Tatsuo Tsutsumi
記事一覧
独立系VCの出身母体で多いのは?
最近ブログ、サボり気味なのですが、本日、元セールスフォースベンチャーズの浅田さんが、晴れて独立されOne Capitalを設立された記事(https://jp.techcrunch.com/2020/07…
スマートキャンプ古橋さんへ贈る言葉
本日、ご支援先のスマートキャンプ社が、マネーフォワードグループに参画することが発表されました。 https://corp.moneyforward.com/news/release/corp/20191111-mf-pres…
BEST BODY JAPAN出場を終えて。
丁度、1週間前の日曜日(2022年7月31日)、BEST BODY JAPAN金沢大会に出場してきました。
結果は、残念ながら予選敗退というほろ苦いデビューでした。
でも、個人的には初出場ということもあり、結果よりも、“ちゃんと出る”
ことを目標としていたので、先ずは大会を終えてほっとしています。
一方で、改善点も多くわかったので、また出る機会があれば、もう少し
いい成績が残せるかも。
さて、そ
独立系VCの出身母体で多いのは?
最近ブログ、サボり気味なのですが、本日、元セールスフォースベンチャーズの浅田さんが、晴れて独立されOne Capitalを設立された記事(https://jp.techcrunch.com/2020/07/07/one-capital/)を拝見し、独立系VCの母体はどこが多いのかなと気になったので、独断と偏見でまとめてみました。
Globis Capital Partners
母体:グロービス
ベンチャーキャピタリストが見る Postコロナの世界
“Postコロナで世の中がこう変わる”的なブログやセッションは
既にかなりの量が出回っていると思います。
数多くの“予測”がなされて、それぞれ頭のいい人達が書いているもの
だから、みなもっともらしく聞こえると思います。
私は、予測すること自体は否定はしませんが、かといって、それらを信じる程、素直でもないので、予測ではなく、自分が創りたい世界について語る方を好みます。
パーソナル・コンピュータの
VC経営:リードVCとは何か?
日々スタートアップの資金調達のご相談、また投資先の資金調達のサポートを行っているわけなのですが、今日は、リードVCの役割についてお話したいと思います。
資金調達をしているスタートアップの最大のイシューは、リードVCを見つけられるか、どのVCにリードをお願いするかということに尽きると思います。
もちろんバリュエーションや調達額もとても重要なイシューではあるのですが、それらは結局、リードVCと合意で
VC経営:適正なファンドサイズとは?
VCファンドを経営する際に最も頭を悩ますことの一つに、どのくらいのファンドサイズが適正なのかという問題があります。
最近では日本でもファンドの大型化が進んでおり、100億を超えるファンドも珍しくなくなり、大手ファンドでは300-400億円規模のファンドも出てきています。
ファンドサイズが大きくなること自体は、スタートアップにとってポジティブなことだと思いますが、ファンド経営者からすると諸手を上げて
VC経営:EXITというドラマ
全ての投資家にとって、M&AだろうがIPOだろうがEXITを迎えるときは
感慨深くなる瞬間です。特にシード・アーリーステージを主戦場とする投資家にとっては、M&Aでも約2-4年、IPOの場合約7-8年という歳月を共にした起業家との一つの区切りになる瞬間でもあるからです。
一方で感慨深さとは別に、EXITの局面というのは、それまで同じ船に乗っていた起業家と投資家の利益にコンフリクトが生じる可能性があ
VCファーム経営:GPコミットとは
ベンチャーキャピタル(VC)ファームの経営の中身はあまり知られてないと思うので、今後何回かに渡り、その一部をご紹介したいと思います。本日はGPコミットメントについてお話します。
VCは、通常、機関投資家や金融機関や事業会社から出資を募り、ファンドを組成します。
ファンド組成期間中はファンドの運営者であるGeneral Partner(GP)は、
実に胃の痛い期間を過ごすわけで、それが平均すると1
スマートキャンプ古橋さんへ贈る言葉
本日、ご支援先のスマートキャンプ社が、マネーフォワードグループに参画することが発表されました。
https://corp.moneyforward.com/news/release/corp/20191111-mf-press/
代表の古橋さんと出会ったのは、今から4年前の2015年に行われた
インキュベイトキャンプという起業家が投資家を選び、タッグを組んで
一晩かけてビジネスプランを練り上げ
精神のニュートラルポジションについて
ここ3年程、身体を整えるためにピラティスをやっているのですが、
ピラティスで重要なことは、呼吸と身体のニュートラルポジションを保つ
ことにあります。
身体のニュートラルポジションとは、安定したポジション、すなわち「骨盤、背骨、頭が一直線になっている状態」を指します。
このニュートラルポジションはピラティスを行う際に、最も効果的に筋肉を動かすために最適なポジションであり、スタートポジションとも言え
売出か?長期保有か?
