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東北完全制覇

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2020年11月下旬からの乗り鉄記録です。東北6県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)に散らばる未乗区間を乗りつぶしていきます。
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#東北完全制覇

東北完全制覇+α(最終夜)② JR東日本 武蔵野線 大宮支線・西浦和支線・国立支線 前面展望(夜間)

東海道貨物線同様、ここに挙げた武蔵野線の支線も定期列車が運行されているので、私の基準では「乗りつぶし対象」です。今回は、大宮発着で運行される「むさしの号」と「しもうさ号」を使って、これらの支線を制覇することにしました。

※同じ武蔵野線の支線でも、南流山ー北小金間(2.9km)と、南流山ー馬橋間(3.7km)は、臨時列車しか運行されていないため、乗りつぶし対象には入れていません。

武蔵野線自体が
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東北完全制覇+α(最終夜)① JR東日本 久留里線 前面展望 木更津→久留里

どうして東京在住時につぶしておかなかったのかと後悔しきりだった久留里線、ようやく手を着けることができました。以前は、国鉄型車両の巣窟だったのですが、2012年にキハE130系100番台が投入され、今風の路線になりました。が......

*おことわり*
画面中のテロップ「キハ100形」とあるのは、言うまでもなく「キハE130系」の誤りです🙇

元は県営の軽便鉄道だった出自が災いしてか、現在でも最
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東北完全制覇+α(第十二夜)JR東日本 上越新幹線 各駅停車 車窓 新潟→越後湯沢・ガーラ湯沢→東京 E7系&E2系1000番台

改めて、上越新幹線を各駅停車でたどります(意図したわけではなく、乗り継ぎの都合でこうなりました)。合わせて、未乗で残った「ガーラ湯沢支線(当方命名;正式には上越線の支線)」も片付けることにします。2列車に分かれたのはそのためです。

(Part 1「とき308号」新潟→越後湯沢 on E7系)
今日(2021年1月11日)も豪雪の影響で在来線は不通。しかし上越新幹線は、万難を排した豪雪対策のおかげ
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東北完全制覇+α(第九夜)② JR東日本 気仙沼線BRT 乗車体験

私が気仙沼線に初乗車したのは1990年の8月。その21年後、東日本大震災により大被害を受けた気仙沼線は、BRT(Bus Rapid Transit;バス高速輸送システム)で復旧され、鉄路として再生することはありませんでした。本作は、その「BRTなるもの」に乗車した記録です。

今回、気仙沼線BRTに乗車したのは、ひとえに「乗り継ぎの都合、効率的な乗りつぶしのため」であり、正直「鉄道でなくなった気仙
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東北完全制覇+α(第九夜)① JR東日本 仙石東北ライン 快速 前面展望 仙台→石巻

東北本線と仙石線が隣り合う場所に(長めの)渡り線を設け、そこを介して仙台(地上駅)と石巻を結ぶのが「仙石東北ライン」......正直その程度の理解でした。しかし、仙台駅1番ホームで入線を待つ人の多さに驚きました。えらく繁盛しているではありませんか!

2011年の東日本大震災で寸断された仙石線が全線で運行を再開したのが2015年。その際、仙石線の快速をこの「仙石東北ライン」に移すことで、高城町ー石
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東北完全制覇(第六夜)JR津軽線

青森泊なのに、津軽線よりも先に野辺地まで出向いて大湊線を潰したのは、ひとえに乗りつぶしの効率を優先させたためですが、そのおかげで、津軽線で上下1本しかない「青森ー三厩間 気動車通し運用」......入出庫(車両入れ替え)のため設定されたもの......に乗ることができました。

津軽線は、鉄道敷設法で「青森県青森より三厩、小泊を経て五所川原に至る鉄道(要は津軽半島を一周する路線)」として計画された
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東北完全制覇(第五夜)JR大湊線

乗りつぶしで、往々にして「盲腸線(行き止まり線)」は後回しにされがちですが、大湊線はその最たるもの。今回の旅は「東北新幹線の新青森ー盛岡間制覇」で締めくくる予定でしたので、夕方までの時間配分を考慮して、3連休最終日の朝イチは大湊線を片付けることにしました。

