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ドル円、米雇用統計平均時給下振れに反応・SVB経営破綻を嫌気し暴落。

【3/10相場概況】

東京時間、ドル円は、日銀が金融政策決定会合で現状維持を決定したことを受け136.97円まで上昇。欧州時間、黒田日銀総裁の最後の記者会見では、サプライズはなく、ドル円はじり高となり136.99円まで上昇。NY時間、2月米雇用統計では非農業部門雇用者数が31.1万人増と予想の20.5万人増を上回るが、失業率が3.6%、平均時給が前月比0.2%/前年比4.6%と予想より弱い内容となると、今月21-22日のFOMCで0.50%の利上げ観測が後退し、ドル売りが先行。米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻のニュースもドル売りを誘い、ドル円は134.10円まで下落。その後は買戻しが入り135.06円でクローズをむかえた。

【3/13相場観】

米雇用統計は、平均時給の予想下振れに反応。NFPの予想上振れを考えると、下げ過ぎのような気がする。しかし、新たな火種としてSVBの経営破綻が発生。リーマンショックが起きた2008年以来、最大規模だということでもあり、市場の不安が高まっている。週明けは下に窓を開け133.51円まで下落。さすがに買戻しが入ったが、欧米時間の反応をみるまで神経質な展開とみる。
 
テクニカル的にみると、日足一目均衡表では、今朝の下落がかろうじて雲上限でサポートされ「三役好転」はキープ。しかし、転換線と基準線の乖離が縮小。上昇基調に黄色信号という感じ。フィボナッチで計測すると、127.21円から137.91円の上昇に対し、押し38.2%(133.82円)を割り込み50%(132.56円)手前と微妙な下げ具合である。深追いはしたくないが、本日長い下髭発生となれば、絶好の押し目買いとみる。
 
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20230313 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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