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世界のティー物語

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世界のティー物語 今日は、どんなティーと出会えるかな
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ミルクティー(アールグレイ)

ミルクティー(アールグレイ)

「え?まだ届いてない!?」

電話口で麻子が声を荒らげる。いつもはもっと穏やかな性格の持ち主なのだが、納期が迫っていて焦っているのだ。

「困ります!今日までに来てないと間に合わないのに…」

ぎゅっと唇を噛みしめる。28歳の時にOLをやめて念願のネットショップを開店し、アクセサリーやアロマグッズを中心に徐々に若い女性からの人気を集めつつ、3年経ってようやく経営が軌道に乗ってきたところだった。

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カモミールティー

カモミールティー

「ばあちゃん、どうして毎朝毎朝、これ飲まなくちゃいけないんだよ。」

五分刈り頭の少年がブツブツと文句を言っている。

「ばーちゃんが朝に作るのは決まってこれだけどさ……悪いけどおれ美味しいと思ったこと一度もないんだよ。」

年は小学3年生くらいだろうか。背丈は同年代と比べるとやや低めだが、口達者で実年齢よりもませている印象がある。

「……草太は好かぬかのぉ。」

とぽとぽ、

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チャイティー

チャイティー

「だーかーらー、ちょっと黙ってろって。」

エプロン姿がしっくり来ていないタカシの、いかにも迷惑そうな声がキッチンいっぱいに響く。

「だってだってぇ、ネットにそう書いてあったんだもん。チャイにはシナモン、ジンジャー、ブラックペッパー、クローブ、ハッカクって。」

負けじと声を張り上げるのは今年ようやく18歳になるアカリだ。Tシャツに短パン、ポニーテールのいでたちで、細身の体つきをして

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オレンジティー

オレンジティー

「ねぇ~」
亜美は亮介に言った。
「んっ」
「実は、迷ってたりしてない」
「う~ん。その~。実はなんだよね。」
「やっぱり」
亜美は呆れたように言った。
今二人はイギリスに来ている。亜美がどうしても行きたいと言ったからだ。噂で聞いた話みたいだが、シチューを食べているかのように感じるオレンジティーがあるそうだ。オレンジティー好きの亜美にとっては無視できないものらしい。
「飲めなかったら、もう生きてい

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世界のティー物語 参加作品募集

世界のティー物語 参加作品募集

こんにちは、tdesukaです。

リレー小説的なものを開催したいと思います。

一つの物語をリレー形式にするのではなく、その後の物語にバトンを渡すような形にしたいと思います。
一つの物語を一人ずつ書いくのもいいのですが、一人一人のより良い個性を出すには、まずは自分のオリジナルの物語を書いてもらい、最後につなげる形にした方がいいと思ったからです。
最後の物語には、色々なティー物語の登場人物が一つの

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