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おたすけ食材機能を開発しました

おいしい健康CEOの野尻です。
みなさんはレシピを探す際には、どんなキーワードで検索しますか?

おいしい健康のレシピ検索データを分析すると、レシピの9割は「食材名」から検索されています。献立において、多くの方が家にある食材や特売品をもとにメニューを考える傾向にあることが想定されます。

では、どのような食材名で、皆さんはレシピを探しているのでしょうか。

おいしい健康では、利用登録時に「自分の料理の腕前」を申告し、それに見合ったレシピ提案を受けることができるため、そのデータを分析し料理の腕前ごとのレシピ検索傾向を可視化したのがこちらです(本データは2022年の日本糖尿病学会でポスター発表しました)。

料理の腕前ごとにみた、レシピ検索のキーワード傾向

図にある通り、料理の初心者においては食パンやバナナのような「食品・単品」での検索が明らかに目立ちます。

人は「自分が既に認知している言葉」でしか検索することができないため、料理の初心者においては、食材のボキャブラリーが少ないゆえに食事の幅が狭くなってしまう可能性があります。逆に言えば、どのような食材がおすすめかをお伝えする(食材のボキャブラリーを増やす)ことで、料理が得意でなくとも食事の多様性が向上する可能性があるとも言えます。
なお、より多様な種類の食事をとることは、循環器疾患やがんによる死亡率の低下(※1)や、高齢者のフレイル予防(※2)と相関があると報告されています。

そこでおいしい健康では、食事の目的や疾患ごとに「栄養管理を行う上で便利な食材が何かを知り、そのまま簡単にレシピを見つける」ことができる機能として、「おたすけ食材」を開発しました。

新機能「おたすけ食材」の利用の流れ

おたすけ食材機能は、「xxを食べれば血糖値が下がる」といったものではありません(念のため)。食事療法やダイエットの際の献立づくりにおいて、料理が得意でなくとも食材の基礎知識が身につき、食事の多様性が自然と高まるような体験を目指したものです。自分に合った食材を覚えておけば、買い物や外食選びも簡単になると思います。
今後はおたすけ食材が、食事の多様性や心身の健康に良い影響を及ぼしうるかどうか、ビッグデータを用いた研究も行ってまいります。

よろしかったらぜひ、お試しください!

※1
Kobayashi M, Sasazuki S, Shimazu T, Sawada N, Yamaji T, Iwasaki M, Mizoue T, Tsugane S. Association of dietary diversity with total mortality and major causes of mortality in the Japanese population: JPHC study. Eur J Clin Nutr. 2020 Jan;74(1):54-66. doi: 10.1038/s41430-019-0416-y. Epub 2019 Mar 19. PMID: 30890778.

※2
Lorenzo-López L, Maseda A, de Labra C, Regueiro-Folgueira L, Rodríguez-Villamil JL, Millán-Calenti JC. Nutritional determinants of frailty in older adults: A systematic review. BMC Geriatr. 2017 May 15;17(1):108. doi: 10.1186/s12877-017-0496-2. PMID: 28506216; PMCID: PMC5433026.





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