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町歩き、歴史探訪

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散歩しながら歴史を探したり、博物館でその町の歴史を感じるのが趣味です。 ぜひ、旅を楽しみながら、数十年、数百年の時を感じてみませんか?
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2022年5月の記事一覧

津久井湖に沈んだ集落 ~タイムトリップの旅①(※史実をもとにした妄想です)

津久井湖に沈んだ集落 ~タイムトリップの旅①(※史実をもとにした妄想です)

小分けにして書きます。2500字くらい?

津久井湖に沈んだ沼本集落を、タイムトリップしたつもりで歩いていきませんか?
道志川と相模川が合流するこの土地を沼本というらしい。

水田が広がる集落。川端を歩きながら目の前に見える丘。緑のむせ返るようなにおいに、自然豊かな田舎に戻ってきたように思える。

「喉かわいたなぁ。」汗まみれの手を引いて、さっきから口数が減った幼子に声をかけても、声無く頷くだけだ

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西武の水がめ・奥多摩

西武の水がめ・奥多摩

水を確保せよ!奥多摩をダムに選ぶ。東京の近郊である西武や多摩地区。西武線や中央線・京王線など交通の発達で都内で働く人々が多く住む地域。池袋や新宿・渋谷などのターミナルを入口として、これらの路線は東京の近郊都市の世田谷や、神奈川の川崎・横浜・相模原ともつながる。

その水源である多摩川。江戸時代には玉川上水が羽村から四谷まで伸び、「人が住めない土地」と言われた台地・丘陵地が多く水が得にくいこの地域を

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府中郷土の森博物館

府中郷土の森博物館

郷土博物館めぐり、23区から近郊都市、埼玉まで。見学しまくってますが、なかなか記事に書けてません。

ただの博物館レポートでなく、いろんなテーマに絡めて書こうと思い、ダムに沈んだ村や水の歴史やお茶の歴史やらの関連で書こうとしています。

けど、博物館の写真(許可あり)や話が溜まり過ぎたので、ここらでちょいと放出します。

今回は府中郷土の森博物館。はあ、楽しかった。平日木曜で観客は僕だけで貸切状態

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大山詣に行きましょう!③(照子とマイル、二子溝口~荏田へ、はじめて☆の宿!)

大山詣に行きましょう!③(照子とマイル、二子溝口~荏田へ、はじめて☆の宿!)

誰でも行ける簡単な旅だという。江戸で年間20万人が行ったという。
大山詣の旅、知ってますか。
9000字と長くなりましたが、写真多め、そして江戸時代のお風呂やトイレについても描写しました。気長に読んでくれればうれしいです。

照子と参兵衛(マイル)は赤坂を出て「大山」へ参拝の旅に出ていたが、どうも三軒茶屋あたりで意見が対立してしまったのはこれまでの話。2人はやがて合流し、何とか多摩川を超えようとす

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必ず水を確保せよ!

必ず水を確保せよ!

観光は楽しいものだ。その地域にある独特な景色、名物名所など町のようす、食、キャラ、などなど。わたしたちの日常から遠いものに出会うことで、人生に楽しみや潤いを感じることができる。
同時に、その町の歴史を知ることで、わたしたちは何十年・何百年もの経験を体感することができる。筆者はこれまで何度も「町歩きタイムトリップの旅」を書いてきた。
歴史を味わうには、郷土資料館や歴史博物館がわかりやすい。東京を中心

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お茶の町、入間

お茶の町、入間

ようこそ、入間へ入間(いるま)市っていうよ。人間(にんげん)市
て言わないでね。
こんにちわ、今日はあたしがお茶の産地である入間と狭山丘陵を紹介するね。

日本三大茶の狭山茶「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす♪」
埼玉の西武、狭山丘陵から多摩へつながる一帯の斜面が広がる台地。
狭山市(西武新宿線の川越方面)に行かないでね。狭山市には狭山丘陵はないし、狭山茶も入間市(西武池袋線の飯能・秩

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