下北半島の付け根から首筋をたどるように延びているのが大湊線。かつては下北駅から大畑線(国鉄→下北交通)が分岐していたことから、それこそ「半日
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東北完全制覇(第四夜)その③ 弘南鉄道弘南線

弘南線が弘南鉄道の「本家」ともいえる存在。開業は1927年で、黒石まで全通したのが1950年。弘南鉄道の本社も途中の平賀駅(というか、農協のビルに同居していると表現した方が適切?)にあります。

そうした出自のためか、大鰐線よりも車内は整っているように見えます。「東急車輌」の銘板も車内に残ったままですし、運転台背後の注意書きも生きています。また、JR弘前駅と直結していることや、終端側の黒石市からの
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東北完全制覇(第四夜)その② 弘南鉄道大鰐線

意外にも「戦後生まれ(1952年開業)」の大鰐線。元は「弘南電気鉄道」の手により開業したものの、経営悪化により、1970年10月に弘南鉄道に移管。しかしその後も、利用者数は伸び悩んだまま。一時は廃止の話もあったそうですが、何とか命脈を保っています。

その一因が、弘前側のターミナル駅の位置。中央弘前駅は弘前市の中心街にはあるものの、JR弘前駅と離れていることが災いしています。弘前駅からは弘南バスの
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東北完全制覇(第四夜)その① 津軽鉄道

「日本最北の民鉄」を自称する津軽鉄道(津鉄)さん。「あれ、北海道は?」と思ったら、もはやJR北海道以外は公営鉄道しか残っていないという。その意味でも正しい自己紹介ですし、日本海側の最果てを目指すこの路線の雰囲気にもピッタリ合っているでしょう。

五所川原(津鉄さんは頭に「津軽」が付く)ではまだ小雨だった雨足は、北に向かうにつれて強くなり、窓の向こうの前面展望を歪めます。これが映画やドラマだったら「
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東北完全制覇(第三夜)その②「JR男鹿線 秋田→追分→男鹿」

JR東日本の「落ち穂拾い」第二弾は男鹿線。「男鹿なまはげライン」の愛称どおり、車両や駅名標など、随所に「なまはげ」推しが目立ちます。じゃあ観光要素満載の路線なのかというと、実像はどうも真逆のようで、それゆえに新車導入というテコ入れがなされることになりました。

本当はその新車、「東のおDENCHA」こと「ACCUM(EV-E801系)」に乗りたかったのですが、2020年11月下旬時点では先行投入の
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東北完全制覇(第三夜)その①「由利高原鉄道 羽後本荘→矢島」

国鉄矢島線が1985年に第三セクター化されたのが由利高原鉄道。路線はひとつしかありませんが、「鳥海山ろく線」なる路線名が付いています。過去何度か東北地方は乗りつぶしで訪れていたのに、なぜか後回しになってしまったこの路線を、満を持して制覇します。

羽後本荘駅周辺はぎりぎり曇り空で済んでいたのですが、全体的に雨に祟られてしまいました。が、JR北上線での「成功体験」もあり、お構いなしに前面展望撮影して
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東北完全制覇(第二夜)その②「奥羽本線で『こまち』に追い抜かれる瞬間を撮ろうとしたところ......」

私が横手から乗車した普通電車秋田行きは、秋田到着近く(おそらく四ツ小屋ー秋田間)で「こまち11号」に抜かれるような感じだったので、その瞬間を撮ってやろうと身構えたのですが.......結果はタイトルからお察しください😅(臨時列車運行でダイヤが変わっていたようです)

東北完全制覇(第二夜)その①「JR東日本 北上線 快速 北上→横手」

JR東日本の未乗区間、最初に片付けるのは北上線です。奥羽山脈を横断する路線に踏み込むのは、2010年冬の「陸羽東線・陸羽西線・米沢線」以来。駅ナカ温泉「ほっとゆだ」を筆頭に目を引く要素もありながら、なぜだかここが最後まで残ってしまいました。

かつては「横黒線」と名乗っていた北上線。「横」は「横手」ですが、「黒」は「黒沢尻」、現在の北上市の一部を成す地域です(「北上線」に改称されたのは1966年)
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