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スポ末のドル買い・欧米の金融システム不安後退で、ドル円反発。

【3/29相場概況】

東京時間、ドル円は130.81円で始まるとスポ末(為替取引による通貨の受け渡しが月末日となる日でスポット応当日が期末・年度末も重なる)による本邦実需の大きな買い観測や、時間外の米・中長期金利の上昇、日米株価指数の上昇などを受け15時過ぎに132.02円まで上昇。欧州時間、ドル円は132円を挟み堅調推移。NY時間、欧米の金融システム不安や米景気減速に対する警戒感が後退し、米株が反発すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが先行。FRBによる利上げ停止や利下げ転換の時期が遠のくと思惑で、ドル円は132.89円まで上昇。

【3/30相場観】

スポ末の買いが強烈だった。季節的特殊要因ではあるが、ドル円上昇の着火剤になったようだ。ただ、実需の買いが継続して入るわけではないので、流れを慎重に確認したい。
 
日足一目均衡表では、昨日のクローズ時点で、雲上限132.69円を上抜け、「三役逆転」が解消となった。現時点で雲上限上に推移。そして、本日から明日は、雲のネジレが発生しており、変化日となる。テクニカル的には、133円を抜ける陽線が連続で発生するまでは、買い転換との判断は難しい。3月期末決算に向けた特殊玉に要警戒。
 
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20230330執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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