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#358 プロジェクトを進めるには ”土台が必要”

さて、今日のテーマは「プロジェクトを進めるには土台が必要」です。

何かとプロジェクトや取り組みを進める際に、焦ってしまって、目の前のことを推し進めようとすることがあります。

時には無理にでも物事を動かさないといけないことがあるのは理解しています。

ただ、全てがそういうわけではないと思います(むしろ稀)。

何かを進めようとした時に最初に必要なのは物事を進めるより”土台を作る”ことです。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!


◾️湘南OT Interaction

作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。


それでは本題に入っていきましょう。


”土台がない”とはどういうことか


プロジェクトなどを進めるときに、つい前のめりで突っ走ってしまうことはありませんか。

そして大抵の場合、失敗に終わります。

例えその物事が進んでしたとしても大きな流れみたいなものは作れないでしょう。

これは、進めているプロジェクトの必要性が理解できる環境が整っていないということだと思います。

こういったプロジェクトの良いところは、新しい流れを作り出すことにあります。

その必要性についてプロジェクトを推進する側は、そのプロジェクトのことをたくさんの時間考えてきたので、もちろん理解はできると思います。

ただ、その必要性を多くの人は理解することはできません。

それを伝えるためにどれだけ言葉を持って説明したとしても、それはその場でのことであって、その後の行動につながることないでしょう。

なぜなら、人は自分で経験したことからしか理解して行動を起こすことはできないからです

プロジェクトを推進する人は何かしらの契機があって、その行動をとっていますが、周囲の人々が同じ契機を持っているわけではありません。

だから、どれだけプロジェクトを強引に推し進めようと、それが本当の意味で理解されることはないですし、

この場合、そのプロジェクトを進める人がいなくなれば、そのプロジェクトはなくなります。

例えプロジェクトが残ったとしても、その本質を誰も理解しないまま物事だけが進んでいく、まさに発展性のないプロジェクトになってしまうんです。

つまりこれは ”土台がない” 状態で物事を進めた結果です。


”土台がある”とはどういうことか


ではここでいう土台とはなんでしょうか?

それは、「そのプロジェクトの必要性を経験を通して周囲の人間が理解している」状態です。

そんなの無理でしょ。

という声が聞こえてきそうな気もしますが、それはあなたが周囲が経験する機会を作っていないだけだと思います。

では、あなたの考えているそのプロジェクトはどうして必要なんでしょうか?

もし、その答えがあなた一人のエゴであるとするならば、それは一人で行った方が良いと思います。

周囲の人を巻き込むということは「周囲のに人や組織やチームにとっても必要」であることです。

そのプロジェクトが周囲の人のためにあるとするなら、それは、周囲の人も経験を通して理解することが必要です。

そのために土台となる経験を積むこと。


チームスポーツでいきなり試合に勝つことはできません。

チームのメンバーが少しずつ経験し、自分たちのチームの課題に気がつき、その打開策を考えるからこそ、そのチームは強くなります。

これはプロジェクトも一緒です。

そのプロジェクトがチームの課題を解決するためのものであれば、そこに課題に対する経験値を積むことができるようになります。

そうすれば、少し大変でもそのプロジェクトに乗っかってきてくれる人はいるわけですね。


あなたの進めようとしているプロジェクトの土台は整っていますか?

完璧ではなくていいですが、周囲の人の経験値と理解度も確認してみると良いかもしれません。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


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