“親化”する偉い人
column vol.1222
例えば、業界の「偉い人」と聞くと、どのようなイメージが頭に浮かびますでしょうか?
恐らくきっと「牛耳っている人」「権力者」など、怖いイメージを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか…?
刃向かったら・・・、…みたいな、そんなイメージです…
でも、考えてみると本来「偉い」はそういう意味ではない。
実際、辞書で調べると
といった意味で、怖い人ではなさそうです。
それを証明するように、最近の偉い人は「親しみのある人」「愛される人」が多いと感じます。
今日は、そんな令和時代の偉い人をご紹介したいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
愛すべき大御所の世界
まずは業界といえば、「芸能界」が頭に浮かんだので、演歌の世界の愛したい偉い人をお届けさせていただきます。
その「筆頭」とお呼びしても過言ではない方が、細川たかしさんでしょう。
大御所でありながら、TikTokなどSNSを駆使し、
生え際がきれいに揃った髪型など、その愛らしいビジュアルで若者の心を捉えています。
〈Real Sound / 2024年6月9日〉
そして、最近の話題といえば、何と言っても来月リリースされるニューシングル『男船』です。
“20体のたかし” にSNSは大盛り上がり〜
…なかなかファンタスティックな世界観です…(汗)
こちらはもう「いじってください」と言っているような表現ですが、まさに令和的偉い人の懐の深さを感じます。
何より、歳を重ねて評価を確立しているのにも関わらず、大胆な挑戦をする姿がカッコいいですね。
そして「挑戦」ということで言えば、他にも山本譲二さんが昨年から「山本譲二メタル化計画」を開始。
来月『妻よ…ありがとう』をリリースしますが、そのボーナストラック「言論の自由」はメタル曲なのです。
しかも同曲の作詞・作曲を担当したのが、吉幾三さん。
吉さんも、1984年リリースの「俺ら東京さ行くだ」が “日本語ラップの始祖” と一部でみなされていますが、2019年にも方言ラップをテーマにした「TSUGARU」をリリース。
様々なジャンルとクロースオーバーした曲を生み出してきた方で、常に進化・変化する姿勢を示されています。
何より、新しい時代の中で親しんでもらおうと “親化” しようとされている。
“親化” は時代を表しているキーワードだと思うのです。
真面目にふざける社長たち
会社の偉い方々の間でも “親化” を感じる事例が増えています。
例えば、書店チェーン有隣堂の公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」の社長対決です。
〈BuzzFeed / 2024年6月6日〉
こちらは、6月4日までに3回に分けて配信された動画なのですが、その企画内容というのが、文具メーカーの社長3人と、有隣堂の社長が「知育玩具対決」をするというもの…(驚)
出場選手(?)はこちらとなります。
…なるほど、…なるほど…、かなり豪華なメンバーですね…
この対決では、社長同士が一対一で知育玩具で戦い、一人の勝者を決めるというもの
1回戦→決勝と2勝すると優勝となるのですが、勝者のご褒美として、「(文具を販売する)有隣堂の全店舗に特設コーナーを作れる権」が授与されます。
(有隣堂の松信社長が優勝した場合には、3社の社長のスマートフォンにブッコローのステッカーを1年間貼る権利が与えられます)
後ろには、推しうちわを持った各社の社員が応援に駆けつけていますね〜(笑)
1回戦は、三菱鉛筆の数原社長が「ボンバランス」というジェンガ風のゲームでゼブラの石川社長に勝利。
そして、有隣堂の松信社長は、コクヨの黒田社長との「ゆらゆらタワー」を使ったバランスゲーム対決で勝利を収めました。
続く決勝戦では、「タンブリンダイス」という知育玩具で三菱鉛筆の数原社長が勝ち、優勝!
今回の熱き偉い人たちの戦いには、視聴者から
などなど、絶賛(?)の声が寄せられております。
そして、6月20日から有隣堂28店舗とSTORY STORY各店にて「三菱鉛筆どっち派? フェア」が始まりますので、楽しみにしてくださいませ〜😁
社長と学生が“マッチングイベント
そんな社長にまつわるトピックスで、もう1つ共有させていただきたいのが、社長と学生のマッチングイベントです。
昨今の新卒採用は、ずいぶん様変わりしています。
〈ITmediaビジネスオンライン / 2024年3月1日〉
こちらのイベントを手がけているのは、新卒採用サービスの「WinC(ウインク)」。
同社では、19年から社長・経営者と学生がお互いの理解を深めマッチングを目指す就職イベント「WinCAudition」を実施しているのですが、
といったように、順調に拡大しているのです。
こちらのイベントは、参加した学生と企業がそれぞれに点数を記載し、合計得点で一定水準をクリアすると、めでたく「マッチング」というカタチに。
マッチングした学生のうち、得点上位の2人は当日に社長との食事会に参加できる仕組みとなっています。
参加する企業が増えた背景には
という考えが浸透していったことが大きいと同社ではコメントしております。
また、厚生労働省が23年10月に公表したデータによると、大卒で入社した人の離職率は3割を超えておりますが、そうした早期離職を避けるための一助にもなっているとのこと。
「社長の人となりが分かる」「フランクに話したことがある経験がある」、そうしたことが学生にとってプラスになっているようです。
私が若い頃には考えられないようなイベントですが、これも時代に合わせた ”親化” と言えますね😊
私も親しみが溢れ出るように、人間の器を広げ、懐を深くしたいと思う今日この頃です。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?