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50代からの「ひとり起業」が良いらしい

column vol.396

来月には45歳になるので、徐々に40代も後半戦を意識しつつ、その先に待っている50歳からの人生の後半戦を見据えるようになってきました。

これまでの七転び八起き(転び起き…?)してきた人生を活かすためにも、豊かな人生後半戦を歩んでいきたいと思っていた…そんな時、

幻冬舎ゴールドオンライン【50代から「定年ひとり起業」で勝ち組高齢者になれるワケ…「お金を払ってでもやりたい仕事」】という記事が目に飛び込んできました。

〈幻冬舎 GOLD ONLINE / 2021年8月21日〉

これからの高齢者は、老後資金の確保だけでなく、楽しく人生を送る「生きがい」の側面から、働き方を模索することが大切です。

『定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業』の著者であり、メガバンク勤務のち新銀行東京の創業メンバーとしても活躍した大杉潤さんの言葉にとても共感します。

しかし、なぜ50代からのひとり起業が良いのでしょうか?

ひとり起業の大切な条件

大杉さんは「定年ひとり起業」と呼んでいらっしゃるのですが、定義5原則があるので確認してみましょう。

「定年ひとり起業」の定義は、定年前の50代60歳定年時定年再雇用期間中または再雇用終了後に、会社員を卒業して独立起業する働き方のこと。
「定年ひとり起業5原則」――①50代または60代で起業②ひとりで起業③お金を使わない低リスク④年金プラスアルファの収入を目指す⑤長く働くことを最優先にする――を満たす起業が「定年ひとり起業」のコンセプトである。

向いてる仕事とは、自分が好きであること情熱を傾け続けられることが最も大切だと語られています。

理由は、独立起業してすぐに結果が出ることは稀で、少なくとも2年くらいはかかるケースが多いからです。

十分な収入が得られなくてもやり続けられる仕事であること。極端に言えば、お金を払ってでもやりたい仕事であるかどうかが大事です。

どんな仕事で起業した方が良いのか?

では、どんな仕事が良いのかというと「今の仕事」をベースにすることのようです。

大杉さんは、多くの中高年の方が会社員として獲得してきた経験・知識・スキルを過小評価する傾向にあると指摘しています。

定年近くまで会社員として仕事をしてきた人にとっては、会社の中では当たり前だったこと、業界の中では常識だったことをまったく違う業界やジャンルの方々にはない知識やスキルだったりすることは往々にしてあります。

実際、義父が定年退職した後、全く異なる業種の会社でパート社員として働いたのですが、某外資自動車メーカーの人事部長まで勤めた知識・経験・ノウハウは、再就職した企業には新鮮だったようで、社内の制度づくりにおいて義父は重宝されたようです。

今もし辟易としている本業も一国一城の主人(起業人)になったら、主体的に楽しめる可能性も高いと予想されます。

今の本業を活用することは、『最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方』の著者である鈴木誠一郎さんも最適解と話します。

〈資産形成ゴールドオンライン / 2021年8月14日〉

記事の中でこのように語っております。

「経験」や「知識」は頭の中にあって目に見えないために、なかなか気がつきにくいものです。でも「経験」や「知識」は大変貴重で素晴らしい「商品」になるのです。すなわち「副業」で「専門家」を始めるというやり方があるのです。

