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技術分析 テニスアドバイス

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テニス x 物理 〜ショットの軌跡をPythonで計算!〜

テニス x 物理 〜ショットの軌跡をPythonで計算!〜

トップスピンサーブをPythonで!

テニスの試合では、選手たちはさまざまな回転のショットを駆使して戦う。

その中でも、トップスピンサーブ、aka キックサーブは、セカンドサービスの際に多用される「キーショット」だ。

縦回転のスピンをかけるこのショットは、通常よりも曲線的な軌跡を描き、地面につく際に、高く跳ね、手元で伸びる。

回転による力の作用を物理学では「マグヌス効果/Magnus Ef

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3-point advice on volleys!
- Use index finger for fine adjustment.
- Use other fingers to put power.
- Don’t move your head, body, or feet.

特集: レイラ・フェルナンデス 〜技巧派の新星〜

特集: レイラ・フェルナンデス 〜技巧派の新星〜

テクニックを兼ね備えたカナダ出身の左利き

レイラ・フェルナンデスは、テニス界の新星として頭角を現し、非常に器用なストロークと果敢なネットプレーで多くのファンを魅了している

今年の9月で22歳となる新鋭のプレースタイルについて、以下で詳しく見ていこう。

器用なストローク

レイラ・フェルナンデスの特徴といえば、正確無比なフォアハンドとバックハンドストロークだ。

正確な球のプレースメントは、相

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Three-point advice on flat serve
- 「腕で振る = 遅い」から、パワーの9割は手首から
- イメージは『縦に構えて、ボールを縦に潰す』
- 左足で着地、右足は後ろに蹴り上げ

画像出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Andy_Murray_Serve_2010.jpg

アルカラスら新世代の技術革新 〜ベテランとニュースターの競争〜

アルカラスら新世代の技術革新 〜ベテランとニュースターの競争〜

この記事は、我らが天才「カルロス・アルカラス」を筆頭とした新世代の技術革新について解説する。

常識を疑え

「横、前後ろへの俊敏な動き」、「体幹の強さ」そして、「メンタルの強さ」は、10年前のテニスと今のテニスを比べた時、強い選手たちが持つ不変的なクオリティーだ。

ただ、現代テニス、特に新世代プレーヤーは、この基礎の上に、あと「三つ」要素を持ち合わせている。

これまでのテニスを全て否定するわ

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Three-point advice on forehand volley
- フォアハンドボレーはやや厚いグリップで
- 当たったところから前へ押し出す
- 体あまり開かないように、左手でガイド

画像出典: https://youtu.be/6bdl1zs2Owk?feature=shared

特集: Focus on the Forehand! 〜フォアハンドの攻守〜

特集: Focus on the Forehand! 〜フォアハンドの攻守〜

今日の特集は、フォアハンドの攻守。よくある間違いに着目しながら、プロのプレーと比較し、解説しよう。

フォアハンドを使った攻撃

攻撃の際のフォアハンドでよくあるミスをリストしてみよう。

体勢が整っていないのにスイング開始 (e.g. 猫背、または、のけぞっている) 。

打点が低すぎるが故に、ショットがコートに収まらない。

テンポが遅いため、球を引きつけすぎ = アウトボール。

つまり、攻

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Three-point advice on 2nd serve
- 2ndのキックサービスは頭上でコンタクト
- トスの頂点ではなく、下がってきた所でインパクト
- 背中の反りを戻して、伸びやかに

画像出典: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e8/Andy_Murray_Serve_Part_1.jpg

なぜ『アルカラス > ジョコビッチ > ズベレフ > 錦織』なのか?フォア編

なぜ『アルカラス > ジョコビッチ > ズベレフ > 錦織』なのか?フォア編

「現代テニス、最強のフォアハンドストローク」は誰だ?

A single question many people have questioned.

この質問は、非常に答えづらい。なぜなら「最強」と言う形容詞に包含されている意味、そして、捉え方がたくさんあるからだ。

一見「最強のフォア」とは、定番のパラメーターである「球速」と「回転量」で定量化できると感じる人も少なくないだろう。

ただ、守り

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