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環境設備

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環境設備について、主に大学の建築学科や建築士試験で学ぶような内容を取り上げます。 記事掲載後時間が経過した記事は、過去記事(有料)にてご覧いただけます。
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建物と風について

建物と風について

建物があると、その周辺の風の流れ(気流)に影響を及ぼします。ビルとビルの間を歩いていると風が強い時などを体験したことがあるかと思います。

この現象は、建物の高さや建物同士の間隔の比率が影響します。もしくはもう少し広い範囲で見た時に、街区面積に対する建物の占める割合でも影響することが知られています。

建物があるとその壁面には風がぶつかります。すると空気は建物を回り込むようにして流れていきます。そ

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香りについて

香りについて

アロマ(香り)とアートのコラボ展示先月、北参道工房33でアロマ(香り)とアートのコラボ展示をシェアオフィスの仲間と見に行ってきましたが、ようやく記事が書き上がりましたのでアップします。
遅くなってしまったのは、ここ1ヶ月ほど予定が次々差し込まれハマっていたためです(言い訳w)。だって現場で次々とハプニングが起きるんで。材料が入らない事件とか・・・。まあ、その辺りは別にまた触れます。

さて、今回拝

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便器について

便器について

はじめに最近、建築士の環境設備の授業で質問があったのと、職業技術校で新しく講座を頼まれた内容とも関係するので便器について記事を書いておこうと思います。

便所と下水処理の歴史を簡単に日本最古のトイレは、縄文時代に遡ります。この頃は「川屋」(厠の語源)と呼ばれるの川で直接用を足すスタイルです。

そして、日本国内における便器は長らく汲み取り式でした。その設えは簡易なものから、身分の高い家においては畳

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なぜひとにより色の見え方が違うのか?

なぜひとにより色の見え方が違うのか?

平成26年度一級建築士学科試験における学科Ⅱ(環境設備)の問題で次のような一文があります。

No.10-2
記憶色(記憶上の色彩)は、一般に、実際の色彩に比べて、彩度・明度ともに低くなる傾向がある。

 答えは×:正解は「彩度が高く」なる傾向があるになります。

色の見え方は人によって違います。また、何色であるかの表現も微妙な差異があったりします。良く言われるのが信号機の青色なのか緑色なのかとい

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