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INTERVIEW | 生成AI全社研修の取り組みと社員の変化

こんにちは、トヨタコネクティッドAI統括部です。

今回は、AI統括部で活躍しているメンバーにインタビューを行いました。

第3回目のインタビューは、リスキリングチームの高橋 良輔さんに、普段の業務内容や現在実施している生成AI全社研修について聞きました。

過去のインタビューはこちらをご覧ください。
第1回
INTERVIEW|「なんでも経験!」若きリスキリングチームリーダーの挑戦

第2回
INTERVIEW | 生成AI全社研修とコンテンツ制作で意識していること


-自己紹介をお願いします

高橋 良輔さん

新卒で営業職を経験した後、Web制作会社でディレクターとしてサイト制作や広告のディレクションを担当していました。

今年の4月からはAI統括部のリスキリングチームに所属し、現在はトヨタコネクティッドで実施している生成AI全社研修の一部を担当しています。

リスキリングチームについてはこちらをご覧ください。


-高橋さんの業務を教えてください

普段の業務のメインは、毎月行っている生成AI全社研修ファシリテーションサポートです。

研修がないときは、研修参加日程の調整や、研修中およびリスキリングチームに届いた質問やお問い合わせに回答しています。

他にも、社員から出た業務で活用できる生成AIユースケースを社員向けポータルサイト「AI DX DRIVE」へアップロードしたり、リスキリングチームメンバーのサポートをしています。

「AI DX DRIVE」についてはこちらをご覧ください。


-毎月行っている生成AI全社研修の設計やファシリテーションで意識していることはありますか?

まず、研修の設計に関してですが、正直に言うと、私はリスキリングチームの中で一番、生成AIのリテラシーが低いと思っています。
しかし、それをプラスに捉えると、生成AIを知らない社員の目線になって考えることができます。

なので、リスキリングチームリーダーの西山さんやマネージャー兼コンテンツディレクターの伍井さんが設計した研修内容に、初学者目線で積極的に意見を出させていただいています。

研修のファシリテーションに関しては、Webディレクターとしての経験を活かしています。
ディレクションの仕事では、いかに相手の立場になって考えるかが重要です。
その経験をもとに、参加者が内容を把握できるよう、専門用語を多用しすぎないことを意識したり、できるだけゆっくり丁寧に話すように心がけています。


-1000名以上を対象とする生成AI全社研修の参加日程の調整はどのようにしていますか?

Microsoft Formsを使用して、研修への参加希望日を収集しています。
社員は業務が忙しい中で研修の調整をしなくてはならないため、定期的にリマインドを行い、回答忘れが起きないようにしています。

収集したデータはExcelで一元管理しており、関数をうまく使いながら日程調整を行っています。
ちなみに、関数はChatGPTに作成してもらいました!


-研修中やリスキリングチームに届く質問はどのように収集していて社員はどのように回答を確認できますか?

生成AIや研修に関する質問は、こちらもMicrosoft Formsを使用して、収集しています。
社員は研修中に私から送る質問フォームや、全社員が参加しているTeamsのチャネル「AIラボコミュニティ」から質問を送ることができます。

Formsは、見やすくわかりやすいように、ChatGPT Enterpriseに関する質問、Microsoft Copilotに関する質問、研修に関する質問など、カテゴリに分けて整理しています。

収集された質問は自動的にSharePointに連動するようになっており、質問が来るとすぐに通知が届くため、迅速に対応できるようになっています。
また、過去の質問や回答も簡単に検索・参照ができるため管理の効率化ができています。

過去の質問と回答を閲覧可能

回答した質問は、社員向けポータルサイトサイト「AI DX DRIVE」から確認することができます。
Microsoft Power BIを活用して視覚的にわかりやすく一覧表示しています。


-どんな質問が来ることが多いですか?

大きく2つの質問が多く寄せられます。

1つ目は、研修に関する質問です。
研修に関する質問では、参加日程に関するものが多いです。
特に「研修に参加できない場合はどうすればいいですか?」という質問が多いです。

このような質問には、振替日程や録画ビデオの提供など、柔軟に対応しています。

2つ目は、生成AIの使い方に関する質問です。
生成AIの使い方に関する質問では、特にプロンプトの作成方法に関するものが多いです。
例えば「効果的なプロンプトを作成するにはどうすればいいですか?」や「特定のタスクに適したプロンプト例を教えてください」といった質問が寄せられます。

これらの質問には、具体的なプロンプトの例やベストプラクティスを紹介し、実際に生成AIを活用できるようにサポートしています。

ちなみに、社員向けポータルサイト「AI DX DRIVE」には業務で活用できる事例とプロンプトが100件以上掲載されています!

事例は業務カテゴリや部署別に閲覧可能

AI DX DRIVEについてはこちらをご覧ください。


-4月、5月、6月と生成AI研修を行う中で質問内容に変化はありますか?

質問内容は変化しています!
4月はChatGPTやMicrosoft Copilotの機能に関する質問が多かったですが、研修が進むにつれて、実践的な質問が増えてきました。
具体的には、「この業務を生成AIでどう改善できますか?」や「特定の業務プロセスに生成AIをどのように組み込めますか?」といった、実際の業務に直結する質問が増えました。

最近では、セキュリティに関する質問も多くなっています。
例えば、「この情報をChatGPTやMicrosoft Copilotに入力しても良いのでしょうか?」や「生成AIを使用する際のセキュリティリスクは何ですか?」などが寄せられています。
これらの質問は、生成AIを業務で活用したいが、セキュリティに対する懸念があるために生じていると思います。

社内生成AIガイドライン

このセキュリティに関する懸念を解消するために、セキュリティに特化した研修も実施する予定です。

このように、研修を毎月行うことで、質問内容も変化していき、業務での生成AIの利活用が少しずつ進んでいるのを感じています!


-最後に今後の意気込みを教えてください

生成AIの活用によって、日々の業務を効率化できるよう全力でサポートし、「生成AIを使ってよかった」と思ってもらえるようにしたいです!

今後、AIを活用するスキルはさらに重要になると考えているので、「あの時、AI統括部と学んでよかった」と思われるように、これからも頑張ります!


まとめ

インタビュアーからのひとこと

私は、高橋 良輔さんと同じリスキリングチームで仕事をしていますが、高橋さんは、よく周りが見えていると思います。
そのため、積極的にメンバーへの声掛けや提案をしており、頼もしい存在です。
今回のインタビューで、改めて生成AI全社研修のファシリテーションや研修日程の調整など、細かいところでリスキリングチームを支えていただいていると感じました!

今後も定期的にAI統括部で活躍するメンバーにインタビューを行っていきます。
インタビューでは、どのようなプロジェクトを行っているのか、成功事例や失敗談など現場のリアルを公開できる範囲で共有していきます。

業務効率化や改善に興味がある方はぜひフォローいいねよろしくお願いします!


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