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第21回【JICA・ヤクルト連携】衛生習慣や栄養管理を啓発する「Achhi Aadat (良い習慣) キャンペーン」を開始!

こんにちは!インドの社会課題解決に取り組むサッカーチーム『FC Nono』です。

この度、FC Nonoは、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)インド事務所、及びインドヤクルト・ダノン株式会社(以下「ヤクルト」)と連携した、インド・ビハール州の子供たちに衛生習慣と栄養管理を啓発する「Achhi Aadat (良い習慣) キャンペーン」活動を開始しました

ビハール州では、2023年5月26日~27日にかけてキックオフイベントが開催されましたので、今回はこのAchhi Aadat Campaignプロジェクトの概要や、イベント当日の様子を、現地にいるFC Nono代表・萩原からの感想や子ども達の写真と共にご紹介していきます!

Achhi Aadat(良い習慣)Campaignとは

Acchi Aadat(良い習慣)Campaignの概要

「Achhi Aadat(アッチー・アーダト:良い習慣)Campaign」(以下「AAC」)は、新型コロナウイルス感染症やその他感染症の蔓延を防ぐため、衛生習慣の重要性についての意識を高めることを目的として、JICAインド事務所が2021年1月にインド全土向けに開始したキャンペーンです。手洗い、爪の掃除、その他の衛生習慣について情報提供や実践学習を行い、衛生問題に身近な取り組みからアプローチを行うことに重点を置いています。

今回の連携事業は、JICAインド事務所の進めるAACに、FC Nonoとヤクルトが協力する形で実施していきます。ヤクルトは栄養の重要性と健康につながる栄養管理法を、FC Nonoはスポーツを通じて体を動かすことの大切さを、JICAインドは手洗いや爪切りなどの衛生習慣の大切さと正しい方法を伝えていきます。

詳細は以下をご覧ください!

FC NonoがAACに取り組む目的

本連携キャンペーンでは、FC Nonoの活動に参加するビハール州・ブッダガヤ地域の子どもたちや、同活動エリアにある学校や孤児院の子どもたち150人以上とその家族を対象としています。子どもたちが生涯にわたって健康を維持するための日々の健康管理方法を身につけてもらうことを目指します。

衛生環境・習慣の改善はFC Nonoが重視する活動軸の一つです。本参画を通じて、より多くの子どもたちにバランスの取れた栄養摂取の大切さや、正しい手洗いや爪切りなど衛生習慣や栄養管理を身につけてもらうことを目指します。これらは、子どもたちの心身の健康維持や、スポーツ活動における怪我の予防にも繋がります。

また、スポーツを通じて地域の人々の集団化を図り、啓発活動の場を創出することに、途上国におけるスポーツチームの持つ力と可能性があります。サッカーの活動と絡めて啓発活動を実施することは、啓発内容の理解増進にも寄与します。

FC Nonoは本キャンペーンへの参画を通じて、衛生習慣と栄養管理の重要性や具体的な方法を発信するための効果的な教育基盤の創出へも貢献していきます。

イベント当日:衛生啓発・栄養教育セッションの前にサッカーの練習を実施

AACキックオフ・イベント:2日間で183人の子ども達へセッションを行いました!

5月26日~27日にかけて私達の活動地インド・ビハール州のブッダガヤで行われたイベントでは、JICAインド事務所長やインドヤクルトの日本人社員の方なども参加し、合計183人の子ども達へ衛生習慣を指導するセッションを行いました!

キックオフイベント セッションの流れと内容

今回のキックオフイベントでは、各セッションは以下の流れと活動内容で実施しました。

【セッションの流れ】
①今回のキャンペーンの主旨の説明
②ヤクルトダノン社の栄養専門家による栄養教育
③JICAインド事務所スタッフより適切な手洗いと爪切りの行い方のレクチャー
④FC Nonoによるエクササイズ(栄養と衛生啓発のコンテンツを織り込んだ練習メニューを実施)

【各日程の活動内容】

1日目の活動

1日目は、FC Nonoで活動する女の子50人と男の子45人の計95人、2日目は孤児院の子ども10人(セッション1)と地元の学校に通う78人の子ども達(セッション2)の合計88人に、衛生習慣と栄養の重要性を伝えました。

JICAインドの齋藤所長より本キャンペーンの説明
ヤクルトの栄養専門家によるセッション(体内の器官の仕組みを勉強します)
JICAインドの職員より手洗い方法を習っている子ども達の様子

