マガジンのカバー画像

農業・漁業の技術

118
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

メロンの判定

メロンの判定

産学連携の研究チームが、温室メロンの等級判定AIの研究開発に成功したことを発表した。

メロンの等級判定は、大きさや糖度といった品質に加え、果実の形状が整っていることや網目の色合い、網目形状の均一さなどの外観の品質も重要視されている

このような外観の品質の判断は熟練生産者が目視確認で行ってきたが、判定作業には多くの時間がかかることや、生産者ごとに判断基準がバラつくなどの課題があった。

今回の研

もっとみる
人工気象室

人工気象室

つくば市で、作物を栽培する環境を再現できる人工気象室「栽培環境エミュレーター」に、ロボット計測装置を併用した施設の運用が開始された。気候変動に伴い作物の収穫時期、収量、品質などがどう変化するか、推定することができるようになる。

人工気象室内では、湿度や二酸化炭素濃度のほか、LED光源により光量や紫外域を含む波長の調整もできるようになっている。風水害の再現はできないが、干ばつなどの気候変動を、細か

もっとみる
飼料タンクの残量を計測

飼料タンクの残量を計測

酪農家の方は、飼料タンクの中の残量を確認するために、タンクの上に登り、残量の確認をする。高所作業のため危険が伴うこの確認作業を、センサーの力で解決するシステムができた。

「Milfee」は、端末を既存の飼料タンクに後付けすることで、タンク内の残量を計測して遠隔で一括管理ができるシステム。

中学校でもセンサーを使った計測技術を学ぶ。『センサーは使い方次第で生活を大きく変えてくれる。』と伝えている

もっとみる
宇宙から作物の状態を管理する

宇宙から作物の状態を管理する

大規模農家では、畑の作物の状態を日々管理するために、畑を見回る必要がある。

「GrowthWatcher」は、畑の状況を衛星データで可視化するシステム。2~3日に一度、畑の状況を確認することが可能となる。

畑のエリア毎に作付状況が分かるため、効率的な農業につながりそうだ。

このケースに限らず、人工衛星でできることはたくさんありそうだ。

『参考資料』

https://www.jacom.o

もっとみる
棚田と絶景キャンプ

棚田と絶景キャンプ

これまで、棚田は稲作を行わない11月〜4月の期間は使用しされなかった。

しかし、この使われない期間がもったいないと、宮崎県高千穂地域は絶景棚田を利用したキャンプ場を始めた。

農地の有効利用として、とても興味深い!!

『参考資料』

https://tanacam.kntf.jp

カイコに新機能

カイコに新機能

昆虫の優れた機能に、ゲノム編集で望みの機能を昆虫に持たせることで、新素材や医薬品開発に利用する研究「インセクトデザイン」が進んでいる。

とくに、蚕に遺伝子組み換え技術を使うことで、蛍光シルクや超極細シルクの生産に成功している。

さらに、海水中のレアアースを吸着できる可能性を秘めたシルクも開発されている。遺伝子組み換えによって、レアアースと結合するペプチドをシルクの上に発現させ極微量のレアアース

もっとみる
キャベツの芯が新食材に

キャベツの芯が新食材に

キャベツの芯を細かく粉砕し、葉の部分を乾燥させて粉末状にしたペーストと混ぜる。これを食品用の3Dプリンターに使われる細いノズルから押し出すと、ちぎれることなく棒状の成形物が得られる。

芯はキャベツ全体の重量の15%程度を占め、カット野菜を製造する工場などから大量に排出される。

食品ロスの削減、無駄をなくす観点から、新技術と合わせた食べ物が創造されるのはとても興味深い

『参考資料』

http

もっとみる