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丸腰でも戦える=達人だと思う

僕は営業なので、お客さんへ商談時に提案したりすることはある。
また、デモを行ったり、交渉したり、まあ色々人と折衝することが当然ある。
その際にはいろんな資料を持って行ったり、事前準備して行ったり。
これは営業だったら当然だと思う。
戦いに行くのに武器を持たないでいくなんて、できないはずだ。
ただ、それができたら、強い。

まあ、どこにいくかわかっている場合は武器を持っていくのが得策だ。
そこで持っていかないのは戦いの場であれば、一騎打ちの果たし状を送って、
戦いになったけど、刀持ってきてません。みたいな感じ。
これは失礼であるし、やる意味がない。

その場合を除いて、つまり、突然起きた事案にたいし、丸腰でも戦えるかどうか。
ここが達人か達人でないかを決めることになると僕は考える。

時代劇であれば、
名もなき武士がいきなり暴漢に襲われたら、刀がない場合あっさり切られる。
達人であれば、その辺の竹を使い、または素手でも対応する。

ここに、道具がなくてもできる人が達人だという理由を持てると思う。
つまり現代でいうと、営業でいうと、
急に商談になったとか、たまたま道端で重要人物にあってチャンスが来たとか
そんな準備していない状況での戦いに戦える人が達人ということ。

こういう人たちは生きる力があると思う。
これさえあれば、なんとかなる。


僕は今の会社が2社目で、以前は電気工事会社に電設資材を卸す仕事をしていた。
そこでは、電気工事会社の方がその名の通り、電気工事をするわけだが、
今回のタイトルを実感したのはここでの出来事だった。

僕のお客さんに、YさんとUさんがいた。

ともに電気工事の経験は同じぐらいで、仲良しの人だ。
僕はお客さんに資材を届けていたので、工事現場に出入りすることもあった。
時には現場で急に材料が必要になる時もある。
その時は急ぎで納品に行くわけだ。
その資材を使わなきゃ成り立たない工事もあるし、あったほうが早く済む場合だけのもある。
そこで工事する職人さんは2者に分かれると感じた。

Yさんは材料をもとに工事する人。
これは当然と言えば当然。
だが、急なことに対応できない。
この人たちは現場に材料が届くまで、じっと待ってる。
「早くせいやー!ボケー」みたいな催促の電話してくる・・・

Uさんは材料がないなら、ないなりに対応して工事する人。
これは少ないし、これが正しいわけではないし、現場の前には準備はしている。
ただ突発的な事や、途中でイレギュラーが起こってときに対応できるのがこちら。
他の材料を使って代用して工事を終わらせる場合が多かった。

そこで、Uさんは生きる力があると感じた。

何があっても、例えこの仕事じゃなくても生きていくだろうと感じた。

何が、この人をこうさせたのかはわからない。
やっぱ自己肯定感だろうか?
なんとかなると思って、自分はできると思うからできてしまうのだろうか?

それはわからないが、こうなりたいと思う。
生きる力さえあれば、どんな時代も、どんな境遇でも生きていける。
このコロナでさえ、チャンスを見出して、生きていくと思う。


僕の会社にもこういう先輩がいた。
どんな場合でも、準備がなくても、それなりになんとなく話を成立させれる人。
なかなかいないから、皆尊敬していた。
こういう人は常に頭が働いていて、対応できるようになっているのだろう。
いろんな情報の引き出しがあり、それを瞬時に出せるから、オタオタしない。
例え、自分の範囲外の事案でさえもなんとなく話をできるだろう。
こういう人は人の上に立つのがいいと思う。
トラブルなど起きたときに対処できるからだ。

トラブルは事前に準備できにくい。
今まで起きたことがないことが起きるわけで、そうなると武器がない状態だ。
そこで、迅速に対応できる人は尊敬されるし、僕は好きだ。
裸の状態で、丸腰の状態でどう振る舞えるか?
ここが人間の質を映し出すと思う。

昨日見た「仁義なき戦い代理戦争」でこんな一幕があった。
菅原文太さんが演じる鉄ちゃんが、他の組に狙われたのだ。

鉄ちゃん「なんじゃ、そんなたいそうなもん持って、わしを打つんか!」

相手の組員「う、う、うわー」

鉄ちゃん「お前、それ安全装置が外れとらんぞ!」

相手の組員「ううううわー」

そこで鉄ちゃんは相手の組員が怯んだすきにものを投げて、その場から逃げたのであった。

ここでの鉄ちゃんは丸腰だ。
達人だとおもった。(まあ主人公だから撃たれないけどね)


動揺はしていたが、ビビっていなくて冷静だ。

そうだ、冷静でいられるから案が浮かぶんだろう。
冷静でいられるということは、動じていない。
大丈夫だって思えるんだろう。

やっぱ自己肯定感か?

とにかく、動じずに、丸腰でも対応できる人間、かっっっっこいい( ´ ▽ ` )




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