東北完全制覇+α(第十二夜)JR東日本 上越新幹線 各駅停車 車窓 新潟→越後湯沢・ガーラ湯沢→東京 E7系&E2系1000番台

改めて、上越新幹線を各駅停車でたどります(意図したわけではなく、乗り継ぎの都合でこうなりました)。合わせて、未乗で残った「ガーラ湯沢支線(当方命名;正式には上越線の支線)」も片付けることにします。2列車に分かれたのはそのためです。

(Part 1「とき308号」新潟→越後湯沢 on E7系)
今日(2021年1月11日)も豪雪の影響で在来線は不通。しかし上越新幹線は、万難を排した豪雪対策のおかげで、全くの平常運行。「とき308号」も定時で出発し、越後湯沢にも定時で到着しました。

その一方、インフラとしては新しいはずの北陸新幹線が、この3連休中、初の「雪による運休」を出しました(1月9日と10日)。これはひとえに「除雪思想の違い」によるもので、上越新幹線がスプリンクラーによる消雪を基本とするのに対し、北陸新幹線は(スプリンクラーに必要な水源確保に問題があったのと、コスト面から)線路脇への除雪と深夜の除雪作業車による高架橋外への排除で対応しています。今回の運休は、その限界を超えてしまったためのもので、今後何らかの対策を打たなければならないでしょう。

ただ、サービス面では、ひたすら「高速化&ハイクラス化」のテコ入れが進められた東北新幹線に対し、上越新幹線はそれらが後回しになっていた観があります(一時期、トンネル内のみ275km/h運転が行われましたが)。ようやくE7系によりE4系を置き換えるとともに、大宮以北の最高速度を275km/hにアップすることになりましたが、現状でも2時間少々で東京から新潟まで行けてしまうことから、サービス向上のプレッシャーはかかりにくかったのかなと邪推......。

あれこれ思いをめぐらせているうちに越後湯沢到着。一旦改札を抜け、ガーラ湯沢へ向かうための「特定特急券(100円)」を手に入れなければなりません。「ガーラ湯沢支線」も新幹線ネットワークなので、指定席券売機で売っているのであろうと思いきや、最後の最後で「発券できません」とおことわりが(えきねっとやe5489などのネット予約も不可)。越後湯沢ーガーラ湯沢間は「戸籍上は在来線(上越線の支線)」だからという理由でしょうか、在来線用の券売機で発券することができました。


(Part 2「たにがわ406号」ガーラ湯沢→東京 on E2系1000番台)
いったん別列車で、越後湯沢からガーラ湯沢までやって来ました。ここを今(冬期のうちに)制覇しておかないと、次回来れるのは次の年末以降になってしまいます。なので、乗り逃すわけにはいきません(!)。

ガーラ湯沢駅は、JRグループとして初期の大型リゾート案件である「ガーラ(GALA)湯沢スキー場」のために造られた駅ですが、元々は上越新幹線の保線基地への引き込み線でした。それを旅客化したという意味では、JR西日本の「博多南線」と似た位置づけです(ただし、あちらは通年営業ですし、そもそも「博多総合車両所近郊の通勤需要のため」営業線化したということで、目的が違います)。戸籍上は「(新幹線ではなく)在来線」なのも、乗車するには「特定特急券」が必要というのも同様です。改札前では、スキー客を誘導するための係員が賑々しく待ち構えており、鉄道趣味で来るような場所ではないと実感できます(!)。

越後湯沢からは再び上越新幹線に。大清水トンネルを抜け、上毛高原へ。ここで、後発の「とき312号」に道を譲ります。あちらは、新潟を9時04分に出発したら大宮までノンストップ(大宮着は10時19分)。ガーラ湯沢立ち寄りがなければあちらに乗ってたんだろうなと思いつつ、発車を待ちます。上毛高原ー高崎間で山岳トンネルは終了。あとは関東平野を南東へ下っていきます。高崎ー大宮間は、わずかに上越新幹線の方が実キロが長いです(実キロ 77.3km:営業キロ74.7km)。

大宮からは埼京線と並走。埼京線の最高速度は100km/h。現在はこちらも110km/hが上限なので大差ありませんが、今年(2021年)3月のダイヤ改正で、ようやくスピードアップが実現。とはいえ+20km/hの最高130km/hですので、時短効果は1分。それをどう活かすのか、個人的に注目(東京駅の折り返し時間の余裕に振り向けるのか?などと邪推)していたのですが、結局、単純に大宮以遠の到着時刻が1分早まるだけのようです。

次に上越新幹線に乗ることがあったら、是非とも「最速列車」......途中停車駅は大宮のみで、東京ー新潟間は1時間40分を切ります......に乗ってみたいと思います。

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