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#34 親の言葉は未来の自分

さて、本日のテーマは「親の言葉は未来の自分」です。

先日、自分の親と話しているときに過去の自分の子育てについて話を聞きました。

その話を聞く中で、気づきがありましたので、今日はその話です。

子供さんを持つ親世代の方には共感していただけると思います。

よかったらお付き合いください。



自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々の実践はもちろんですが、中堅管理職として、
管理の視点や現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・健康の考え方
・自分を大切にする生き方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと など



それでは本題に入っていきましょう



親からの懺悔


先日、両親や兄弟と食事をしているときに、母親からこんな話がありました。


「あなた達の子育てで後悔してることがある」
「あのとき、こう接していれば」
「もっとこんなふうにできてれば」


そんな風に、懺悔するように自分たちの子育てについて話をしていました。


僕自身、両親には感謝していますし、二人の子育てに全く文句はありません。

母親が話した内容についても僕たちには記憶はなく、母親だけがそれを覚えて後悔している状況です。


誰が責めるわけでもなく、その話を聞いていました。


彼女が思う子育てとはなんだったのか。


そんなことを考えさせられる時間で、
自分の両親でありながらも、とても興味深い内容でした。


僕自身、子供を授かり、現在進行形で子育てに奮闘中です。

その話を聞きながら、自分はどんな父親なのかを改めて考えさせられた次第です。



なぜ、今その話をしたか


この話を聞きながら、一つ疑問に思ったことがありました。

「なぜ、今その話をしたのか」


僕自身子育てをはじめて数年が経ちますし、その話をするタイミングは今までも何度かあったはずです。

母親が意図していたかどうかは定かではありません。おそらく無意識だと思います。


そんな話を両親や兄弟とする中で、一つ気がついたことがありました。


「僕たちが両親から見て、それを話していいような成長をした」


という背景があるんじゃないかということです。


子育てというのは、自分が授かった子供が自立できるように育て、一人前に社会で生きていくことを目標に行われていると思います。


つまり、このタイミングで話した理由は、両親から見て僕たちが社会人として一人前だと認められた瞬間なんじゃないかと思いました。


彼女たち自身、働きながら、子育てに奮闘してきたんです。

そんな両親の目標達成の瞬間だったんだと思います。

そう思うと、これは人間一人の人生においてとてもすごい瞬間なんじゃないかと思います。


親は子育てという作業を長い時間をかけて体験します。


乳児では生きるために

幼児では興味と向き合い

学童期では他者との関わり

青年期では自己同一性と葛藤し

社会人でも収入や生活を気遣う


子供が生まれてから自立するまでの間、常に自分の生活と子供をモニタリングしながら、妥当な戦略を練るわけです。


何が正解かなんて答え合わせはありません。

結局、個人の人生はその人次第なので。



でも、親というのはそうは思えない。

「自分の関わりがこの子の人生にどのように影響するのか」


そんなことを子供が自立するまで気にしながら生きているんですね。



先人から見る未来の自分


先日の母親の話を聞きながら、人の人生における子育てという作業の呪縛と、その作業が親という存在に与える大きな責任感を感じました。

自分も子育てをしながら思い当たる節がたくさんあります。

妻との会話も子供の話が中心ですし、

子供の興味や生活に合わせ自分たちの生活も大きく形を変えます。


子供の話を笑顔で話す母親は、未来の自分です。


今まで、自分の時間を犠牲にしながら、子育てに向き合ったからこそ話せることでもあると思いました。

「僕はそんな風に子供と話をする日が来るのだろうか」


そんなこと思いながら彼女の話に耳を傾けました。


どんな子育てが正解とかはないです。

そこには、自分の生活と子供の生活を必死で生きた人間の葛藤があるんです。


自分が子供と関わる中で、親という存在であることで自分の作業や生活が大きく影響を受けていることを改めて感じました。


正しい子育てはできないけど、こういう話をできるように自分の子供が自立して社会で生きていけるように見守ることを続けていきたいと思いました。

親という作業を、先人の懺悔から振り返ることができました。

今日はそんな結論のないお話でした(なんだかすみません)。


頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです(今日はヒントも何もないですが)。


ではまた。

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