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パウエル議長発言で一時下押し後、改めてタカ派発言を受け137円台回復。

【3/8相場概況】

東京時間、ドル円は137.13円で始まると、前日のパウエルFRB議長の議会証言を受け、時間外の米10年債利回りの上昇とともに一時137.91円と昨年12月15日以来の高値を更新。欧州時間は、買い一服となり137円台半ばで推移。NY時間、パウエルFRB議長が米下院金融サービス委員会で「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に重要なデータの発表がある」「FOMCについてまだ何も決定していない。データ次第」などと発言するとドル円は、136.47円まで下落。しかし、「金利の最終到達水準(ターミナルレート)は予想以上に高くなる可能性がある」との考えを改めて示すと買い戻しが優勢となりドル円は137.43円まで上昇し、137.29円でクローズをむかえた。

【3/9相場観】

昨日は138円台手前まで上昇後、調整の動きとなった。調整と言っても、高値137.91円から136.47円の下げで、1.44円の下落なので、ボラティリティーの高さを痛感する。本日は大きく注目されるイベントはなく、明日の日銀金融政策決定会合と米国雇用統計を控え、調整展開を予想する。
 
テクニカル的にみると、日足一目均衡表では「三役好転」継続中。転換線・基準線は切り上げを見せていて、雲(先行1・先行2)は右肩下がりの流れである。雲が3/30-31にネジレが生じており、月内の上昇基調に変化はないとみる。前日、一旦200日SMA(単純移動平均線)を突破となったが、維持できず失速。200SMA越えの滞空時間が長くなれば、もう一段の上を目指すのではないか。
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20230309 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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