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【福利厚生】独自の休暇制度がある会社

 独自の福利厚生制度を打ち出すことで他社との差別化を図る会社が増えてきています。福利厚生には主に、食事、独自の休暇、コミュニケーション促進、自己啓発補助、表彰と言ったものがあります。
今回は独自の会社休暇を設定している企業をご紹介します。

■育自分制度(サイボウズ株式会社)

サイボウズを退職する人に「またチームに戻れる」という安心感をもってチャレンジしてもらうことが目的の制度です。利用希望者は、最長6年間はサイボウズへの復帰が可能です。
💬6年間復職可能なカムバック制度。サイボウズさんは制度の内容も然ることながら、それを外に魅せる方法をきちんと理解されている会社だと思います。

■課題解決休暇(ヤフー)

社員には仕事以外の時間でもボランティア活動を通じて誰かの課題解決を行って社会に貢献してほしいと考えており、年度で3日を上限として休暇を取得可能。なお、多くのボランティア活動は休日に開催されることから、休日に参加した場合、平日に休暇を振替取得可能です。
💬ボランティア休暇を導入する企業は多くありますが、YahooではではCSR活動と上手く絡めてPRしています。個人的には平日振替可能な部分が実務に沿っているなと感じます。

■キッズサポート休暇(明治安田生命保険相互会社)

小学校3年生までの子どもを持つ職員は、検診や予防接種、子どもの学校行事への参加に対応するため、年間5日間取得可能できます。
💬看護休暇の手の届かない部分をカバー出来る休暇だと思います。看護休暇は「子の看護」を目的とした取得じゃないとダメなので、社員からすると取りにくいんですよね。

■エフ休(株式会社サイバーエージェント)

「エフ休」は、女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇制度のことを指します。通常の有給休暇も含め、女性社員が取得する休暇の呼び方を「エフ休」とすることで、利用用途がわからないようにし、取得理由の言いづらさ、取得しづらさを排除します。
💬福利厚生のユニークさで定評のあるサイバーさんの休暇です。内容としては生理休暇ですが、妊活やつわり、検診などにも利用できるようです。

■モンハン休暇(株式会社Mark-on)

💬2021年の3月にTwitterやまとめサイトなどを通じて報じられました。
有名ゲームの発売日に会社を休暇とする通知を出したケースです。
常設の休暇、と言うわけではないようですが企業PRには大きく寄与したと感じられます。

■リフレッシュ休暇制度(ノバレーゼ)

3年に一度、スタッフ自身がリフレッシュするために使える30日間の休暇制度。育児や介護など特定の理由を目的とせず自由に取得可能。
💬勤続表彰等で5年、10年の区切りで長期休暇を取得できる企業は少なくありませんが、3年で30日は他に類を見ない制度だと思います、同社は他にも様々な福利厚生制度で取り上げられる企業でもあり、福利厚生を人事戦略として成功させている企業だと思います。

■休んで5(株式会社ウエディングパーク)

入社3年目以上の正社員は毎年5日間の特別休暇を取得可能。

■家族へありが10(株式会社ウエディングパーク)

自分の家族へ感謝の気持ちを伝える特別休暇(1日)を取得可能。

■祝って22(株式会社ウエディングパーク)

結婚記念日(1周年、10周年、25周年)に、お祝い金を2人分付与。
💬入社1年目の新規社内制度の立案コンテストで採用された制度だそうです。社員が作る参画型の制度は制度理解と利用促進を兼ねることが出来、非常に有用だと思います。あとは制度のアップデートを上手く引き継ぐことが出来れば、長く使える制度となりますね。

■失恋休暇(チカラコーポレーション)

美容業界のチカラコーポレーションは「失恋休暇」を導入しています。従業員は失恋をしたら、癒す時間として休暇を取得することができます。申請方法はいたって簡単で、上司(店長)に口頭報告だけで、翌日から休めます。取得回数は無制限、許可日数は年齢ごとに設けられています。20代前半で1日、20代後半で2日、30代以上は3日だそうです。

■ロングバケーション制度(株式会社ユーザベース)

>連続した1週間の休暇を年間に最大2回取得し、「思いっきり働き、思いっきり休む」を実現する制度。
💬ユーザベースさんは他にも保育料補助制など福利厚生に非常に力を入れている会社だと思います。

■クリエイティブ休(株式会社フリークアウト)

毎月最終金曜日は 15 時で終業。月に4時間だけ仕事以外のことに時間を充て、よりクリエイティブなことをしましょう、という制度。
💬プレミアムフライデーみたいな制度ですね。実際はビアガーデンに行ったり、ゲーム大会を開いたりしているようです。それに参加しない社員は帰宅して良いのでしょうか?

■アニバーサリー休暇制度(株式会社リクルートキャリア)

年一回以上連続した4営業日以上の有給休暇を取得することを目的としている。休暇制度を取得するとアニバーサリー手当として、6万円の手当が支給されます。
💬休める上に手当も貰える良いこと尽くしの制度です。企業側の意図としてはお金を払ってでも休んで貰いたいといったところでしょうか。従業員を休ませるのって、本当に難しいんですよね・・・。

■ライディングデー(ザ・バートン・コーポレーション株式会社)

夏季と冬季の計3日間で、夏季は会社が用意する2日間のうち、参加可能な1日を選んでサーフィンを楽しみ、冬季は各自が自由に2日を選んでスノーボードを楽しむというものです。どちらも平日に特別休暇を利用して行い、会社からの補助もある。夏季は1~2割程度、冬季は社員の半数近くがこの休暇を取得しています。
💬スノボで有名なブランド、企業イメージ+社員さんのニーズにもにぴったりな制度ですね。こういったクリティカルな休暇制度は本当にセンスがいいと感じます。

■二日酔い休暇制度(株式会社TRUSTRING)

飲みすぎた次の日は、年2回まで午前休暇を取得できる制度です。
💬こんな制度を作ってる会社もあるんですね。。

■スモ休(株式会社PIALA)

非喫煙者に対し、一年間当たり6日間の特別有給を付与する制度です。
喫煙者と非喫煙者での休息の差が不平等であると訴えられたために導入されたそうです。さらに喫煙者が禁煙するきっかけづくりのためにも取り入れられています。
💬タバコ休憩と労働時間の問題は労務管理上の未解決問題です。ただ喫煙者にもタバコを吸う権利はありますし、本制度は人事担当目線だとかなり攻めた制度だと思います。

■エンタメ休暇(株式会社gloops)

エンタメに関することであれば、年に1回好きな時に休暇取得できる制度。
例えば、「平日にディズニーランドに行きたい」、「ゲームの発売日に並びたい」などの理由で休暇取得が可能。

以上です。

ちなみに制度改革において、以下のような本も参考になります。(個人的なおすすめ)


■代表取り締まられ役_人事担当
人事歴11年。様々な業界で人事を経験。メーカー→広告代理店→IT(メガベンチャー)→IT(スタートアップ)。専門領域は、給与労務、福利厚生、人事企画、その他

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