TechDoctor Inc.

人々が自分の人生と向き合うためにも、医療に関わる人々の負担を軽減するためにも、日常の自…

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人々が自分の人生と向き合うためにも、医療に関わる人々の負担を軽減するためにも、日常の自分のデータを蓄積し持ち歩く、そんな世界を創造します。データテクノロジーにより課題と解決策をマッチングします。 https://www.technology-doctor.com/

マガジン

  • デジタルバイオマーカーの活用事例

    多種多様な疾患に対して、どのようなデジタルバイオマーカーが有効なのか。 その探索過程と結果のまとめ。

  • デジタルヘルスの可能性

    デジタルヘルスの可能性に関して言及した記事群

  • fitbitに詳しくなれるシリーズ

    fitbitから取得できるデータやそれらをどのように扱っていくのかについて詳しくなれるシリーズです。

  • テックドクターで働いている人が語るシリーズ

  • デジタルバイオマーカーに詳しくなれるシリーズ

    バイオマーカー及びデジタルバイオマーカーに関する記事をまとめています。

最近の記事

あなたは、どの程度、自身の健康情報をデジタルに検索し、活用することができますか?:デジタルヘルスのリテラシー尺度の紹介

 データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回のテーマは、「デジタルヘルス尺度(質問紙)」の紹介です。  これらは、デジタル環境における健康情報に対する理解力や活用能力を測るための尺度です。この尺度によって、特にインターネットやデジタルメディアを通じて提供される健康情報をどの程度効果的に見つけ、理解、評価し、利用できているかを評価することがで

    • ウェアラブルデバイス x 「術後管理」を斜め読み

       データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回のテーマは、「術後管理」です。何らかの手術後の患者様の容態管理にウェアラブルデバイスを使うことで、重大な容態変化を予防したり、回復効果を計測したり、高いQOLを保てるようにできるのでは、という試みです。ウェアラブルデバイスは機器装着の難易度が低く、あらゆる場面で使用可能なため、様々な疾患や退院後の

      • 医療の現場を経てデータを解析することの意義とは │ データサイエンティスト瀬川さんインタビュー

        テックドクターの湊です。テックドクターはウェアラブルデバイスを中心としたセンシングデバイスのデータから病気・病勢の指標となるデジタルバイオマーカーとデータを元にしたプログラム医療機器の開発をしています。 今回は、医療現場と大学での研究を経てデータサイエンティストとして入社された瀬川さんのインタビューです。 テックドクターの雰囲気と解析のあれこれなど感じて頂けたら嬉しいです! 医療現場を経験し、スタートアップへ── ここまでの経歴などを教えてください 大学で理学療法士の資格

        • ウェアラブルデバイス x 「てんかん」を斜め読み

           データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  さて、今回のテーマは「てんかん」です。私が初めてこの疾患を正しく認知したのは、京都・祇園でのこの痛ましい事故だったと思います。この頃、私は京都に住んでおり、近くで発生したこの交通事故が「てんかん」とは何かを調べるきっかけになりました。 1. 「てんかん」とは 「てんかん」は、てんかん性発作を引き起こ

        あなたは、どの程度、自身の健康情報をデジタルに検索し、活用することができますか?:デジタルヘルスのリテラシー尺度の紹介

        マガジン

        • デジタルバイオマーカーの活用事例
          14本
        • デジタルヘルスの可能性
          8本
        • fitbitに詳しくなれるシリーズ
          5本
        • テックドクターで働いている人が語るシリーズ
          13本
        • デジタルバイオマーカーに詳しくなれるシリーズ
          18本
        • 代表 湊の日誌
          11本

        記事

          国立精神・神経医療研究センター(NCNP)によるウェアラブルデータと精神疾患状態の関連性の研究をわかりやすくまとめてみた

           データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回は、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)による「Feasibility of a wrist-worn wearable device for estimating mental health status in patients with mental illness」という論文をまとめて

          国立精神・神経医療研究センター(NCNP)によるウェアラブルデータと精神疾患状態の関連性の研究をわかりやすくまとめてみた

          ウェアラブルデバイス x 「飲酒」を斜め読み

           あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  2024年の年始の新年会などはお済みになられましたでしょうか。正月太りという言葉もあるように、このシーズンは生活習慣・食習慣が乱れがちなものですよね。私は風邪を引いてしまい、実家に帰ったはいいが、ただただ寝込むというオートダイエットなお正

          ウェアラブルデバイス x 「飲酒」を斜め読み

          ウェアラブルデバイス x 「メタボ予防」を斜め読み

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  2023年も残りわずかになり、忘年会や年末・年始の休暇も相まって、生活習慣・食習慣が乱れがちな時期になりましたね。今回は、そのような乱れからくる複合的な症状の一つである「メタボリック・シンドローム」の予防に着目し、ウェアラブルデバイスを活用した研究事例を整理します。これから研

          ウェアラブルデバイス x 「メタボ予防」を斜め読み

          ウェアラブルデバイス x 「糖尿病予防」の研究を斜め読み

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回は、生活習慣病のうち「糖尿病」の予防に着目し、ウェアラブルデバイスを活用した研究事例を整理させていただきたいと思います。これから研究や実証実験を進めていきたいと考えていらっしゃる方々の情報収集の助けになればと思います。 1. はじめに 本記事を読む前に、少しだけ用語の定

