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暮らしの散文

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住所不定の思想

住所不定の思想

この思想はホームレスの思想ではありません。

発端は浮浪者だったかもしれませんが、今や一般に開きつつある住まい方。

河川敷の浮浪者によって実践され、建てない建築家坂口恭平によって顕在化され、コンセプトデザイナーの高木新平によって洗練されたひとつのコンセプトです。

別の潮流では、米国のタイニーハウスムーブメントや、AirbnbやUber を台頭するCtoCのシェアリングエコノミーの発展、元を辿れ

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持つこと

持つこと

多くを持つ人になりたい。

何かを持つには、持つための能力がなくてはならない。

美味しい食事にありつくには、美味しいとはなにかを五感で、脳でわからなくてはならない。食べるその前からヨダレが止まらないくらいじゃないと、本当に美味しい食事にはありつけない。

美しい景色を堪能するには、美しさに入り込まなくてはならないし、驚きを喜ぶには、驚きを発見する力が必要になる。

哲学を楽しむには、深く知

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農的暮らしに関する散文(3) - ニワトリを飼う事をオススメする3つの理由

農的暮らしに関する散文(3) - ニワトリを飼う事をオススメする3つの理由

うちのシェアハウスではニワトリを飼っています。
都会なのにニワトリ!?と思われるかもしれませんが、ニワトリはとっても優秀です。その理由を3点でご説明。

1. ニワトリは毎日卵を産むニワトリはほぼ毎日、卵を産んでくれます。お腹の中がどうなっているのだろうと、調べたくなるくらいに毎日産んでくれます。人間で考えると、信じられないですよね。

お陰で毎日、美味しい目玉焼きが食べれます。

ちなみに、近頃

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農的暮らしに関する散文(2)

農的暮らしに関する散文(2)

”余剰がギフトエコノミーの基盤である”という私論は、それだけでは不完全である。なぜなら、”余剰は争いの原因”にもなり得るからだ。

<余剰>がもたらす効果に関しては、もう少し熟慮しておくことが必要である。

定住革命から考える<余剰><余剰>が大きく課題として顕在化したのは、おそらく定住革命によってであろう。
遊動生活においては食べ物を常に追い求めなくてはならないのに対し、定住は食料の貯蔵を可能

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農的暮らしに関する散文(1)

農的暮らしに関する散文(1)

農的暮らしとは何だろうか。

農的暮らしの体系は、”Permaculture”としてまとめられているが、
そこでベースに謳われていることは、自然と共に暮らしてきた民族であれば誰もが理解できる自然の摂理とも言える。

伝統的な生活(農業)の知恵を学ぶこと。
それは単に作物を効率よく育てるための技術ということではない。
隣人との関わり、土地との関わり、そして農と暮らしが複雑に絡み合って、一つのシステム

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