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コロナ感染前後にどうなっていたのか、ウェアラブルのデータで心拍数の変化を見てみました

テックドクターの湊です。実は先日、コロナに感染しました。感染した時はおそらくほとんどの人が、「あれ、これはコロナかな?」って思いつつ、検査するまでは確証もないまま不安だったりすると思います。今回コロナに感染する前から感染中、さらにはおそらく治まったであろう時まで、自分自身のデータの変化が興味深かったのと、こういったデータもその時の参考になるかもしれないということで、まとめてみました。


基本的な症状

今回、感染したと思われるのは、東京都の健康安全研究センターのデータを見ると第五系統でXBB.1.5の株と思われるものでした。
喉の痛み、頭痛に加え、背中の痛みや筋肉痛等が症状としてありました。

日中はそこまで、咳もないですが微熱が続き、頭が働かない感覚が3日間ほど続きました。夕方になると咳がではじめ、倦怠感があり夜は37度以上の熱が出て、それなりの頭痛が就寝中に続く感じでした。

データ上の変化

感染したと思われるのは木曜日で、自覚が出てきたのは土曜日です。下記はその前の水曜日からのFitbitアプリ上で見ることができる睡眠中の心拍数を並べてみたものです。
一つひとつは個別に説明しますが、ぱっと見、濃い紫色が日を追うごとに減っていくのがわかります。濃い紫色は安静時の心拍数より低いことを表しており、落ち着いて寝られていると考えていいと思われます。それが、木曜日に感染して以降徐々に、睡眠中の心拍数が上がっていくのがわかります。

コロナ前からの1週間の睡眠中心拍数

感染前(平常時)

感染したと思われるのは木曜日なのですが、感染前の水曜日は下記のようなデータでした。自分の認識としても平常時は常に大体こんな感じです。ただし、前の晩の遅くまで飲酒をしたり、仕事が遅くなった場合などは高めになる傾向があ理ます。元々心拍数は低めで、大体 平均50bpm前後です。
(そもそも随分、早めに寝てますねw )

感染直前の睡眠中心拍数推移

感染2日目(やな雰囲気時)

下記のFitbitアプリの画面キャプチャを確認すると点線が見えると思いますが、その線より下であれば「良い」と考えると、かなり就寝直後から高めの心拍数を推移して早朝3時頃に上下を繰り返したのちやっと落ち着いたように見えます。安静時心拍数以下の割合も5割を切っています。

感染2日目の睡眠中の心拍数推移

感染4日目(ピーク時)

一番、辛かったピーク時がこちらなのですが、この日は頭に靄がかかったようにあまり考えることもできず、頭痛で寝ていたのかもよくわからない感じでした。データで見てもやはり就寝中にも関わらず平均70bpm近くで、普段は就寝直後から起床に向けて徐々に下がっていく心拍数が、完全に横一線です。そしてついに、100%が安静時心拍数”以上”となりました。

感染4日目の最も辛い時の睡眠中心拍推移

感染6日目(回復時)

感染5日目は、明け方にかけて心拍が下がり始め、症状もやっと軽くなりました。そして、熱も下がり動けるようになった6日目のデータがこちらです。点線の閾値が(過去1週間の平均値を取っているので、感染中のデータから閾値自体が変化しました)変わってしまったので、少し見方を気をつける必要がありますが、やっと平均54bpmということで平常時に近づきました。それでも、グラフの形がフラットな形となっており、まだ平常時とは差があるように見えます。

感染してから6日目の回復期

その後(感染後数週間)

こうやってグラフで比較してみると、辛い時は非常にわかりやすいのですが、実はその後も、2週間程度は、以前と比較すると少し高めでした。また、健常時は就寝直後に対して右肩下がりに、下がっていく形が通常なのですが、感染後は、就寝中にあまり下がらず寝起きにだるさが残ったりデータ上でみるとまだ回復しきれていないことがわかりました。

コロナ後遺症の研究

今回は、自分自身の経験とウェアラブルのデータを重ね合わせて解釈してみましたが、実はすでに感染前からデータがある方のデータを収集し解析を試みています。
単純な心拍数の推移だけではなく、周期性や季節変動などを考慮した解析も行なっています。普段は発熱しているかどうか、くらいしか自分自身で客観的にみることができませんが、睡眠中の心拍数が普段どうなっているか知っておくと、自分の調子が戻っているのかもわかるかもしれません。
そういった実態把握もテックドクターでは取り組んでいきたいと思います。

TechDoctorではこういったウェアラブルデバイスデータを主軸に人々のバイタルデータを計測・可視化、さらには分析し、より健全な社会にしていくことを目指して調査・研究・サービス開発を進めております。
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