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FXエバンジェリスト遠藤寿保のマーケット解説

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前日のドル円動向をわかりやすく解説 相場観や本日の戦略を紹介
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2023年3月の記事一覧

欧米金融システム不安後退で、欧米株上昇。リスク・オンのドル買い先行

欧米金融システム不安後退で、欧米株上昇。リスク・オンのドル買い先行

【3/30相場概況】東京時間、ドル円は132.85円で始まると、時間外の米・中長期金利の低下を受け132.36円まで下落と上値が重い展開。欧州時間の日本時間夕方に132.19円の安値を付けるが、その後は、132円台で膠着。NY時間、欧米の金融システム不安後退や米景気減速に対する警戒感が和らぎ、欧米株価指数が上昇するとリスク・オンのドル買いが優勢。ドル円は132.96円と前日高値を更新し、132.6

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スポ末のドル買い・欧米の金融システム不安後退で、ドル円反発。

スポ末のドル買い・欧米の金融システム不安後退で、ドル円反発。

【3/29相場概況】東京時間、ドル円は130.81円で始まると、スポ末(為替取引による通貨の受け渡しが月末日となる日でスポット応当日が期末・年度末も重なる)による本邦実需の大きな買い観測や、時間外の米・中長期金利の上昇、日米株価指数の上昇などを受け15時過ぎに132.02円まで上昇。欧州時間、ドル円は132円を挟み堅調推移。NY時間、欧米の金融システム不安や米景気減速に対する警戒感が後退し、米株が

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欧米の金融システム不安後退の中、ドル円は一進一退。

欧米の金融システム不安後退の中、ドル円は一進一退。

【3/28相場概況】東京時間、ドル円は131.52円で始まると、利食いの売りや、本邦輸出企業による期末・年度末の実需売りが先行。時間外の米中長期金利の低下もあり、ドル円は130.50円まで下落。欧州時間、過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受け、ドル円は131.29円まで反発。その後は米長期金利が低下し、ドル円は130.40円まで下落。NY時間、3月米消費者信頼感指数・3月米リッチモンド連

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SVB買収合意で金融システム不安後退。ドル円は4営業日振りに反発。

SVB買収合意で金融システム不安後退。ドル円は4営業日振りに反発。

【3/27相場概況】東京時間、ドル円は130.51円で始まると、本邦勢は買いで参入し一時131.15円まで上昇。その後、時間外の米10年債利回りの低下を受け130.49円まで下落となるが、米10年債利回りが上昇に転じるとドル円は131円台を回復。欧州時間、欧米株価指数の上昇を受け、リスク・オンの円売り・ドル買いなどで、ドル円は131.37円まで上昇。NY時間、「米地銀ファースト・シチズンズ・バンク

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独銀行株急落で、金融不安再燃。ドル円はリスク回避の円買い。

独銀行株急落で、金融不安再燃。ドル円はリスク回避の円買い。

【3/24相場概況】東京時間、ドル円は130.77円で始まると、一時130.93円まで上昇するが、米国の利上げ停止観測が高まる中、その後は戻り売りが優勢。時間外の米10年債利回りが低下するとドル円は130.17円まで下落。欧州時間、ドイツ銀行が「一部の社債を早期に償還する」と発表するとドイツ銀行の株価が急落。「米司法省はウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁を巡り、スイス金融大手クレディ・スイスとUB

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FRBによる利上げ停止観測で、ドル円は130.31円と安値更新。

FRBによる利上げ停止観測で、ドル円は130.31円と安値更新。

【3/23相場概況】東京時間、ドル円は131.36円で始まると、早朝のFOMCの結果を受け、利上げ期待が後退し前日からのドル売りの流れで、130.41円まで下落。欧州時間、新規材料が乏しい中、米10年債利回りの上昇を受け、ドル買いが先行。NY時間、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となると、一時131.66円まで上昇。しかし、買い一巡後は、FRBによる利上げ停止が近いとの観測が高まり

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FOMCは0.25%利上決定。声明はややハト派で、ドル円失速。

FOMCは0.25%利上決定。声明はややハト派で、ドル円失速。

【3/22相場概況】東京時間、ドル円は132.47円で始まると、日経平均の堅調を受け132.67円まで上昇。その後は132円台前半で推移。欧州時間、欧米の金融システム不安が後退し、ドル円は133.00円まで上昇。その後はFOMCを控え小動き。NY時間、FOMCは0.25%利上げを決定。声明では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除、「幾分かの追加

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ドル円は、金融システム不安で軟調となる中、米地銀支援報道を好感し反発。

