タツヤ@育児パパ

暮らし方研究家。24世帯が住まうコリビング型シェアハウス「ウェル洋光台」に住んで4年。…

タツヤ@育児パパ

暮らし方研究家。24世帯が住まうコリビング型シェアハウス「ウェル洋光台」に住んで4年。ここで出会った12コ上の女性と結婚し、子どもが生まれ、現在1歳2ヶ月。2020年6月には家族で千葉の鴨川に移住。パーマカルチャーライフをスタートする。小さな地球プロジェクト、副代表。

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最近の記事

粘土質の土壌でガーデニング(Raised Bed)の実験

僕ら夫婦が移住先に選んだ土地は南斜面で日当たり抜群、山の尾根に囲まれた楽園のような場所でした。 サルにキョンにイノシシに。たくさんの動植物に囲まれて、まさに自然の一部になったような気持ちになります。 最高だなぁ~。さっそく自給用の野菜でも植えるか、と思って土を耕そうとしたところ、、 ザグ、、 重い。。 この土地は重粘土質で、70-80年前には棚田として使っていた休耕田だったのです。 粘土質=土の粒子が細かいということは、水はけが悪く、常にジメジメしているほか、土が硬く

    • 複数のカメラを使ったライブ配信の方法

      先日あげた動画、どうやって撮ったの〜?って質問が何件かあったので、記事にしたいと思います。 ✓ noteの内容 3つのカメラを自動スイッチングさせながらライブ配信する方法を解説します。 このnoteを書いている僕は、配信も動画も素人ですが、1年ほど前に「ヒマナイヌスタジオ」の川井さんに出会い、そこで夫婦での会話を撮影させて頂いたところから動画撮影に興味持って色々と機材を集めだしました。ここに書く内容も川井さんが他で書かれていることのまとめのようなものなので、その点はご了承

      • Moved by love

        「人生が変わるパーマカルチャーツアー」から数週間が過ぎた。 あの体験はなんだったのだろうか。あの高揚感、あの親密さ。 2本のnote(1)(2)に書ききれなかった、もう一つの体験を呼び起そうと思う。 海くんのパーマカルチャーには、どこかヒッピー文化の香りが漂う。 高校生の時の僕が進路相談で将来を聞かれた時、「ヒッピーになりたい」と言って周りの先生を唖然とさせたことを思うと、僕の方が歩み寄ってるのかもしれないけれど。 国籍もジェンダーも超えて、ある種のエッジにいる人たちが時

        • CityRepair - プレイスメイキングの極意

          大自然のMt.Rainerから車で2時間とすこし、ポートランドの市街地に入ってきました。車の交通量も一気に増え、道路も複雑になってきます。 ポートランドといえば、世界でも最も住みたい街として人気があり、お洒落でクラフト文化が盛んなイメージがありました。NIKE(ナイキ)やADIDAS(アディダス)の本社も拠点を構え、小さなスタートアップ企業も集まっているといいます。 一方で、華やかなイメージとは裏腹に、人口増加と開発に伴う急激な地価の上昇が、地元に軋轢を生んでいるという話

        粘土質の土壌でガーデニング(Raised Bed)の実験

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        • Permaculture
          7本
        • 暮らしの散文
          5本
        • 子育ての散文
          1本

        記事

          いかしあう関係性のデザイン

          パーマネントライフを求めて次に僕らが向かったのが、アメリカ-シアトルにあるオーカス島のパーマカルチャーサイト「Bullocks Permaculture Homestead(略BPH)」でした。ここを運営するブロックス兄弟は、およそ40年前にこの広さ10エーカーの土地を取得。海に囲まれた地中海性気候、岩場の多い南向き斜面で、元々はワイルドベリーが鬱蒼とした放棄地でした。今では林檎、プラム、洋梨、葡萄といった多種多様な果樹が植わった立派な農園で、国際的なパーマカルチャーの実践者

          いかしあう関係性のデザイン

          パーマネントライフを求めて

          理想の暮らしを追い求めて、僕らが見つけたのはパーマカルチャーの世界。表面的にはテクニカルなヒッピーというような、ジャングルの中で果樹を育て、自給自足しながら裸で暮らしているイメージ。あるいは、行きたくても行けない。少なくとも普通のレールの上からは大きく外れないとたどり着けない、そして引き返すのが非常に困難な禁断の世界という感じでしょうか。そんな禁断の世界の扉をついに開けてみようと思います。 パーマカルチャー(パーマネントアグリカルチャー)というのは持続可能な農業と訳されますが

          パーマネントライフを求めて

          住所不定の思想

          この思想はホームレスの思想ではありません。 発端は浮浪者だったかもしれませんが、今や一般に開きつつある住まい方。 河川敷の浮浪者によって実践され、建てない建築家坂口恭平によって顕在化され、コンセプトデザイナーの高木新平によって洗練されたひとつのコンセプトです。 別の潮流では、米国のタイニーハウスムーブメントや、AirbnbやUber を台頭するCtoCのシェアリングエコノミーの発展、元を辿ればPeer to Peerの仕組みを取り込んだネットワークシステムも影響している

