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THE TECHNOLOGY NOTE

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THE TECHNOLOGY REPORTは、テクノロジーの風向きへの感覚を言語化・体系化していくことで、手段先行に陥ったり、進むべき方向を見失わないようにするためのコンパスを作…
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#検索

検索はどこへ行く

検索はどこへ行く

THE TECHNOLOGY NOTE更新5回目、今回のテーマは「検索」でした。昨今の対話型AIの登場によって、わたしたちにとって最も身近なアプリケーションの一つである「検索」にも、大きな変化が訪れようとしています。今後検索はどうなっていくのか?そもそも検索とは何なのか?検索にまつわる様々な議論の末、今回は以下の4本の記事が執筆されました。

なぜ最近のインターネットはワクワクしないのか?あのワク

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検索に探検心を取り戻す

検索に探検心を取り戻す

もうほとんど死語となってしまったが、かつて「ネットサーフィン」という言葉があった。
広大なネットの海に漂流しているコンテンツを、興味が赴くままに探索していく様をサーフィンになぞらえて、誰かがそう表現したのである。

もっともネットの海を探索していく行為は、個人的にはサーフィンというより潜水のようだと感じていた。
インターネットが普及し始めた当時、筆者は中学生だった。
夜な夜な親が寝静まった頃にPC

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言葉に依存しない検索は可能か?

言葉に依存しない検索は可能か?

ChatGPTを調べ物に使うといった用途にはじまり、BingやPerplexityといった、いわゆる大規模言語モデル(LLM)を採用した対話型AIを介した検索サービスが次々に登場しています。アルゴリズムの変化など、裏側の進化に比べて、ユーザインターフェイス(UI)自体には大きな変化がなかった検索エンジンにとって、新しい対話型UIはユーザの目にも新鮮に映りました。

ただ、対話型AIを介した検索であ

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森の中でゆるふわ検索

森の中でゆるふわ検索

🌲検索アルゴリズムは人工ニューラルネットワークだけのもの?

 現在の"AI"を押しすすめてきた人工ニューラルネットワークは、その名の通り、人間の脳の神経構造を模した仕組みになっています。
 GPTシリーズなどで話題のLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)も、自然言語処理の分野で用いられる人工ニューラルネットワークがベースとなっています。

 これらの技術によって「

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さよなら検索

さよなら検索

ググるのがうまい人と、下手な人が存在する。

実際問題、効率よく、素早く目的の情報に到達できる、検索力の高い人というのは現代の仕事の現場でも競争力が高いといえる。筆者は技術系のディレクションを生業としながらも、自分でプログラミングをすることもある。

プログラマーなんかの場合、よほどの上級者でもない限り、やったことがない実装をやるような場合、あるいは何らかのエラーでつまずいて解決できないような場合

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