アッチ―・アーダット・キャンペーンでは、ハローキティでおなじみの株式会社サンリオとJICAインドが共同で手洗い動画を作成し、啓発活動のコンテンツとして使用しています。今回のセッションにおいても、その動画を使用して啓発活動を実施しました。

参考:https://corporate.sanrio.co.jp/sdgs/09/

ハローキティの手洗い動画の音源などを使用して練習メニューを組むことで、エクササイズを行いながら楽しく手洗い方法や、栄養の知識を振り返るように工夫しました。

子ども達と一緒になってエクササイズに参加するFC Nono代表・萩原
手洗い動画の音源に合わせてエクササイズを行う子ども達

2日目の活動

2日目は、FCNonoが普段練習を行っている孤児院にてセッションを実施しました。

2022年に壁画アーティスト・河野ルル氏とのコラボレーションで 子ども達が描いた孤児院の壁

1日目と同様に2日目のセッションの流れは、

①キャンペーンの主旨説明
②栄養教育
③衛生啓発
④エクササイズ

という流れでセッションを実施しました。

JICAインド齋藤所長より挨拶。2日目は室内にてセッションを実施しました。
地元の学校に通う78人の子ども達へレクチャー。 真剣な眼差しで栄養教育の話を聞く子ども達。
JICA職員から習ったばかりの手洗い法を実演する生徒
手洗い法の知識習得を織り込んだエクササイズ
最後にはFC Nonoの活動の内容や想い、ジェンダー平等についても少し触れる時間を設けました

【Behind the scenes】アシスタント役となるFC Nonoの子ども達

今回の2日間のイベントでは、FCNonoの練習に毎日参加する子ども達がアシスタント役として運営をサポートしてくれました!

前日に教育コンテンツを予習するFC Nonoの子ども達
同上
腸の長さを説明するヤクルトの栄養専門家のサポートを行う子ども達
2日目の孤児院でのセッションにて、他の生徒達に対して手洗い方法の説明を行う子ども達

キックオフセッションを実施してみて

AACのキックオフセッション実施への感想

今回のAACというイベントのセッション実施を通してFC Nono代表・萩原が感じたことは2つありました。それは、①啓発や教育活動におけるスポーツの重要性や役割と、②民間や他の機関との連携の重要性についてです。

①啓発活動・教育活動におけるスポーツ(身体活動)の重要性と役割
衛生や栄養に関して身体を動かしながら学ぶことは、座学以上に子ども達の学びが深まっていることを認識しました。また、「サッカー活動で汚れた手を洗う:衛生」「サッカーで疲労した身体をケアする:栄養」といった具合に、子ども達が普段から接しているサッカーと今回の学びを関連付けることも、子どもたちの学びの促進に大きく寄与していたと思います。

②民間や他機関との連携の重要性
今回のキャンペーンは、JICAインドとヤクルトダノン社との共同で行いました。<衛生啓発>と<栄養教育>は、FC Nonoが普段の活動で実施しようと思いながらも、なかなか本格的な着手が出来ていなかった分野でした。上記2者が工夫して作成したアニメーションやコンテンツを使用させていただき子ども達の理解を深めることで、FC Nonoとしては得意な活動分野(サッカー指導)にマンパワーを絞りつつ、子ども達の深い知識習得に繋げることができました。

AACからの今後への期待・意気込み

今回のJICAインドとヤクルトダノン社と共同連携で開催に至ったAchhi Aadat Campaignプロジェクトは、アッチ―アーダット(良い習慣)の名の通り、良い習慣を子ども達とその家族が習慣化することが最も重要なことであり、最終的なゴールとなります。

今回キックオフした衛生啓発と栄養教育活動は、今後もFC Nonoの練習の中にも今回のコンテンツと学びの手法を継続的に取り入れ、チームが携わる子ども達とそのコミュニティの中で良い習慣化を図ってまいります!

終わりに

最後までお読みくださりありがとうございました!
どうか引き続き、このJICAインド事務所とインド・ヤクルトダノン社と共同で進めるAchhi Aadat Campaignの活動への温かいご支援、および、わたしたちFC Nonoの「サッカーを通じてインドの子ども達を取り巻く社会問題対策に取り組む活動」にご支援くださいますよう、どうぞ宜しくお願いします!

FC Nonoご支援リンクはこちら

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