの時の私、そして今の私にとっても。
 損得勘定を忘れた、もっと奥のほうの感情に届きました。

 頑張ってる姿を応援したいとか。
 一緒に自分も頑張りたいとか。
 そういう単純な感情かもしれませんが。

 今ではそれを野球から感じません。
 ホント、ただのオナニーにしか思えません。
 不思議なことに。

 今思うと、野村克也さんは。
 何れそうなること、あるいはそうだった時代を知っていたから。
 熱心に全く違う世界へ、近づこうとしたのかもしれません。


 そう思うと、ただの野球界の監督というより。
 人の心を掌握するのが上手い名将だと思えます。

 ホント、そうです。
 この世界は誰にとってもなんの関係もない世界で。
 損得勘定で覗けば一切の得などなく。
 あるのは罪と罰だけ。

 恐怖で人を縛りつけている、デェーブイ・ワールド。
 イェア、みんな8マイルの313だ。
 あげる手がないのは。
 ファッキン・ブラック・ワールド。

 この世で何か得した気がするのは。
 自分が頑張ったから、自分が自分に得を与えた気がした。
 あるいは、誰かが自分に与えてくれた気がした。

 だけど、この世界がそれをくれるわけじゃありません。
 人から奪うことはあっても、与えることはありません。

 こんなソイテーソイヤクな世界がなくても。
 隣に誰かがいれば、自分で在れます。

 私の場合、相方がそうで。
 相方が私をたらしめ、私が相方をたらしめる。
 自分の半分、あるいは一部を預かってくれる。
 そういうデッドマンズチェスト、ITを受け取ってくれる誰かだけで十分。


 こんなことを切に思えるようになったということは。
 あの時、野球の世界を教えてくれた。
 ちばあきおさんや水島新司さんに野村克也さん同様に。

 この世ってソイテーソイヤクの世界とは違う。
 あの世よりの使者、世界三大ウサギの一羽がかなり近くに……。
 ブライドアタックで迫る、暴走カプチーノ――。

 そのITがいつペニーワイズとして現れるか。
 それは私にもわかりませんが。

 これだけは全く以てそのとおりです。

 自分の人生に関係ない人が言っていることを気にしたって
 何の得にもならない

 そうです、こんな世界が。
 いったい、今の自分となんの関係が?
 自分にとってなんの得がある?

 この滅び行く、ソイテーソイヤクのスターダストが。
 沈み行く資本主義という東インド会社と共に沈む義理はありません。
 情け容赦は無用、力で奪え、全てを忘れろ。


 ただのピエロだ。
 哀れな小心者、臆病者のか弱い独裁者。


 誰かに教え説かれたITを信じてしまっているだけ。
 どうせ、信じるのなら。
 もっと、ルーニーにルーザーにフーバーな話を。

 最近、そんなことを思っていたので。
 ニュースで目にした言葉が響きました。



 全く関係のないことですが。
 最後に、藤浪選手がメジャーで活躍しているのが凄く嬉しいです。
 なんとなく、もっともっと活躍して。
 いつか再び、この国でも大活躍する……そんな気もしますが。

 それを目にすることなく。
 私は私でこの世界を忘れて、故郷へ帰れたら、と……。
 というか、そうなる気がします。

 私の愚かさというエニグマが。
 そういう今は昔な未来を傍受し始めたので。 

 ホント、野球選手はいいことを言います。




 それでは、また次の機会にお会いしましょう。








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