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FOMCは0.25%利上決定。声明はややハト派で、ドル円失速。

【3/22相場概況】

東京時間、ドル円は132.47円で始まると、日経平均の堅調を受け132.67円まで上昇。その後は132円台前半で推移。欧州時間、欧米の金融システム不安が後退し、ドル円は133.00円まで上昇。その後はFOMCを控え小動き。NY時間、FOMCは0.25%利上げを決定。声明では「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」とした前回までの表現を削除、「幾分かの追加引き締めが適切となる可能性がある」となり、利上げが一旦停止される可能性を示唆。パウエルFRB議長が会見で「利上げ休止を検討した」と発言すると、ドル売が加速し、ドル円は131.01円まで下落。その後、パウエル議長が「当局者らは今年の利下げを見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」と発言すると、131.70円近辺まで反発するが、戻りは鈍かった。イエレン米財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」と述べると、NYダウ平均が急落し、ドル円は131.00円まで下落。

【3/23相場観】

注目のFOMCは0.25%の利上げを決定。マーケットの予測通りである。声明はややハト派。パウエル議長発言で乱高下。ボラティリティーは高かったが、レンジブレイクすることなく、無難に通過とみるべきかもしれない。次の一手は難しい。FOMC明けの欧米勢の動きを確認したい。
 
日足一目均衡表では、本日現在で雲下限である131.48円を割り込んでいて「三役逆転」となり強い売りシグナル発生。当然、三役好転や三役逆転には騙しもあり、短命で終了することもあるが、一目均衡表のみで考えると戻り売り優勢となる。あとは、3月末に発生している雲のネジレである。雲ネジレは変化日と言われているので、注目したい。フィボナッチで計測すると、127.21-137.91に対し61.8%押し(131.29円)を割り込み3/20に130.53円まで下落後、強い戻りもないことから、現時点で130.53が底とは考えにくい。
目先は安値模索といった展開か。

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20230323執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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