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蛇ノ口滝へ山歩き、アニソンでちょっと迷子になる。

屋久島で暮らし始めて1年が経つ。
だからというわけではないのだけど、前々から気になっていた蛇ノ口滝へ初めて行ってみたので、日記にして書いておきたい。

入り口からしばらくはビロウ葉の森が続く
登山道入り口にいたにゃんこ。

蛇ノ口滝はハイキングコースという名前がついていても往復約5時間かかり、内容としてもハイキングという名前からイメージされるようなポップな内容ではない&ヒルが出るため、晴れ間が数日続いている湿気が少ない日を狙った方がいいと聞いていて、タイミングを感じた秋晴れの日にスタート。要所要所にピンクの目印テープがあるとはいえ集中していないと見落として迷いやすいポイントもあり、私は往復5時間半程かかった。

屋久島というとヤクスギランド(名前がちょっと謎だけど素晴らしい場所)や白谷雲水峡、縄文杉が有名なので、蛇ノ口滝に行くのはリピーターや長期滞在者になる場合が多いらしいが、途中で沢があったり、炭焼き釜の跡地やアコウの大木など様々なシーンがあるので見飽きず楽しいコースだった。

蛇の口滝を眺めながらお昼タイム

尾の間温泉にある入り口を9時半にスタートして、12時すぎに蛇ノ口滝到着。おそらく慣れている人ならもうちょっと早いはず。滝に着いたところで、先に来ていた2人組に会ったものの他には出会うことはなく自然界の音以外は静かな道のりだった。(何度も日常的に蛇の口に通っている人によると、いつもそんな感じで人は少ないらしい)

パン屋シュクルで買っておいたパンをいそいそと取り出しランチタイム。やー、久々の山登り頑張ったわー・・と感慨に耽っていると、晴れていながら霧雨が降り出す。あまり長居はせず、3-40分程で下山スタート。

しばらくすると霧雨から本降りになってきたので、雨具に着替え下山を続ける。少し辺りが薄暗くなってきたので途中でスマホから音楽を流して明るい気持ちに…と思い聴きながら歩いていたら、音楽で気がそれたようで目印のテープを見逃し迷子になってしまった。なかなか焦る。ルートではないけど、何だか行けそうな道が幾つかあり進んでみるものの下山に繋がらない。

ひとりで山に入っていたので、このまま空が暗くなり続けたら本当に遭難してしまいそうだと怖くなる。スマホの電波はもうちょい降りれば繋がるけど、真っ暗になってしまったらそれでも道を見つけられないかも…とドキドキしたが、落ち着いて少し前のピンクテープの目印を何とか見つけルート復帰。

やー、気を抜いてはいかんですね。ちなみにその時流していた音楽はアニメ「チェンソーマン」のオープニング曲「KICK BACK」。まったくもって屋久島の森と相反する調和しないようなリズムの音楽。もうね、米津玄師の曲の中毒性が…って、そりゃ迷子になりますでしょうか。(下山してから「チェンソーマンに導かれたんだね」と言われる。)

アニソンを消し(消しましょう)集中して、雨も続いていたのでやや足速に下山を続け、無事麓へと16時すぎに辿り着いたのだった。

よかったー無事下山できて。ひとまず尾の間温泉の足湯に浸かるか…と登山靴を脱ぐと、なんじゃこりゃーーと足の脛から1箇所出血していた。どうやら雨が降り出したことで山ビルが出ていて吸血されていたらしい。とほほん 10月下旬でも雨が降ればヒルが出るのね。1ヶ所だけで痛くはないので、まあこれも経験か…とケアをし、楽しみにしていた温泉には入らず帰宅したのだった。

久々の山歩きで中々の筋肉痛になったものの、達成&爽快感があり、翌日にやや筋肉の張りが残っても気持ちはとても元気。暮らしているといつでも行ける精神が発動してしまうようで、気合いを入れて登山靴や雨具を用意して行くようなことをあまりしないでいたけど、これを機にもうちょい山のことを体験できるといいなと久々の山時間が嬉しかった日。・・という或る日の島日記でした。

快晴&小雨が降り出した滝周辺。
麓ではダブルレインボーが出ていたらしい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます🕊