間もなく上場するとある会社の売出の殆どを既存のVCが占めているということについてツイッターで話題になっていたのを見て、私なりの考えをお話したいと思います。
ツイッター上で議論になっていたことを簡単にまとめると、
「売出の95%がVCって、そもそもこの会社の将来がないと見ているのではないか」という意見に対して、上場経験者等からは、「そんな単純な話ではない!」という反論があったりしていました。
上
絶対リターンかIRRか?
仕事柄、よく起業家の方にVCはどれくらいのリターンを求めているのですかと聞かれるのですが、投資ステージによっても全然異なるのですが、シリーズAの投資を専門とする私しては、最低10倍のリターンとお答えしています。仮に1億円の投資した場合に、10億円のリターンは必要だよということです。
昨今IPOまでの期間が長期化しているので、仮にIPOまで8年かかるとすると、10倍のリターンで、IRRベースで約3
リベラルアーツのススメ
お恥ずかしいお話なのですが、私は、昔から父親とはあまりそりが合わない方だったのですが、それでもいろいろな機会を与えてくれて、教えてもらったことにとても感謝しています。
彼が教えてくれたことの中で、今でも活きていることは、“リベラルアーツ(教養)”の大切さを教えてくれたことだったと思います。
とかく、“役に立つ”“実用的な”ものを身につけた方が、就職のときに
いい方にはたらくからなどと、親ならいい
「リングに立ち続ける」ということ。
たくさんの起業家とお付き合いをしてきて思うのは、“起業家の死”とは、
事業がうまくいかなることでも、資金がショートしそうになることでも
なく、起業家自身が燃え尽きてしまうことなんではないかと感じています。
これまで私が関わった企業の中にも、
競合に圧倒的な差をつけられて風前の灯だった企業が、相手の失策にも助けられて、完全に息を吹き返したケースや
残金50万円で月末の支払いを迎える中で、ぎりぎり
今後10年間でVCはなくなるかもしれない。~少なくとも今のような形態では。
最近、結構な危機感を頂いています。
長年、ベンチャーキャピタル業界に携わって、
自分でもベンチャーキャピタルファンドを運営しているにも関わらず
この形態が今後も続くのだろうかという危機感です。
何故そう思うかといいますと、いろいろなもののコモディティ化のスピードが早まる中で、“機能”や“便利さ”を追求しているものは、どんどん巨大
資本が強くなっていきます。莫大なマーケティングコストを費やして、
一つ前の戦いをしていないか?
「一つ前の戦いをしていないか?」
最近、この問いを、自分自身及びご支援先にも投げかけている。
よく戦争学で使われるこの言葉、
つまり作戦を立案する参謀本部のエリート達が、過去の戦争のケースを
調べぬいて、特に勝った戦争のケースを参考にして、次の戦いにそれを
当てはめようとする。
つまり、一つ前の戦いの成功体験をベースに、今の戦いに挑もうとする。
かつての大日本帝国の時代に、日露戦争の成功体験が
3年目の魔法と成長痛について
先日のテッククランチさんのイベントで、お話させていただいた
「企業の成長痛について」というお話が、いろいろな方から、
意外に面白かったと言って頂いたので、要旨を簡単にnoteに残しておこうと思います。
普段、シリーズAステージの投資をメインにさせて頂いているのですが、起業してから2-3年くらいの会社の方が多く、みな似たような共通課題にぶつかることが多いです。
3年というのは何となくの目安なので