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キューバの旅
キューバ (Cuba)へ旅したのは、もうだいぶ昔のこと。アメリカとキューバの国交が回復するずっと前の話です。首都ハバナ (La Habana)から国内線の飛行機でサンティアゴ・デ・クーバへ行き、そこからタクシーでバラコアという町へ行きました。
世界遺産のハバナ旧市街 (Old Havana 、La Habana Vieja )は古い建物が残る中をクラッシック・カーが走り、まるでタイムスリップしたような不思議な場所でした。とても美しい街でしたが、写真が残っていないのが残念です。
国内線の空港で、先輩2人と現地で待ち合わせをしていました。国内線の飛行機は便名も時間も2人とは違っていました。それでハバナの空港で会えればいいが、無理だったらサンティアゴ・デ・クーバでという約束をしてあったのですが、実は同じ飛行機でした。何ともいい加減。そもそも1日1便しかない。飛行機はところどころ隙間に布がはってあり、着陸時に高度が落ちてくるとシューシュー音を立てて白い煙のように外気が隙間から入ってくる。びっくりして声を出すが、皆平気な顔をしている。そういうものらしい。
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サンティアゴ・デ・クーバ (Santiago de Cuba)も美しい街でしたが、これも写真が残っていない。有名なライブ・ハウス"カサ・デ・ラ・ドローバ "(Casa de la Trova)でのライブは、名人級の演奏と歌ばかりで本当に素晴らしかった。アルバム『Casa de la Trova』で聴けるような
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古いスタイルのキューバ音楽が、活き活きとした儘ここに残っているのがよく分かりました。地元の人が溢れんばかりに大勢見に来ていました。
ティンバレス(Timbales)の原型になったと思われる小さなティンパニー(Timpani)の演奏を見ることができたのも、打楽器を演奏する身としては嬉しかった。
バラコア(Baracoa)はのんびりとした田舎町。太鼓を叩きながら夜の街を練り歩く、本番さながらのお祭りのリハーサルを見ることができたのが1番の思い出です。素晴らしかった。手で叩く太鼓で、皮の張りも緩めだから、長時間叩くと湿気で音が出にくくなるようで、途中で火を焚いて皮を乾かして、また練り歩くのでした。
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バラコアの祭りと思われる映像があがっていました。本番はこんなだったのかな?
帰りもバラコアからサンティアゴ・デ・クーバへとタクシーで向かったのですが、途中でタクシーがエンジン・トラブルを起こして止まってしまった。周りに何もない海岸沿いの道だったので不安になりましたが、自分達ではどうにも出来ないので海に出てみました。どこの海岸か正確には分からないのですが、海は驚くほど綺麗でした。キューバの海はどこも綺麗ではあったですが、ここの景色は段違いでした。きっとあまり建物などがない場所だったからでしょう。この風景をじっくりと見ることが出来たのは全く怪我の功名です。エンジンはなんとか回復してサンティアゴ・デ・クーバへと辿り着きました。
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再び国内線の飛行機で首都ハバナに戻ってから日本への帰路に着くまでにコンガ(Conga)のレッスンを受けたり、サンテリア(Santería)を観たり、ライブに行って素晴らしいシェケレ(shekere、shekele)の演奏に驚いたり、欲しかった名歌手・カルロス・エンバーレ(Carlos Embale)翁のCDを
カルロス・エンバーレ(Carlos Embale)の映像。ここでは太鼓・打楽器・コーラスのアンサンブルをバックに歌っています。↓1997年に72歳で世を去り、僕らがキューバを訪れた時には既に故人であったEmbale翁。これはいくつの時だろう?凄い迫力です。リズムはおそらくGuaguancó だろう。
見付けたりと
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『Que bueno canta』Carlos Embale
バンドの演奏も歌も本当に素晴らしい
いろいろあったのですが、1番印象に残っているのは1人のコンガ奏者の演奏のしなやかさと音色の美しさです。生徒へ教えているところをチラリと覗いただけなのですが、まるで綺麗な歌を聴いているような演奏で、本当に驚いてしまった。その芸に僅かに近づくことさえ到底僕には出来ないと感じて、もう太鼓や打楽器を演奏するのはやめようかと思った程です。帰って来てから良い師と出会って、西アフリカの太鼓 Djembe をへっぽこなりに続けて行くことにはなるのですが、この時観た演奏は今でも忘れられません。
Djembe を演奏するようになった僕ですが、Conga の名人級の演奏には、今も聴き惚れてしまいます。
名人 Armando Peraza翁の演奏↓はその1つです。本当に素晴らしい。
昔の旅行のことなので、もしかしたら記憶違いの事も多少あるかもしれません。どうぞその点はご容赦ください。
これまでにあげた外国の旅
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