ドル円は、金融システム不安で軟調となる中、米地銀支援報道を好感し反発。

【3/16相場概況】東京時間、ドル円は、欧米の金融システム不安によるリスク回避の円買いで、132.50円近辺まで下落となるが、クレディ・スイスがスイス中銀から最大500億スイスフランの資金を調達するオプションを行使する意向とのニュースを受け、133.50円近辺まで上昇。欧州時間、ドル円は米中長期金利の上昇を受け133円前半中心に堅調。NY時間、ECBが欧米の金融機関の経営不安が高まる中、0.50%

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クレディ・スイス銀行経営破綻懸念、ドル円は132円台前半に下落。

クレディ・スイス銀行経営破綻懸念、ドル円は132円台前半に下落。

【3/15相場概況】東京時間、ドル円は、5・10日(ゴトー日)による本邦実需勢の買い観測や時間外の米2年債利回りが上昇したことなどで134.60円まで上昇。欧州時間、米中長期金利の上昇を受けドル円は一時135.11円まで上昇。その後、経営再建中スイス金融大手クレディ・スイス・グループにおいて「筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクは追加投資をする意向がない」と報じられると、株価が30%を超す急落。米

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米CPI前年同月比6.0%で8か月連続鈍化。ドル円は3日振りの反発。

米CPI前年同月比6.0%で8か月連続鈍化。ドル円は3日振りの反発。

【3/14相場概況】東京時間、ドル円は、朝方133.02の当日安値を付けた後、時間外の米2年債利回りの急上昇を受け134円台まで上昇。欧米時間、欧米株価が反発したことで、リスク回避姿勢が緩み、米2年債利回りの上昇で134.90円まで上昇。2月米CPIは前年同月比6.0%上昇と市場予想通り8カ月連続で鈍化となり、投資家心理が改善された。しかし、NY時間後半は米銀2行の破綻による金融システムへの不安か

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米銀行連続経営破綻による金融不安で、ドル円132円台まで下落。

米銀行連続経営破綻による金融不安で、ドル円132円台まで下落。

【3/13相場概況】東京時間、ドル円は、SVB(シリコンバレーバンク)が経営破綻したことによる金融不安で、早朝から売りが先行し一時133.56円まで下落。しかし、FRBと米財務省が全預金者の資金を保証するための措置を打ち出す迅速な対応を見せたことが好感され、ドル円は135.04円まで上昇。その後は3月FOMCでの利上げ観測後退から133円台に失速。欧州時間、SVBに続き、シグネチャー・バンクの経営

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ドル円、米雇用統計平均時給下振れに反応・SVB経営破綻を嫌気し暴落。

ドル円、米雇用統計平均時給下振れに反応・SVB経営破綻を嫌気し暴落。

【3/10相場概況】東京時間、ドル円は、日銀が金融政策決定会合で現状維持を決定したことを受け136.97円まで上昇。欧州時間、黒田日銀総裁の最後の記者会見では、サプライズはなく、ドル円はじり高となり136.99円まで上昇。NY時間、2月米雇用統計では非農業部門雇用者数が31.1万人増と予想の20.5万人増を上回るが、失業率が3.6%、平均時給が前月比0.2%/前年比4.6%と予想より弱い内容となる

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ドル円、本日のBOJと米国雇用統計控えポジション調整の売りで軟調。

ドル円、本日のBOJと米国雇用統計控えポジション調整の売りで軟調。

【3/9相場概況】東京時間、ドル円は137.29円で始まると、週末の日銀金融政策決定会合や米国雇用統計を控えポジション調整の売りが先行。欧州時間、昨日・一昨日とパウエルFRB議長のタカ派発言によるドル買いの調整売りなどで、ドル円は136円台前半まで下落。NY時間、前週分の米新規失業保険申請件数が21.1万件と予想の19.5万件より弱い数値となると、ドル円は135.93円まで下落。その後は、押し目買

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パウエル議長発言で一時下押し後、改めてタカ派発言を受け137円台回復。

パウエル議長発言で一時下押し後、改めてタカ派発言を受け137円台回復。

【3/8相場概況】東京時間、ドル円は137.13円で始まると、前日のパウエルFRB議長の議会証言を受け、時間外の米10年債利回りの上昇とともに一時137.91円と昨年12月15日以来の高値を更新。欧州時間は、買い一服となり137円台半ばで推移。NY時間、パウエルFRB議長が米下院金融サービス委員会で「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に重要なデータの発表がある」「FOMCについてまだ

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