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#95 チームの成果に現れるのは自分の欲求

さて、今日のテーマは「チームの成果に現れるのは自分の欲求」です。

仕事の成果というのは「目的」を持って実行されるものです。

チームで目的を統一して行動を起こしたとしても、チームの足並みが揃わないことも多くあります。

目的が一緒なのになぜすれ違うのか。

その原因は自分の「欲求」にあるかもしれません。

自己紹介です


僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

目の前の対象者や、一緒に働くスタッフと向き合う中で、様々な悩みや困りごとと出会う機会があります。

それらのことについて、僕なりに解釈して整理しながら、記録としてnoteに残していきたいと思います。

このアカウントでは主に以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・社会人の学び方
・リーダーの考え方
・ストレスとの向き合い方
・生活での困りごと
・たまに子育て
・日々感じたこと など


それでは本題に入っていきましょう。

目的は一緒でもすれ違う


チームというのは何かを達成するために動きます。

そのため、チームで動くときは目的は一緒です。

売り上げをあげる
満足度をあげる
スタッフの成長を促す
数値目標を達成する


職種や現場によって様々なものがありますが、目的があるという点においてはどのチームも同じだと思います。

目標が同じであればチームが目指す方向が統一されているため、基本的に足並みは揃うはずです。

ただ、「それでもうまくいかない」というのはよくある話です。

この背景には、目的が確信をとらえられてないことや、目的が共有されてないという問題もあるとは思います。

でも、それを実践してもなお、同じ方向を向けないチームというのも存在します。

ここで一つ疑問なのは、「そこまでして目線を統一する必要があるのか」ということです。

人間である以上、完全に同じ目的で同じ方向を向くというのは難しいことです。

ここでいう同じ方向性というのは、人の価値観を変えるようなことではありません。

あくまで、仕事としての目的が達成されるかというところが重要だということです(個人の価値観まで変えるのは難しい)。


欲求があるから意見はすれ違う


目的もあり、それを共有もしているのにすれ違うのはなぜでしょうか。

僕個人の感覚としては、「腹の底で納得している感覚があるかどうか」が重要になってくると思います。

仕事としての目的の共有というのは、組織の状況や現在の立ち位置などを考慮して理解することが必要になってきます。

理解することができれば、今自分たちがやっていることに対して、筋道を立てて考えることが可能となります。

ただ、知性として状況を考慮した理解は得られたとしても、個人の欲求としての考えも持ち合わせているため、本当の意味での納得感がなく、どこか他人事のようになってしまうこともあります。

「もっとこういうことをやってみたい」
「興味がないけどやってみようか」
「本当は認められたいからやってみよう」
「もっと気になることがある」

など、知識として状況も考慮して理解するということと、欲求として個人がどのように進んでいきたいかというのは、また別の視点なんだと思います。

人間には個人が抱えている欲求が存在します。
マズローの欲求段階などはまさにこれを表していると思います。

マズローの欲求段階は欲求の段階を、

・生理的欲求 「お腹すいたー」「眠たいー」
・安全欲求 「生活を安定させたい」
・社会的欲求 「誰かと仲良くなりたい」
・承認欲求 「認められたい」
・自己実現欲求 「自分の思う通り生きたい」

の5つの段階に分けています。生理的欲求に行くほど下位の欲求であり、自己実現欲求に行くほど上位の欲求として扱われます。

人間は「お腹がすいたー」などの欲求から、「思う通りに生きていたい」と思うところまで幅広く欲求を思っており、その欲求の段階によっても、物事の理解度は変わってきます。


チームや職場の課題に対して、目的を共有したり、コミュニケーションをとっていったとしても、個人レベルの欲求は人によって様々ですし、「腹の底から納得できる」という状況を作るのはとても難しいことなんだと思います。

こういう小さなすれ違いが、

「思ってた感じと違う」
「もっとうまくいくはず」

などのちょっとしたすれ違いにつながっているんだと思います。

難解ですね。


欲求レベルでの認識を理解する


特に仕事としての目的を理解するためには、社会的欲求や承認欲求が影響することが多くありますので、その点も考慮しながら、チームメンバーと関わっていくことが必要です。

つまり、チームメンバーの欲求段階を考慮してコミュニケーションをとることが必要だということです。


社会的欲求から所属感を求めている人に対しては、チームでの役割を作り、目的に対してどのように取り組むかを一緒に考える。

承認欲求がから「認められたい」と思っている人に対しては、仕事の成果を称えたり、チームの成果への貢献をどのように作っていくかを考える必要があります。


教科書に載っているのような、

「目的を共有しましょう」
「コミュニケーションをとりましょう」

という方法をとっても「うまくいかない」と感じる人は、

個人個人がどのような欲求を持っているかを見ながら、どのように立ち振る舞えば良いか考えてみるのも良いかもしれません。



頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。


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