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家族

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私の家族記事についてまとめました
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記事一覧

【エッセイ】色々ジャストタイミングな叔母

【エッセイ】色々ジャストタイミングな叔母

テレワークで会議中、インターホンの音がした。私の発表までは時間がある。何か荷物が来たのかもしれないし、とりあえず出てみよう。

玄関に行くと、親戚の叔母が立っていた。寝耳に水だった。今日来るなんて一言も聞いていない。両親は旅行中で留守だ。何故今日何だ?それとも私に用なのかな?

「やあ、どうも。」

物凄い軽い感じで挨拶してきた。私はまだ混乱している。あれ、今日平日だっけ?ちょっと悠長過ぎやしない

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【エッセイ】ナイトプール

【エッセイ】ナイトプール

たしか私が大学生成り立てだった頃、父と兄にこんな話を持ちかけられた。

「おい、東京に夜でも泳げるプールがあるらしいから行ってみないか?」

私は物珍しい話が好きなのであろうことか「行く」と返事してしまった。こうして私は父と兄にナイトプールへ連行された。

プールへ着くと、多くのカップル達が楽しそうに笑いあいながら浮いていた。当時の私はナイトプールの概念すら知らなかったこともあり、想像を超えた世界

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【エッセイ】親の自立について

今月から一人暮らしを再開した。部署異動に伴って、会社の近くに引っ越してきた。これで一人暮らしは3回目になる。

それなのに、私が一人暮らしするたびに母が鬱っぽくなってしまう。私が実家を出てから二日後に父から「頼むから偶には帰ってきてくれ。」と連絡が来た。どうも父だけでは、私が実家を出たことに対する母の愚痴を抑えられず参ってしまったようだ。私は両親に愛されていることに感謝しているけど、これではおいそ

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【エッセイ】母が習慣にしていること

学生時代、僕は母に「お弁当作らなくて良いよ。」と言った。理由は周りの友達が食堂で食べていて、自分だけお弁当を作ってもらうのが恥ずかしくなったからだ。

それもあるけど、それだけじゃなかった。

僕は中学から高校時代にかけて毎朝6時30分の電車に乗って通学していた。母は弁当と朝ご飯を作るため、毎朝5時30分に起きていた。それが何だか申し訳なく思った。自分なんかにそれ程の価値があるとは思えなかった。

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【エッセイ】駅に迎えに行く時の家族ルール

【エッセイ】駅に迎えに行く時の家族ルール

 私の家族は基本的に面倒事は他人のせいにすることが多い。
 例えば家族の誰かが帰ってくるのに駅まで迎えに行く時。今日は一人暮らしをしていた兄がワクチン接種のために実家へ帰ってきたのたが、何時に帰ってくるか中々連絡をよこさなかった。父から「アイツ連絡よこしてこねえ。ジムに行ってもいいと思うか。」
と聞かれた。私は「迎えに来てほしい連絡が無いなら行ってもいいんじゃない?」
と答えた。迎えに行く側の意見

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【エッセイ】モノを捨てられない母

【エッセイ】モノを捨てられない母

父が部屋の掃除をしていたところ、20年前の使用済みの乾電池が出てきてしまい、母と喧嘩になった。母としては、存在すら忘れていたであろうゴミの出現に自分でもどうすれば良いのかわからず、いつも最後は不貞寝する。

今回は乾電池だったが、食品でも同じ事が起きる。最近缶詰めが母の新たな敵として立ち塞がっている。缶詰めは賞味期限が長いため放っておきがちだが、それがつもりに積もって10年前に期限切れになった缶詰

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