          住所不定の思想

          持つこと

          多くを持つ人になりたい。 何かを持つには、持つための能力がなくてはならない。 美味しい食事にありつくには、美味しいとはなにかを五感で、脳でわからなくてはならない。食べるその前からヨダレが止まらないくらいじゃないと、本当に美味しい食事にはありつけない。 美しい景色を堪能するには、美しさに入り込まなくてはならないし、驚きを喜ぶには、驚きを発見する力が必要になる。 哲学を楽しむには、深く知っていく必要があるし、ヒトを愛するには愛を知らないといけない。 ヒトは多くを

          子育てに関する散文 - ダメなものはダメなのか

          ダメなものはダメなのでしょうか。 最近では子どもから<失敗体験>を取り上げないで、という事が教育のトレンドとしてもあるようです。 子どもが何かをしたいというのは、自然な欲求ですよね。 それを拒否して、取り上げる行為は、その欲求に反することでもあります。 欲求は、それ自体、子どもが成長するために必要なものであるはずなのに。 そう頭で理解したつもりでも、なかなか実際の場面に直面するとうまくはいかないものです。 まず第1に試みたい事は、子どもの側から考える、という事です。

          子育てに関する散文 - ダメなものはダメなのか

          農的暮らしに関する散文(3) - ニワトリを飼う事をオススメする3つの理由

          うちのシェアハウスではニワトリを飼っています。 都会なのにニワトリ!?と思われるかもしれませんが、ニワトリはとっても優秀です。その理由を3点でご説明。 1. ニワトリは毎日卵を産むニワトリはほぼ毎日、卵を産んでくれます。お腹の中がどうなっているのだろうと、調べたくなるくらいに毎日産んでくれます。人間で考えると、信じられないですよね。 お陰で毎日、美味しい目玉焼きが食べれます。 ちなみに、近頃は鶏小屋から出てこないなぁ(卵も産んでくれない)と心配していたのですが、春は産卵

          農的暮らしに関する散文(3) - ニワトリを飼う事をオススメする3つの理由

          農的暮らしに関する散文(2)

          ”余剰がギフトエコノミーの基盤である”という私論は、それだけでは不完全である。なぜなら、”余剰は争いの原因”にもなり得るからだ。 <余剰>がもたらす効果に関しては、もう少し熟慮しておくことが必要である。 定住革命から考える<余剰><余剰>が大きく課題として顕在化したのは、おそらく定住革命によってであろう。 遊動生活においては食べ物を常に追い求めなくてはならないのに対し、定住は食料の貯蔵を可能にし、また重い土器や石器の所有を可能とした。 ★縄文の生活誌 日本の歴史01

          農的暮らしに関する散文(2)

          農的暮らしに関する散文(1)

          農的暮らしとは何だろうか。 農的暮らしの体系は、”Permaculture”としてまとめられているが、 そこでベースに謳われていることは、自然と共に暮らしてきた民族であれば誰もが理解できる自然の摂理とも言える。 伝統的な生活(農業)の知恵を学ぶこと。 それは単に作物を効率よく育てるための技術ということではない。 隣人との関わり、土地との関わり、そして農と暮らしが複雑に絡み合って、一つのシステムを成していたことを知ることから始まる。 ★住の思想 人間選書 | 白砂剛二

          農的暮らしに関する散文(1)

          人はなぜ海を渡るのか?

          ―― 人はなぜ海を渡るのか? ―― ・Information @『Tinys Yokohama Hinodecho』 ゲスト:拓海広志 氏 The Albatross Club 代表 ファシリテーター:福岡達也 氏 Tinys Yokohama Hinodecho マネージャー  ・Theme  『自由と移動』  ・他の環境への移動  ・手段・技術(船、航海術)  ・環境適応 >福岡 初めまして。今日のファシリテーターを務めます、福岡(たっつん)です。タイニーハウスと呼

          人はなぜ海を渡るのか?

          理想の暮らし

          「ホリネズミとは、小さいけれど本当に賢いね」。狩人は感心してその姿を見つめていた。「彼らの暮らしぶりを見てごらんよ。ホリネズミの巣はいつだって穀物の育つ場所のすぐそばにあるから食べ物にも困らないし、小川や沼も近いから水にも困らないのだよ。ホリネズミはフクロウやタカがねぐらにしている柳の茂みにはけっして住みつかないのさ。ましてや彼らを狙うヘビが隠れて、いつ飛び出すのかわからないような開けた岩場のそばになんか近寄りもしないのさ。この小さくて賢いホリネズミたちは、自分たちの住処をつ

          シェアハウスに住むことにした

          気づけばnoteの投稿は1年ぶり。たまには思ったこと書こうかなぁと思っていたけど、忙しくしていると時間経つのは早いのね。そうそう、最近シェアハウスに住み始めたんだけど、ここで起きていることって凄いことだなと、つくづく思う。 僕は大学で造園を勉強していて、そこでは公園の作り方とか、都市の成り立ちとかを学んだのだけど、学んでいるとなんだかモヤモヤしてきたのね。そして考えてみると、“僕、ぜんぜん公園行ってないじゃん”って気付いちゃったのね。僕の中の社会にはたくさんの分断があって、

          シェアハウスに住むことにした