          ウェアラブルデバイス x 「糖尿病予防」の研究を斜め読み

          エンジニアからのキャリアチェンジ テックドクターのPdM(プロダクトマネジャー)の仕事とは | SelfBase PdM 田向さんインタビュー

          テックドクターの湊です。テックドクターはウェアラブルデバイスを中心としたセンシングデバイスのデータから病気・病勢の指標となるデジタルバイオマーカーの開発をしています。 エンジニアとして”ほぼ新卒入社”で2年半前に入社した田向さんは、テックドクターのメインプロダクトSelfBaseのエンジニアからキャリアを開始し、今ではPdMとして組織の中心で大活躍してくれています。田向さんの感じたことやキャリアはそのままテックドクターのこれまでの流れそのもの。組織の成長をインタビューから感じ

          エンジニアからのキャリアチェンジ テックドクターのPdM(プロダクトマネジャー)の仕事とは | SelfBase PdM 田向さんインタビュー

          ウェアラブルデバイス × 睡眠の研究事例を斜め読み

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回は、ウェアラブルデバイスで「睡眠」の定量化に着目し、ピックした事例などを整理させていただきたいと思います。これから研究や実証実験を進めていきたいと考えていらっしゃる方々の助けになれば幸いです。 1. ウェアラブルではどのような「睡眠」が計測できるのか ウェアラブルデバイ

          ウェアラブルデバイス × 睡眠の研究事例を斜め読み

          組織構築のプロがテックドクターのデジタルバイオマーカーの可能性を切り開く |  事業責任者 近藤さんインタビュー

          テックドクターの湊です。テックドクターはウェアラブルデバイスを中心としたセンシングデバイスのデータから病気・病勢の指標となるデジタルバイオマーカーの開発をしています。 顧客基盤が向上し、チームが拡大し、事業開発チームとカスタマーサクセスチームの強化が必須となる中、9月から事業責任者として入社された近藤さんのインタビューです。 テックドクターの今の雰囲気なども感じて頂けたら嬉しいです。 数多くの事業立ち上げを経験し、ヘルステックへ── ここまでの経歴など まだ2000年代初

          組織構築のプロがテックドクターのデジタルバイオマーカーの可能性を切り開く |  事業責任者 近藤さんインタビュー

          ウェアラブルデバイス × well-being/QOL研究事例を斜め読み

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回は、ウェアラブルデバイスで「well-being/QOL」の定量化に着目し、ピックした事例などを整理させていただきたいと思います。これからそれらの研究や実証実験を進めていきたいと考えていらっしゃる方々の助けになれば幸いです。 1. 「well-being/QOL」が重要

          ウェアラブルデバイス × well-being/QOL研究事例を斜め読み

          ソニーネットワークコミュニケーションズのウェアラブル端末「mSafety™」で何ができるのか

            閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回は、弊社にて2023年10月24日に連携対応の広報を出させていただきましたソニーネットワークコミュニケーションズのウェアラブル端末である「mSafety™(エムセーフティ)」に関して、実際に取得したデータの可視化とともに簡潔に整理させていただきました。 1. mSaf

          ソニーネットワークコミュニケーションズのウェアラブル端末「mSafety™」で何ができるのか

          月経周期・PMS/PMDDにおける自律神経活動の変化に関する研究事例

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  以前、ロッテ様とPMS(月経前症候群)に関する研究の取り組みを進める上で、月経周期やPMS・PMDD(月経前不快気分障害)の研究事例を調査する過程で得た知識を「月経周期の仕組みとそれに関連する精神・身体の変化」という記事にまとめさせていただきました。  今回は、それらの基本

          月経周期・PMS/PMDDにおける自律神経活動の変化に関する研究事例

          月経周期と精神・身体の変化

           閲覧ありがとうございます。データサイエンティストの杉尾です。主にデジタルバイオマーカーの開発プラットフォームである(SelfBase)の機能開発や、そこで収集されたデータの解析を担当しております。  今回の記事は、ロッテ様とPMS(月経前症候群)に関する研究の取り込みを進めさせていただく上で、月経周期やPMS・PMDD(月経前不快気分障害)の研究事例を調査している過程で得た知識である「月経周期の仕組みとそれに関連する精神・身体の変化」に関して、簡単にはなりますが、まとめさ

          月経周期と精神・身体の変化

          コロナ感染前後にどうなっていたのか、ウェアラブルのデータで心拍数の変化を見てみました

          テックドクターの湊です。実は先日、コロナに感染しました。感染した時はおそらくほとんどの人が、「あれ、これはコロナかな?」って思いつつ、検査するまでは確証もないまま不安だったりすると思います。今回コロナに感染する前から感染中、さらにはおそらく治まったであろう時まで、自分自身のデータの変化が興味深かったのと、こういったデータもその時の参考になるかもしれないということで、まとめてみました。 基本的な症状今回、感染したと思われるのは、東京都の健康安全研究センターのデータを見ると第五

          コロナ感染前後にどうなっていたのか、ウェアラブルのデータで心拍数の変化を見てみました