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これまで料理を楽しむ時間と余裕がないだけだったんだ。

今日も暑いです。

朝からスーパーに駆け込み、
ゆっくり食材を見ながら欲しいものを買い込み、
お昼は簡単に済ませて

お気に入りのグラスに
ノンアルコールを注ぐ。
注ぐ時の音が堪らない。

そして、BGMをかけながら
自分のペースで料理した。

作り置きしながら、先程注いだノンアルコールを飲む。

なんだろう、とっても美味しい。

あれ?
わたし、出産前は料理好きだったなと
ふと思い出した。

出産してから、料理にかける時間は減り、

とにかく時短!時短!時短!
栄養!栄養!栄養!

みたいな日々だった。

こちらが一生懸命料理をする手を遮り、何度もわたしを呼ぶ息子。
赤ちゃんの頃も、少し大きくなった今も。

わたしは、その手を振り解くくらいなら
手を止めて、簡単な料理でいいと思った。
そう決めた時があった。

料理することに重きを置くことを諦めた。

きちんとした料理しなければならない。

を、やめた。


今は息子の要望に応えたいと思った。
自分が振り払われてきた立場だったから。
とても悲しかったから。

息子の育児を通して、

自分の過去を癒している瞬間。

これも、わたしの取り入れてるインナーチャイルドの癒し方。


ある程度の美味しさは保証して。

なんだか、それでもう十分だと思った。

今、目の前の息子が求めているのは
キラキラしたご飯ではなくて

栄養満点の(作っても食べないかもしれないリスクあり)ご飯でもなくて。

母親のわたしだ。

それが今はどうだろう。
日中、1人の時間が自然と増えて、
1人きりで料理することができている。

優雅にノンアルコールを嗜んで、料理を
1人きりでできている。

単純に感動して、
しあわせな気持ちになった。

子育てしながら、料理って本当に大変なんですよ。

子供につきっきりになれば
料理は疎かになるし、

子供の手を振り解くことができれば
料理は作れるかもしれない。

わたしにはそれが出来なかった。
でも、それで良かったんだと思った。

料理する時間なんてなかった。
というか、楽しむ時間と余裕なんてなかった。


それで良かったんだ。

家族は笑ってるし、
息子もスクスク成長してくれている。


全然調理は進まないし、急かされて綺麗に作ることも難しいし。

ゆっくり料理している人を見ると
心底羨ましい気持ちが溢れることもあった。

時短!栄養!!どうぞ!!!

みたいな料理で
大丈夫かな、、と、
謎の罪悪感と羨ましさに追いかけられそうになることもあった。

でも、
「今は、この形で大丈夫なんだ。いつかきっと料理はゆっくり作れる。大丈夫。」

と思うことにした。

そんな時期は、それでよかったんだと思った。

今はこうして、自分のペースでゆっくり作ることが出来ている。
(1人時間限定だけど。)

だから、やっぱりこれからも
息子が呼んだらなるべく声に応えたいと思った。

いつか、「ママ〜!きて〜!」なんて
呼ばれることなんて
なくなる日が来るんだろうから。



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