培ってきたキャリアを一度棚卸しし足りないものをリスキルしていく。

棚卸し再学習によって、汎用性が高く頼り甲斐のある武器に研ぎ澄まされていくでしょう。

いきなり起業することが怖い方は、副業という形で始めてみるのも良いかもしれませんね。

50代からの起業が向いている理由

そして、なぜ50代からということです。

もちろん、人にはよりますが、50代になると子どもが自立していること。あとは住宅ローンが終わる人が多いことも挙げられます。

そして、ある程度の退職金厚生年金の確保がしっかりできるのが50代というのが1番の理由とのこと。

もちろん、親の介護、現在の仕事の状況、自身や家族の健康問題を考慮する必要もありますが、平均的な適齢期と捉えてください。

そして、専門家(コンサルタント)として確立しやすいのもこの世代が良いとのこと。

理由に、「教える」「伝える」という知的労働は中高年者が向いていることを挙げられています。

経験値という実績対話能力専門家としての厚みを生み出すとともに、「若い人たちに教えられたくない」というプライドの高い人対策にもハマりやすいというわけです。

noterには、本業を活かして記事を書く方が多いですが、確かに自立の最短距離は本業にありというのもよく分かりますね。

もちろんnote上でマネタイズできることがベストですが、まずは広報として活用するだけでも違うのではないかと思います。

本業を活かすのはイヤという方に

この記事をここまで読んでくださって、それでも「いやいや、もう今の仕事は飽きたし、違うことをやりたい」という方もいらっしゃるでしょう。

であれば、「複業」という形で行うことが最適だと思います。

副業はあくまで本業があってのサブですが、複業並列で仕事をすることです。

東洋経済オンラインで複業に関するとても良い記事があったので、ご紹介します。

〈東洋経済オンライン / 2021年8月15日〉

副業ではなく、「複業」こそ人生を豊かにするワケ 〜視点さえ変えれば誰でも「複業家」になれる〜

タイトルから心がそそられます(笑)

この記事は好きなことの見つけ方複業の原石を発掘する方法が書かれているのですが、複業を手にした方の1つの事例に注目しました。

それは、「犬の散歩」が複業になった方がいらっしゃるのです。

その方は犬の散歩が大好きで朝と夜2時間ずつ楽しんでいたようなのですが、2時間も歩けば相当な行動範囲になります。

それゆえ、多くのワンちゃん仲間ができたそうで、仲間の間でも「散歩好き」で有名に。ワンちゃんがいる家庭なら共感してくださると思いますが、やはり旅行など長期お留守番してもらう時が大変です。

ウチの母親も今は兄貴家族と一緒に住んでいますが、その前は、旅行に出かける時は、旅行の間、我々夫婦に実家で生活してもらうよう頼んできたぐらいです。

預けるなら信頼できる人が良い

この気持ちを掴み、犬の散歩が複業に。

今は本業を週4勤務に変え残りの3日間を大好きな犬の散歩に割いているそうです。

好きなことを仕事に取り入れ、豊かなキャリアをつくっていくというのも良いですね。

それでも、本業は宝である

ただ、あえて複業ということで上記の事例を出しましたが、今の本業をどれだけ肯定できるかは大事だと考えています。

中高年からすると、今の仕事にどれだけの時間をかけてきたかということです。それこそ計算すると気の遠くなるような時間を人生でかけています

そこに宝がないはずがない。

仮に全く違う職業を選んだとしても、その宝を活かしたいところです。

私は転職してしまう社員にも、逆に中途で入社する社員にも、「前職で培った経験を肯定して新天地で活かす」ことの大事さを話しています。

私の場合、準備期間もなく、勢いで始めたnoteですが、何とかここまでやってこれているのは、私の記事には現職のノウハウが詰まりに詰まっているかです。

もしも、私が違う会社を選んでいたら、全く違うスタイルと内容の記事だったことは間違いありません。

よく「人間は食べたものでできている」と言いますが、同じく「人間は歩んできた歴史(キャリア)でできている」とも言えるのではないでしょうか。

特に我々の世代は若い頃、一日の最低2/3ぐらいは仕事に費やしていたのではないでしょうか?終電で帰るのが日常で、たまに20時頃上がれるとウキウキしながら家路を急いだことを思い出します。

(今考えると、一億総ブラック時代です・苦…笑)

きっと、今まで培ってきたものが、私の人生の後半戦を豊かにする最大の武器になることを信じて、今後も磨いて活かしていきたいと思います。

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