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名言より学ぶvol.15 「人事を尽くして天命を待つ」

自分にできる全ての事柄をやりきったら、あとは静かに天が決める結果を待つという意味。

出典は、中国の胡寅(こいん)が書いた『読史管見(とくしかんけん)』です。『読史管見』とは、儒学という宗教の考え方を胡寅という学者がまとめたもの。

東晋王朝時代の中国に異民族が攻めてきた際、将軍の謝安(しゃあん)が
謝安の全力を尽くした姿や、どんな結果になろうとも後悔はないという覚悟を見た胡寅が『読史管見』に『人事を尽くして天命に聴(まか)す』と述べたことが由来といわれています。

似たことわざの中には「果報は寝て待て」があります。幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないので焦らずに時機を待つことを意味してる。


【経験談より】

全力を尽くしたのであれば事の成否は人知を越えた天任せなのだから、
「どんな結果になろうとも後悔はない」という心境になった経験はありますか?半生を振り返って見た時「あの時がそう!」なんて豪語できることってありません。

でもその時々でベストを尽くして後は天に運を任せることはやってきました。その結果が今の自分ですから、まあ大したことは無かったとは言え何とか生きていますのでOKだったということではないでしょうか?

自分としては「人事を尽くして天命を待つ」より「我事において後悔せず!」(宮本武蔵の独行道のなかの一条)の方がシックリ来ます、唱え続けて来ました。

このことばの解釈はさまざまですが、ただ 単に自分のやってしまった事に
対して後悔は しないという単純なことではありません。

何事も思い悩むことが多く決断に困る時もありますが、その時々で今自分が
出来る最高を目指すこと、そして一度意を決して進めたからには結果に一喜一憂せず全てを受け入れることです、そしてまた次に向かっていくこと。

実は日々の生活の中ではかなり考えて判断しているはずです。

岐路が山ほどありまして、右か左か、登るか降りるか生きているって選択の連続。

たった一つの決断で人生が大きく変わってしまうこともありますが、そこに至るには事前に多くの選択を経験しているはずです、ホームランを狙わなくても単打でも重なれば大量得点も可能なのです。

全てが自分の思い通りにはなりませんから、小さな決断だけは自己責任で
行っていこうかと思います!

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