「理念の体験」はユーモアで包む
vol.55
自社のパーパス・ミッションを顧客に伝えていくというのは大切なことですが、その方向性として「体験」を提供するというのは、まさに王道です。
一方で、そうした理念を表現しようとすると硬くなりがちなもの。
そんな中、メルカリが体験プログラムを通して、それをユーモラスに伝えている取り組みがあります。
それが、没入型施設「ウチの実家」です。
〈読売新聞オンライン / 2023年11月29日〉
こちらは東京・原宿の「UNKNOWN HARAJUKU」で11月の下旬から12月の初旬に行った施策。
「まだ使えるが捨てにくいモノ」の価値を見直すきっかけにして欲しいと実施しました。
かつてはどこの家にもあった日本人形や振り子時計など、今もまだ実家のどこかに眠っていそうな品を展示。
それは例えば、アナログな振り子時計(2300円)、音に反応しひとりでに踊りだすフラワーロック(1万7500円)、木彫りの熊(488.円)、チラシでつくった手づくりゴミ箱(300円)などです。
値段を書いているのは、実際にメルカリ内で取り扱っている商品からです。
誰しも郷愁に浸るようなアイテムとメルカリをリンクすることで、よりサステナブルな社会を啓蒙する。
こうしたカジュアルさが新しい世代の台頭を感じさせてくれます。
パーパス・ミッションをこのようにユーモラスな体験として顧客に提供することで、顧客に興味を持って参加してもらえる。
顧客のエンゲージメントを高める秘策はそんな姿勢にあるのかもしれませんね😊
ブランディングの1つの好事例として大変参考になりました。
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